【剛性?軽さ?】素材の特性から考えるスピニングリール選び~ダイワ汎用モデル編~

カタログの説明文や諸元表を見ると、難しいカタカナで素材が記載されていたりします。これらの素材にはどんな特徴があるのでしょうか?

ダイワのスピニングリール汎用モデルに使用されている素材と、その特徴を分析してみます。

リール選択の際の参考になれば幸いです。

素材の特性を知る

早速ですが、ダイワのスピニングリールの主軸となる汎用モデルから(18イグジスト、16セルテート、15ルビアス、17セオリー、18カルディア、18フリームス)をピックアップし、ボディーとローター、ギヤに採用されている素材の特徴を星で評価してみます。

EM MSは…もはや選ぶ理由が見いだせないので外しました。

ボディー/ローターに採用されている素材

ザイオン

カーボン長繊維を強化素材とした特殊プラスチック。

カーボン繊維の含有量は一般的なカーボン繊維混合強化プラスチック樹脂の3倍近くあり、軽量、高強度、高感度、そして耐腐食性という全ての要素を高次元で実現させたもの。

各メーカーが、剛性を得るために金属製ボディーを採用しているのに対し、ダイワは金属に替わる素材として樹脂ボディーの研究を進めてきました。その結果生まれたのがザイオンという素材。

金属であるマグネシウムとほぼ同等の強度を持ち、軽く腐食しにくい。リールに使用される強化プラスチック素材としては最強の物になっています。

ザイオンの特性
強度
(4.0)
感度
(5.0)
軽さ
(5.0)
耐食性
(5.0)

DS5

カーボン短繊維を強化繊維として配合した特殊プラスチック。

軽く、耐腐食性に優れるが、強度面では、同じカーボン繊維を強化材に使用しているザイオンには及ばない。

DS5の特性
強度
(3.0)
感度
(3.0)
軽さ
(4.0)
耐食性
(5.0)

DS4

グラスファイバーを強化繊維として配合した特殊プラスチック樹脂。

強度、軽さはDS5より劣るが、樹脂なので耐腐食性はよい。安価なのが最大のメリット。

DS4の特性
強度
(2.0)
感度
(2.5)
軽さ
(3.5)
耐食性
(5.0)

アルミニウム

かなり昔からリールの素材としての主軸を担ってきたことからわかるように、とにかく抜群の剛性を誇り、耐腐食性、整形のしやすさ、素材価格などバランスの取れたいい素材です。

難点は重いことですが、オフショア用リールには必ずといっていいほど使用されており、やはり堅牢さが求められる用途のリールには欠かせません。

アルミニウムの特性
強度
(5.0)
感度
(2.0)
軽さ
(1.0)
耐食性
(4.0)

マグネシウム

アルミニウムに替わる金属素材として、軽量かつ高剛性であるこのマグネシウムは、実はかなり昔から度々製品への採用が試みられてきたものの、耐腐食性やコストの面からか、ダイワではあまり定着してこなかった。

最上位機種であるイグジストにも、初代では採用されていた物が2代目からはザイオンに変わってしまっていたのだけど、2018年のモデルチェンジにてマグネシウムボディーが復活。

新開発のモノコックボディーに使用するには、ザイオンよりはマグネシウムの方が加工精度や強度・軽さがちょうどマッチするのでしょう。耐腐食性も、表面処理技術の向上のより以前の物より改善されているそうですが、純粋な素材特性としての評価はこんな感じです。

マグネシウムの特性
強度
(4.5)
感度
(4.0)
軽さ
(5.0)
耐食性
(3.0)

【参考】ダイワによる試験画像

ダイワのザイオン特設ページでの素材テスト画像です。

ザイオンの凄さを説明するためのページなので、ザイオン推しではありますが、参考までに…

参照:ダイワ

強化樹脂素材の特性はローターに顕著に現れる

参照:ダイワ

ローターには、主に「ザイオン、DS5、DS4」の強化樹脂素材が採用されることが多いのですが、単純に素材自体の重さよりも、剛性が低い素材ほど強度を補うために肉厚に作らなければならないため、重量にかなり差が出てしまいます。

ローターの重量は、巻き出しの軽さに大きく影響するので、軽量ルアーやライトラインを使う繊細な釣りには、必要最低限の素材量で強度を出せるザイオン製のローターの方が軽く有利です。

例えば、ザイオンローターのセオリーと、DS5ローターのカルディアにはこれだけ差があります。

カルディア⇓

セオリー⇓

ザイオン製のセオリーのローターはこれだけ細くできています。

ローターの軽さは、巻き始めの軽さだけではなく巻き感度にも大きく影響します。

また、同じ厚みで作るならザイオン製ローターの方が圧倒的に強度や耐久性に優れるため、高負荷のかかるオフショア用のリールには、もはや無くてはならない素材です。

ギヤの素材

参照:ダイワ

リールの剛性は、ボディーやローターと共に、心臓部であるドライブギヤの素材も大きく関係してきます。

いくらボディーが頑丈でも、ギヤが弱いとすぐゴリゴリに…

ドライブギヤにはどのような素材が使われているのでしょうか?

亜鉛

低コストで加工がしやすく十分な強度があり、耐衝撃性に優れる。

ダイワではエントリークラスに採用されています。

ジュラルミン

主にアルミと銅でできた合金で、強度が高い。

耐蝕処理されているはずだが、素材特性としては腐食に弱い。ダイワだとミドルクラスのモデルに採用されている。

超々ジュラルミン

ジュラルミンに、亜鉛とマグネシウムを混ぜた合金が超々ジュラルミン。

ジュラルミンよりもさらに強度が高く、零戦にも採用されていたということからもわかるように、ギヤ素材としては最強。

ハイエンドモデルに採用されている超々ジュラルミン製のギヤは冷間鍛造で作られており、熱間鍛造の物に比べ精度が高く、表面もなめらかに作る事ができるため、強度だけでなく巻きの滑らかさにも貢献しています。

ギヤの製法によっても強度に違いが…

参照:ダイワ

ダイワは素材の違いだけではなく、製造方法によっても強度が違います。

2018年に登場した「タフデジギヤ」は、ギヤのカット面を大きくして高負荷に強くしたというもので、純粋に素材の違いだけで判断することが難しくなりました。

やはり最強は超々ジュラルミンのタフデジギヤを採用した18イグジストですが(モノコックボディーにより、ギヤの大径化も貢献)、ここで疑問が…それは、

「18フリームスや18カルディアに採用された物が、上位の17セオリーや15ルビアスに採用されているジュラルミン製のマシンカットデジギヤをも超えるのか?」ということ

気になったので、ダイワのカスタマーサービスに問い合わせてみたところ、「ドライブギヤ自体の強度は、亜鉛でもタフデジギヤの方が上」との回答でした。

ただ、ボディーやその他のギヤを含めた総合性能ではトントンだということです。

滑らかさという点では、グレード通りのようですね。

「ハイパーデジギヤ」について

参照:ダイワ

ちなみに、汎用リールには使われていませんが、オフショア用の上位モデルに採用されている「ハイパーデジギヤ」という物もあります。

ハイパーデジギヤにはC6191という、超々ジュラルミンを超える硬度を持つアルミニウム青銅が採用されており、大型魚との長時間ファイトで超高負荷のかかり続けるオフショアの釣りに対応できる物になっています。

ダイワ現行汎用スピニングリール素材比較表

  ボディー素材 ローター素材 ギヤ素材 ギヤ製法
18イグジスト マグネシウム ザイオン 超々ジュラルミン タフデジギヤ
16セルテート アルミ ザイオン 超々ジュラルミン マシンカットデジギヤⅡ
15ルビアス ザイオン DS5 ジュラルミン マシンカットデジギヤ
17セオリー ザイオン ザイオン ジュラルミン マシンカットデジギヤ
18カルディア ザイオン DS5 亜鉛 タフデジギヤ
18フリームス DS5 DS4 亜鉛 タフデジギヤ

17セオリーと、その上位に当たるルビアスの間で、素材による下克上が起きちゃっているのですが、商品を手にとって巻いてみると、滑らかさに大きな壁が感じられます。

トータルで見た性能差ではグレード順通りな感じですね。

ルビアスから上は日本製、セオリーから下は海外製なのでコストや精度が違うし、各パーツにも勿論差がありますので。

「剛性」か「軽さ」か…

剛性と軽さは、狙う釣り物や用途によっても優先度合いが変わってきます。釣りをする上で十分な強度が確保できていれば軽いに越したことは無いのですが、やはり釣り物によって最適なモデルは変わってきます。

僕は、「かかる負荷」によって使用するリールを判断することが多いです。

ちょっと乱暴な分け方をすると、ラインで言うとPE1号以上を使うような負荷のかかる釣りなら剛性を優先。逆に、エリアトラウトでのマイクロスプーンを使うような繊細な釣りには感度面から軽さを優先しています。

リールに剛性が必要なんだと知った僕のリール遍歴

僕はシーバス釣りをメインにしていますが、この釣りについて知れば知るほどリールには剛性が必要だなということが身をもってわかりました。

シーバス釣りを始めた当初に使っていたリールがコレ

高校生の頃に買ったシマノの古いツインパワーだったのですが、重くて飛距離も出ないし、巻取りも重い。

さすがにストレスになってきたため、買い換えたのが当時出たばかりだった12アルテグラでした。

当時は、バンキッシュに代表されるように、リールはとにかく軽さを求める方向性に進んでいたし、このアルテグラも当時の最新技術だったマグナムライトローターを搭載したとにかく軽いリールでした。

買ってしばらくはその軽さと巻心地の滑らかさに感動していたんですが、ある時掛けた一匹のエイによってリールは一発でガタガタに…そんなにドラグもきつくしていなかったのに、軽いだけじゃダメなんだと知りました。

そしてすぐに12ルビアスに買い替える事に。

しかし、このリールも巻取り時のローターの強度不足によるギクシャク感や、ローターの歪みによって生じたライントラブルに悩まされました(調整で直りましたが…)。

そこで、「とにかく剛性があるものを!」と思い、次に購入したのが13バイオマスターSW

ゴツい!パワーあるけど重い!極端すぎでした。

さすがにルアーの挙動がわからない。まぁ、元々そういう用途用に作られている物ではないのですが…(^_^;)

そこで、行き着いたのがセルテートです。毎日のように釣りに出ているようなアングラーには本当にオススメ。

もう4年間毎日のように使っていますが、ほぼトラブルも無く快適に釣りができています。剛性大事!

用途に合ったリールを選ぼう!

軽さも剛性も滑らかさも最高の物を

マグネシウム合金のモノコックボディーにより、究極の軽さと剛性を獲得した最強のリールが「EXIST(イグジスト)」。軽い上に防水性能も群を抜いているので、ウェーディングにはこれ以上のリールは考えられない。

こんな釣りにオススメ

シーバス、エリアトラウト、あと何でも

※イグジストについては、こちらの記事も併せてどうぞ⇓

【ダイワ18イグジスト】究極の進化を遂げたスピニングリールの最高傑作が凄い

 

剛性と耐久性を最重視したい

アルミボディーに超々ジュラルミン製のギヤでとにかく頑丈で滑らかなのが特徴なのが「CERTATE(セルテート)」。

対象魚がデカイ場合や、引き抵抗の大きいルアーをガンガン使う等のシチュエーションに。イグジスト一台分の価格でセルテートは2台位買える。更に剛性の高いHDモデルはライト目のオフショアやヒラスズキなどのハードな釣りにも最適。繊細さが要求される釣りには、重さがネックに…

こんな釣りにオススメ

シーバス、ヒラスズキ、シイラ、

 

「なめらかな巻き心地と繊細な感度」

15イグジストと共通のボディーを採用していたのがこの「LUVIAS(ルビアス)」

イグジストに迫るシルキーな回転の滑らかさ!その回転フィールをひとことで言えば「無」。流れの変化や、繊細なバイトを感じる釣りにおすすめ。カスタムのベースにも最適。

こんな釣りにオススメ

エリアトラウト、シーバス、ブラックバス、アジング、ライトロックフィッシュ、エギング

 

とにかく軽さを!できれば滑らかでリーズナブルなもの

とにかく軽さ最重視なら「THEORY(セオリー)」

対象魚が小さい釣りや、繊細さを要求される釣りにはコレ。このスペックが実売2万円台前半で手に入るのも嬉しい。

こんな釣りにオススメ

エリアトラウト、アジング、ライトロックフィッシュ、ブラックバス

 

軽さと耐久性、リーズナブルなもの

タフな心臓部と、強いザイオンボディーを持ったのが「CALDIA(カルディア)」。コスパは最強!長く付き合える一台です。

こんな釣りにオススメ

シーバス、ブラックバス、アジング、ライトロックフィッシュ、ライトジギング、テンヤマダイ

※カルディアについては、こちらの記事も併せてどうぞ⇓

【ダイワLTコンセプト】18カルディア/フリームスと17セオリーを徹底比較! 【18カルディア購入者必見】ヘッジホッグスタジオからフルベアリングキットが発売!

 

価格重視!でも、ストレスのない性能

実売価格1万円台前半で、このクラスとはとても思えない性能なのが「FREAMS(フリームス)」。このコスパは本当に凄いです!

ラインローラーにベアリングが入っていないため、ライトライン使用の釣りにはベアリングチューンは必須ですね。

※フリームスのベアリングチューンについてはこちらの記事⇓

【18フリームス購入者必見】ヘッジホッグスタジオのフルベアリングキットで簡単に高性能リールに!

こんな釣りにオススメ

シーバス、ブラックバス、ライトジギング、テンヤマダイ、エギング

ダイワのリールをお得に購入するには?

最近ではネット通販での価格が安くなっていることが多いので、要チェックです。

大手ショップでは、釣具のキャスティング 楽天市場店釣具のポイント 楽天市場店が品揃えが豊富で対応も良くオススメです。

上の商品リンク(もしくは下のバナー)で大手通販サイトのAmazon、楽天、ナチュラムと比較できるようになっていますので、じっくり価格を比較してお得な買い物にお役立てできれば幸いです。





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【イグジストが実質無料!?】通信費の見直しで高級釣り具を手に入れる裏ワザ 【ダイワLTコンセプト】18カルディア/フリームスと17セオリーを徹底比較!