【ダイワLTコンセプト】18カルディア/フリームスと17セオリーを徹底比較!

2018年、創業60週年を迎えるダイワは新製品の力の入り方が凄い!

新たな規格となるLTコンセプトのフラッグシップ機として、イグジストもモデルチェンジされました。
※イグジストについての詳細は別記事にて解説していますので、そちらで…

【ダイワ18イグジスト】究極の進化を遂げたスピニングリールの最高傑作が凄い

ですが、やはり高級機…おいそれと手を出せる価格ではないですね…

そこで、今年同時期に発売となったLTシリーズのエントリーモデルである、18フリームスと18カルディア、さらに、昨年発売されたミドルクラスの17セオリーも交えまして、徹底的に比較していきたいと思います。

※今回比較を行うにあたり、カタログに載っていない部分はダイワに直接聞いてみました。

今年のダイワ新商品の目玉はスピニングリールだ!

やはり、新製品の中でも特に注目すべきは、実に数年ぶりとなる非常に思い切ったスピニングリールの規格の刷新をダイワが行ってきたこと

その軸となるのが、LTコンセプトです

画像参照元:ダイワ

LTコンセプトとは?

「LT」とは、Light(軽い)&Tough(タフ)の略

本来なら、軽いと剛性が弱くなり、剛性を確保しようとすると、強度の高い重たいメタル素材を使わざるをえなくなりますが、この相反する要素を共に実現させたというのが「LTコンセプト」

どのような技術でそれを実現しているのか、解明していきたいと思います。

LTコンセプトによる新しいサイズ表記

そして、このLTコンセプトに伴い、サイズ(番手)の構成も大きく変更がされました。

画像参照元:ダイワ

従来の番手より、同じ型番ならサイズが小さくなり、中間的なサイズが登場しています。

数字に続くアルファベットの意味ですが

数字の次記号はスプールの糸巻き量を表しています。

  • S=浅溝スプール
  • SS=超浅溝スプール
  • D=深溝スプール
  • 無=標準

それに続くCは、品番よりワンサイズ小さいボディーであることを示しており

その後はギヤ比です

  • P=パワーギヤ(ローギヤ)
  • 無=ノーマルギヤ
  • H=ハイギヤ
  • XH=エキストラハイギヤ

ちなみに、パワーギヤは、従来機でのノーマルギヤと同等のギヤ比になります。

シーバスに良く使われていた従来の3000番に相当するのは、LTシリーズでは4000番になりますね。

ほぼシマノのサイズバリエーションと同等の番手分けになった感じです。

LTコンセプトはEXIST・CALDIA・FREAMSの3機種から

この、新しいLTコンセプトスピニングリールのフラッグシップとなるのが、イグジスト。

18EXIST

画像参照元:ダイワ

そして、今回はエントリーモデルとして、フリームスとカルディアもモデルチェンジが行われました。

画像参照元:ダイワ

画像参照元:ダイワ

なかなかカッコいい。

動画では、グローブライドの大玉さんが18フリームスと18カルディアについて解説しています。

しかし、だ。

どっちも良い事言ってるけど(メーカーの人なんだから、そりゃそうだ)、結局どう違うのでしょうか?

LTコンセプトエントリーモデルを徹底比較してみる

フリームスもねじ込み式ハンドルを採用してきたし、正直なところイマイチ違いがわかりにくいという印象。

なので、それぞれを同じ表にして比較してみましょう。

 

…と、その前に、、

 

今回のモデルチェンジは、まるで「完全に新規格で作りました!」と言わんばかりですが、カルディアを見て気がつくのはボディー部分。

昨年発売されたセオリーと同じですよね…

CALDIA

画像参照元:ダイワ

THEORY

画像参照元:ダイワ

LTコンセプトという新しい規格だと言う割には、カルディアはセオリーがベースとなっています。

通例なら、カルディアをベースに派生モデルが発売されていくのですが、今回は順番が従来と逆になってしまいましたね。

そうなると、ベースになっている17セオリーとの違いも気になるところ。

  • カルディアとセオリーはボディー共通だけど、新技術によってカルディアは上位機種のセオリーをも超える?
  • カルディアとフリームスの違いは何なのか?

この3機種を細かく分析して比較していきましょう。

17セオリー/18カルディア/18フリームスの比較表

僕は基本的にシーバス釣行が多いもので、比較するデータはシーバス釣りに最も需要のあるLT4000番サイズで。

LTではないセオリーは、従来の相当するサイズである3012Hとでスペックを表で比較してみます。

まずはこちら、

採用されている機能の違い

  THEORY CALDIA FREAMS
マグシールド
ATD
ツイストバスターⅡ
エアローター
エアベール
ABS ABSⅡ LC-ABS LC-ABS
アルミスプール 薄肉型 超薄肉型 超薄肉型
素材(ボディー/ローター) ザイオン/ザイオン ザイオン/DS5 DS5/DS4
ギア マシンカットデジギア タフデジギア タフデジギア
ラインローラーBB ×
ねじ込み式ハンドル
ラインクリップの形状 従来型 新形状 新形状

※セオリー3500番/4000番のローターはDS5製です

そして数値的な違いも一つの表にしてみます

スペック比較表

  THEORY CALDIA FREAMS
型番 3012H LT4000-CXH LT4000-CXH
巻き取り量 95 99 99
ギア比 5.6 6.2 6.2
重量 220 225 240
最大ドラグ力 7 12 12
糸巻き量 ナイロン(lb-m) 12-150
16-100
10-190
12-150
14-130
20-150
PE(号-m) 1-280
1.5-200
1.2-310
1.5-200
2-170
2-300
BB(ボール/ローラー) 7/1 6/1 5/1
ハンドル長さ/ノブ 60/T型 60/T型 60/T型
価格(円) 33,000 26,500 18,500

これらの数値でだけではわからない部分も、次で分析していきます。

何が違うの?LT新機種とセオリーを比較

ボールベアリングの数

ボールベアリング(BB)が採用されている数は、セオリー⇒カルディア⇒フリームスのと段階的に少なくなっています。

上位機種程ベアリングが多いけど、どこが違うのでしょうか?

カタログには載っていない各モデルごとのBB採用箇所を、ダイワに聞いてみました。

18フリームス

  • ピニオン部✕2
  • ドライブギヤ✕2
  • オシレートギヤ✕1

18カルディア

  • ピニオン部✕2
  • ドライブギヤ✕2
  • オシレートギヤ✕1
  • ラインローラー✕1

17セオリー

  • ピニオン部✕2
  • ドライブギヤ✕2
  • オシレートギヤ✕1
  • ラインローラー✕1
  • メインシャフト✕1

※赤文字は、18フリームスと比較してBB(ボールベアリング)が増えている箇所です。

カルディアは、14カルディアで採用されたピニオンBB2点支持構造を継承。そして、驚くことにフリームスにも採用されました。

このピニオンギヤを支える部分が弱いと、高負荷が掛かった時に巻けなくなる上に、耐久性に大きな差が出る部分。この辺が、従来のエントリーモデルと高級モデルを分ける部分にもなっていたのですが、1万円台のフリームスにも採用されたのは驚きです。

カルディアとセオリーは、ラインローラー部にもBBを採用。特に、ライトタックルの釣りでは、ラインのヨレやダメージを抑え、トラブルを減らし快適に使用するにはラインローラーBBは欲しいところです。

そして、セオリーにはメインシャフト部分にもBBを配置!更なる滑らかさと、巻き感度に貢献しています。この辺はやはり価格差。

ベアリングの数は機種のグレードによって明確に差別化が図られていますね。

ギアの違い

画像参照元:ダイワ

ギヤは、巻き上げ力と耐久性を決める重要なパーツです。

NEWモデルでは、新開発の「タフデジギア」が採用されています。従来のギヤよりもカット面を大きくし、より高負荷にも耐えられるようになったとのこと。

ただし、ホームページにはこのタフデジギヤの素材についての表記が無いので、ダイワのCSに確認してみました。

フリームスとカルディアのギヤ素材は「亜鉛」であることが判明。セオリーは「ジュラルミン鍛造」です。

ダイワCSの回答では、ギヤ単体の剛性と回転耐久性はセオリーよりも新型LTシリーズのタフデジギヤの方が強いとのことでした、

ただし、いくらギヤ強度が上がっても、それを支えるフレームの剛性が低くては、高負荷が掛かった時にボディーがよじれて可動部に抵抗をかけてしまい、ハンドルが巻けない…ということになるのでは?

いくら強いギヤを作っても、その性能を発揮出来なければ意味がない。

では、そのボディー剛性はどうなんでしょうか?

ボディーとローターの素材

画像参照元:ダイワ

ボディーとローターも、リールの剛性や耐久性を決める重要なパーツです。

前作の15フリームスは、アルミ製のボディーでとにかく頑丈でした。やはり、ボディーの剛性で言うとメタルボディーには敵いません。ただし、めちゃくちゃ重かった…

新型フリームスは、LTコンセプトのエントリーエントリーモデルとして、カルディアとも違う新たに開発されたボディーフレームです。重たいアルミボディーを廃止しDS5強化プラスチック(ローターはDS4)に変更されました。

DS5やDS4は確かに「ライト」な素材ですが、DS5素材のリールを使用した経験では、結構捩れるので強度に不安を感じました。ですが、頑丈なアルミボディーを廃止しても「タフ」だと言うのは、ギヤ強度向上とベアリングの配置変更によって剛性が確保できたという事のようです。

ダイワCSの回答では、総合的な剛性はルビアスと同程度だとも言っておりました。

さらに、1ランク上のモデルになる18カルディアは、17セオリーと共通のザイオン製のボディー。ローターにはDS5が採用されています。フリームスより圧倒的に剛性が高いです。

そして、17セオリーはボディー・ローター共にザイオン。単純なボディーとローターの剛性ではセオリーが最も上ということになります。

※ちなみに、ボディーとギヤに使われている素材については別の記事で詳しく解説しています⇓

【剛性?軽さ?】素材の特性から考えるスピニングリール選び~ダイワ汎用モデル編~

ドラグは新モデルに分がある?

画像参照元:ダイワ

カタログ数値だけ見ると、たしかに新モデルは最大ドラグ力が増しています。

ただし、これもまた動作環境が、スプール軸受け部分の構造やローターの剛性にも少なからず影響されるので、単純に新モデルの方が性能がいいとは言いきれません。

ローターにDS5を使用しているルビアスを使用していましたが、高負荷時に結構歪む。そのせいか、ドラグの効き方に少しギクシャク感があり、同じドラグ機構を採用しているはずのセルテートとは、滑らかさに雲泥の差がありました。

新型LTコンセプトリールは、12kgもの負荷をかけて耐えられるのだろうか…

18フリームスは、残念ながら他2機種とはスプール軸受部の構造が違い、チューンナップも出来ません。

カルディアとセオリーは若干形状が違いますが、スプールの支持部にはカラーが入っており、ベアリングに換装するチューンも可能です。

ドラグ力と動作環境、チューンナップによるさらなる性能向上の可能性から、この3機種の中ではカルディアのドラグが一番良いと言えます。

重量

自重はセオリー⇒カルディア⇒フリームスの順に軽い

ここもやはり軽くて強いザイオンを使用しているセオリーに分がありますが、カルディアとの差は僅かです。

フリームスは糸巻き量が無駄に多いため、余計な糸の分さらに重くなるのは避けられないため実際に使用する環境では更に重くなると思います。

重量自体はセオリーの方が軽いですが、カルディアは更にスプールが軽いのでバランスがいいはず。

ちなみに、ちょっと本筋から外れますが、「巻き始めの軽さ」という点ではローターの重量に最も左右されるため、セオリーが一番抵抗が軽くなっています。

ラインクリップの違い

画像参照元:ダイワ

NEWモデルは、ラインクリップの形状が変更されました。これにより、従来より細いラインも、太いラインもしっかりホールドできるそうです。

【総評】それぞれの相対的点数と、最もお買い得なのは?

これまで紹介してきた新機構のほかに、以前から採用されていたマグシールド、エアベール、ツイストバスターⅡ、ATD、エアローターなど、今回の2018年NEWエントリーモデルには、大部分に最上位機種であるイグジストにも採用されている機能と同じ名前の機能が採用されています。

カタログ表記だけ見ると「じゃあ、値段が安いフリームスでもいいんじゃない?」という気もしてしまいますが、その価格差と性能の差はどれくらいあるのでしょうか?

これまでの分析を踏まえた上で、比較対象としてフラッグシップ機であるイグジストとの性能にどれくらい差があるかを10項目各10点満点で評価し、合計点で比較してみます。

  EXIST THEORY CALDIA FRAEMS
軽さ 10 9 9 6
剛性 10 7 7 6
防水性 10 6 6 6
感度 10 8 6 5
滑らかさ 10 8 6 5
ドラグ性能 10 7 8 7
ドラグ操作性 10 8 10 10
デザイン 10 8 7 7
飛距離 10 9 10 10
コスパ 8 9 10 9
合計 98 79 79 71

これらの中で、お買い得感(コスパの高さ)まで考えると「下位モデルであるカルディアは、上位モデルのセオリーと同点!」評価してもいいかなと思いました。

ちなみに、これら4機種の性能差を相対的に表す点数ですので(デザインは好みですが…)、他メーカーの同じカテゴリーの商品と比較したら、もっと違う評価になりますね。

新技術「LTコンセプト」の登場により、セオリーの存在意義が薄れた感がありましたが、ボディー・ローター共に軽量高剛性高感度であるザイオンという特性を考えれば、シビアな感度を要求される釣りには、その巻き出しの軽さは最大のメリットになるはず。

剛性についての話は、例えば激流の中で大型魚と強引にやり取りしなきゃいけないシチュエーションなど、限界状態での事と、長期間頻繁に使う場合に差がでるという話。

通常、多くのアングラーが使用する場面。例えば、湖沼や港湾での70cm位までの魚とのやりとりでは、十分な剛性はあります(14カルディアでも十分でした)なんですけどね。

あなたにピッタリのリールはどれ?

先ほどの点数は、あくまで4機種の相対的な性能を表す指標としてのもの。

「じゃあ、どれが買いなの?」というところですが、やはり、用途やレベル、予算によってオススメは変わります。

それぞれのポイントをまとめてみます。

イグジスト

こんな方にオススメ

「全てに最高のものを求める方に」

剛性、巻き上げ力、耐久性、滑らかさ、防水性、ドラグの効き方、どれをとっても世界最高峰リール。比較の対称となるのはシマノのステラくらいですが、これは好みの差でしょうね。

弱点

値段は高いので、まだ道具の扱いに不慣れな初心者にはオススメできない。扱い方を知らないと簡単にダメにしちゃますから…勿体ない。

18イグジストについての詳細はこちらの記事で解説しています⇓

【ダイワ18イグジスト】究極の進化を遂げたスピニングリールの最高傑作が凄い

⇒18イグジストを実質無料で手に入れる方法

セオリー

こんな人におすすめ

ザイオン製エアローター装備で巻き出しが軽く滑らか!

エリアトラウト、ブラックバス、シーバスでの小型のシンキングペンシルの使用時など、巻き感度の高さと滑らかさが要求される繊細な釣りに

弱点

巻き上げ力とドラグ力の差から、パワーを必要とする釣りにはちょっと不向き

カルディア

こんな人におすすめ

レベルアップして、最初の買い替えを検討している方にオススメ。「もう高いリール必要なくない?」と思わせる程、上級者まで納得の行く性能です。

タフデジギヤ&ザイオンボディで剛性と巻き上げ力が高く、ラインローラーBBも搭載されているので、ライトラインや軽量ルアーを使用した釣りにも最適。スプール等、パーツの上位互換を考えるとこのカルディアが最低ラインになります。

弱点

巻きの軽さと滑らかさという点ではセオリーに劣るが、それは主にベアリングの少なさが影響するもの。この欠点はベアリング追加チューンでだいぶ補えます。

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フリームス

こんな人におすすめ

着実にレベルアップしていきたい方に強くオススメする究極の入門機

もはや入門用の域を超えています。1万円台前半で買えるスピニングとしては、他社の同クラスと比較しても最高だと思う。これから始める人は、とりあえずコレを最初に買っておけば後悔しないでしょう。

弱点

DS5やDS4といった上位モデルとの素材の差により剛性はやや劣るため高負荷のかかる釣りには不向き。

そして、ライトラインを使用する繊細な釣りにおいては、ラインローラーBBが無いのは致命的。アフターパーツを組み込むベアリングチューンは必須です。

※ヘッジホッグスタジオから待望のフルBBキットが発売されました⇓
⇒18フリームスフルベアリングチューニングキット

18フリームス・カルディアをお得に購入するには?

新しくなったカルディアとフリームスは、旧モデル(15フリームス、14カルディア)と比べても、圧倒的な進化を遂げています。

特にカルディアの進化は凄まじく、コスパで考えるなら、今なら僕は上位モデルの15ルビアスよりもカルディアの方を選ぶかなという程です(性能はもちろんルビアスの方が上ですが)。

18フリームスも、実際に手にとって見た感じでは、かなり釣りのレベルが上がっても十分に使えるモデルだと思いますこれからルアーフィッシングを始める人の最初の一台や、サブタックルとしても勿体ないくらいの高性能リール。他社の同クラス製品と比較しても満足度は高く、長く付き合える一台となりそうです。

最近ではネット通販での価格が安くなっていることが多いので、要チェックです。

大手ショップでは、釣具のキャスティング 楽天市場店釣具のポイント 楽天市場店が品揃えが豊富で対応も良くオススメです。

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