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【シイラ釣り入門】初心者の為のパーフェクトガイド(乗船方法/釣り方/タックル/厳選おすすめルアー)

シイラ釣りを知らないなんて、人生損をしてるよ!

かつて、釣友から言われた言葉ですが、実際に経験してみて本当にその言葉通りだと思いました…

始めるまで何かと敷居が高く感じるのがオフショアの釣りですが、「よくわからない…」とか「面倒そう…」なんて理由でこの楽しい釣りを知らないのなら、本当に勿体なさすぎます!!

多くの人にこの感動を味わってもらいたいと思い、オフショア未経験者のチャレンジの敷居を下げるべく、初心者が抱く細かな疑問になる部分まで徹底解説していきます。

オフショアシイラ釣り入門の超バイブルやで!2万文字を超えるさかい。ブックマークしておいて、全体目次とページ目次を活用してや。

シイラという魚について

シイラ(鱪、Dolphinfish)

スズキ目シイラ科。世界中の暖かい海に分布する大型の肉食回遊魚。

最大で2m程に成長する魚ですが、日本国内ではせいぜい1.5m位までが中心です。1m以上の物が釣れれば自慢していいサイズ。小型のものはペンペンと呼ばれます。

水中では鮮やかなブルーの背中が目を引き、見ると忘れられなくなる程の美しさです!

釣り上げると、スペイン語で「黄金」を意味するドラドとも呼ばれるように、緑色と金色に体色が変化します。

特に、オスのシイラはオデコが出っ張った宇宙人のような顔つきが特徴的で、逆にメスは丸みを帯びた優しい顔つきです。

鱪という字は、“魚偏”に“暑い”と書くとおり、日本の沿岸には6月~9月の暑い時期に回遊する夏を代表する魚!

魚食性の強い魚なので、ルアーも良く追いますが、学習能力も高く、老獪な大型シイラを釣り上げるにはテクニックが必要になります。

針に掛かると豪快なジャンプにスピードのある猛烈なファイト!格好のルアーフィッシングのターゲットやで!

シイラを釣る方法

シイラは小魚を捕食する大型肉食魚なので、イワシなど活餌を使ったエサ釣りやフライフィッシングなど様々な方法で狙うことが出来ますが、何と言ってもおすすめはルアーフィッシング!

食性だけでなく、好奇心や威嚇のためにルアーに反応する事も多く、様々なテクニックを駆使してシイラにスイッチを入れる瞬間は物凄く興奮します。

シイラは堤防やサーフ、磯場などのショア(岸)からも狙うことができますが、回遊性の高い魚のためかなり運にも左右されます。

船に乗って広大な海を走り回り、魚を目視で探していくのはシイラ釣りの醍醐味で、魚を釣る以外にも沢山の感動が待受けています。是非船で挑戦してみて下さい!

この記事では、船に乗ってシイラを釣る方法について解説していきまっせ


【シイラ釣り準備編1】タックル

シイラは地方名で万力とも呼ばれる通りのパワーファイター!ヒットすると、ものすごいスピードでジャンプを繰り返し、強烈なファイトを見せます。

なので、シーバスタックルなどの流用では魚を制御できず、乗合船では他のアングラーに迷惑がかかってしまいます。基本的にシイラ専用のタックルが必要と考えて下さい。

大概の乗合船にはレンタルタックル(ロッド&リールのみ)が用意されているので、タックルを持っていなくても手軽に始めることができます。まず最初は、あまり予算をかけずに雰囲気だけでも楽しみたいという場合にいいですね。

ただ、レンタルタックルは過酷な使用での破損を前提とした廉価品が導入されているので、ロッドは重いしリールはゴリゴリの状態だと思っていて下さい…

本音を言えば、リール・ロッド・ラインで3万円位の予算が出せれば、専用のマイタックルを用意して挑んだ方が10倍くらい楽しめると思います。

入門におすすめのタックル(道具)を紹介していくよ!

シイラ釣りのロッド

6.6ft~7.6ftでMAX60g位まで対応のオフショア用キャスティングロッド

シイラのパワフルな引きに耐えつつ、時には一日中高速でアクションを続ける事もあるので、とにかく軽くて強い物が望ましいです。

パワーはL~M位までの物が中心ですが、7フィート前半のMLでMAX60g位までのウェイトのルアーまで使用できる物を選んでおけば、幅広いルアーに対応できます。

MHやHなどで強く長いロッドは、キハダやメーターオーバーとのやり取りを考えれば安心ですが、疲れて嫌になります。これは、よほど気合の入った猛者専用と考え、初心者は取り回しが良くバランスのいいロッドを選びましょう。

最初の一本におすすめなのは7ft前半のシイラロッドのMLということになるね

【予算1万円台】入門にオススメの安いシイラロッド

メジャークラフト CRXC-73ML

シイラロッドとして実用に耐えうる一番安いロッドをお探しなら、このメジャークラフトのクロステージシリーズがおすすめ。

三世代目となったクロステージシリーズは、前作から比較しても大幅に性能が向上したと感じます。安値ながら取り回しがしやすいバランスの設計に、ネジレを抑制し粘り強さを兼ね備えたクロスフォース製法も採用されており、コスパはかなりいいです。

レベルアップして買い替えたとしても、サブ機として持ち込んでもいいと思います。

【予算2万円台】軽さと粘りのおすすめロッド

ダイワ・ブラスト C71MLS・V

ダイワのオフショアゲーム用の入門ロッド「ブラスト」が2018年にモデルチェンジ。

それも、粘り強いHVFをマテリアルに、ネジレを抑制する構造まで採用という、上級グレードであるキャタリナシリーズの前モデル以上のスペックとなっています。

旧キャタリナは筆者も使っていましたが、軽くバランスに優れ、一日中激しいアクションを続けても負担がまるで違います。そして、軽いだけでなく粘り強くトルクのあるブランクスの釣り味は、一度体感すると病みつきになります。

【中~上級者用】長く使えるおすすめ高性能ロッド

パームス シーラプチャー STGS-76ML

名竿コーラルスターの時代から常にオフショアの世界をリードしてきたパームス(アングラーズリパブリック)。

シーラプチャーシリーズは、先進のナノカーボン素材を採用し、魚を楽しく釣る事ための基本性能の深化と、過酷なテストを耐え抜いてきた強靭なブランクスにより、魚を掛けてからの安心感も段違い。

2020年の最新モデルでは、不等長2ピース採用で携行性UP!ブランクス性能も、より魚への追従性やバットパワーが向上したとのこと(開発者談)。余計な装飾を省き、性能の割に価格も抑えられているので、違いがわかる中級者~上級者におすすめしたい一品です。


シイラ釣りのリール

PEライン2号が最低でもが200m巻けるキャパを持ち、ドラグ性能が良く剛性命のオフショア用の物。

実際にやってみると納得すると思うのですが、船がまだ動いている時に前方に投げる事も多いので、巻取りが遅いとルアーが動かなかったり、回収が遅れたりするんですよね…

リールには、ハンドル一回転で100cm前後巻き取れるハイギヤの物が必須!

シイラ用として標準的なリールのサイズは

・ダイワ:3500番~4000番のH(LT品番なら5000~6000のXH)

・シマノ:5000番~6000番のXG

腕力に自信のある男性なら、より巻き取りスピードが速く、巻き上げパワーやドラグ力に余裕のある大きなリール(ダイワ4500番、シマノ8000番)でも構いません。重いですが…

ダイワ3000番やシマノ4000番など、小型の物でも出来なくはないですが、ラインキャパや巻取りスピード等の問題で向いているとは言えず、リールにも大変負担がかかります。仲間内で仕立てでやるならスリリングなやり取りが楽しめるかもしれませんが、乗合船であまりにライトなタックルは、同船者に迷惑がかかるのでやめましょう。

迷ったらダイワ4000番のH(LTコンセプトなら5000XH)シマノ6000番のXGを買うべし!

予算1万円台のおすすめリール

ダイワ16BG4000H

価格が安いので、騙されたつもりでヨメ用に買ってみたら、いい意味で期待を裏切ってくれました。

とにかくボディー剛性が高く、この価格にしてスプール支持部にもベアリングが入っているので、ドラグの動作にも余裕が感じられます。

ハンドルがねじ込み式でないのがネックですが、マメにメンテするならマグシールドも要らないし、入門用としては価格以上の性能を持っていると感じるリールです。

※BG3500Hのインプレはこちら⇓

【オフショア入門におすすめリール】ダイワ16BG3500H購入インプレッション

予算2万円台のおすすめリール

ダイワ・ブラストLT5000D-CXH

ダイワの大型ソルト専用リールのラインナップの中では、比較的ライトなモデルです。

正直なところキハダ等の大型ゲストへの対応は厳しいですが、シイラクラスまでなら剛性は十分!一日中潮目を撃ち続けるような釣りには、この軽さは非常に有り難い。

【筆者愛用】長く使える高性能リール

シマノ・ツインパワーSW6000XG

最上位モデルであるステラSWに肉薄する性能を持ち、特筆すべきはハンドル1回転で110cmという驚異的な巻取りスピード!船内でも特に多く見られる人気リールで、長く愛用できる道具として本当にオススメできます。

このクラスのリールは、剛性や耐久性が段違いなので、できれば予算が許す限りいい物を買いましょう。


シイラ釣りに使うラインと結束方法

メインラインにはPEがおすすめ

ナイロンでもいいのですが、伸びるのでルアーのアクションがつけづらくなる上に、飛距離も落ちます(これはこれでメリットもあるのですが、楽しみたいエキスパート向けかなと…)。

PEラインの号数は、初心者には2号~3号くらいがおすすめ。1.5号でも可能ですが上級者向け。あまり細いとファイトに時間がかかったり横に走るのを止められなかったりして、乗合船では他のアングラーに迷惑をかけてしまう恐れがあります。

リーダーはナイロンで

メインラインとなるPEラインの先には、必ずショックリーダーを結束して使います。

急激なバイトや突っ込みのショックを和らげ、ルアーの糸絡みを防ぎ、魚の歯や体に接触して切られるのを防ぐためです。

シイラのキャスティングにおいては、フロロカーボンよりしなやかなナイロンリーダーの方が圧倒的にトラブルも少なく、急激な突っ込みをしっかり緩衝してくれるのでおすすめです。

メインラインが2号であれば、リーダーは40lb位がバランスがいいですね。

大型が多い時は、メインラインにPE3号、リーダーは60lb位あると安心です。

基本はPE2号200m以上に、ナイロンリーダー40lb!

おすすめメインライン

よつあみ G-soul スーパージグマンX4 2号300m

コスパ重視の4本編みPEラインです。強度は十分!

よつあみ G-soul スーパージグマンX8 2号300m

しなやかさを求めるなら8本編みライン。多くのオフショアアングラーに愛用されているラインです。

おすすめリーダー

メインラインとリーダーの結び方

PEラインとリーダーの結束はFGノットがおすすめです。

FGノット以外の結束方法も使えますが、キャスティングの釣りなので、メインラインとリーダーの結束には結び目が小さくてガイドの抜けが良く、トラブルの少ないノットがおすすめです。

手で結束しにくい場合はノットアシストがあると便利。強く綺麗にリーダーを組めます。

リーダーの長さは、キャスティング時にリールのスプール内に結び目を巻き込まない程度の長さが目安。スプールの中に結び目が入ってしまうと、ラインを引っ掛けたり傷つけたりしてトラブルの元になります。

MEMO
海のルアー釣り初心者にはこのラインの結束が最初の難関になると思いますが、大型魚とのファイトを前提とした釣りなので、適当な結び方では魚を獲れません。ここは何度も練習して、しっかりと覚えましょう。

ちょっと大変やけど、これが出来んようならこの釣りはちょっと厳しいな…ノット抜けたりしたら、わてら無駄死にやし、高いルアーをロストする羽目にもなるんやで

ルアーの接続方法

一般的なルアーフィッシングでのリーダーとルアーの接続にはスナップを使用しますが、シイラのスピードとパワーは凄まじく、また、マグロやカツオといった大型魚が掛かることもあるのがこの釣り。スナップでは、いとも簡単に破壊されていまいます。

なので、シイラ釣りにおいてはスナップを使用せず、リーダーを溶接リングに結び(できればイモムシノットがおすすめ)、その先にスプリットリングをつなげて接続することが一般的です。

これなら不意の大物でも大丈夫!

オフショアのルアーフィッシングには、これが標準的なルアーの接続方法になるので、覚えておきましょう。

イモムシノット解説⇓

ただ、ルアー交換にいちいちスプリットリングオープナー付のプライヤーが必要になるので面倒ではあります。

そこで、溶接リングを使わなくとも接続でき、プライヤー要らずでルアーを取り付けできるこんな便利なスプリットリングも出ています(外す時にはプライヤーが必要ですが)⇓

参照:スタジオオーシャンマーク

筆者はこのオーシャンスナップを愛用しています。おすすめです!シイラに適したサイズは「OS4」です。

スタジオオーシャンマーク オーシャンスナップ

今後のために「溶接リング&スプリットリング」って説明したけど、できるだけ簡単に行くならオーシャンスナップOS4をクリンチノットで結べばOK!

ちなみに筆者は、「オーシャンスナップ+イモムシノット」で使用しています。

ルアー交換のしやすさと、不意の大物が来た時の安心感のバランスから、この方法が一番のおすすめです。




シイラ釣りで使用するルアー

レンタルタックルにはルアーが含まれていませんので、用意していく必要が有ります。

シイラを釣るルアーは様々な種類が出ていますが、基本的に表層を回遊している魚なので、水面もしくは水面直下をトレースすることができるルアーがメインになります。

メータークラスの大物や、キハダマグロなどが掛かる事も考えると、ワイヤー貫通式の丈夫な専用ルアーがおすすめです。

中でも、水面爆発でチェイスやバイトシーンが丸見えになるトップウォーターでの釣りは、シイラ釣りの醍醐味!ぜひトップでの釣りを体験してみてほしいです。

ルアーの種類やおすすめは【実践編2】で、使い方と共に詳しく解説しとるで~

※おすすめルアーと使い方はこちら

次は【準備編2】船での装備について

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