ダイワのエントリーモデルであるレブロスが、このたび5年ぶりにモデルチェンジ。
新しくなった20レブロスについて、実機を手にした感想や、メーカーから聞いてきた情報を盛り込んで解説していきたいと思います。
カタログには載っていない情報が満載です!
Contents
20レブロスLT発売!
ダイワの低価格帯スピニングリール「REVROS(レブロス)」は、そのコストパフォーマンスの高さで非常に人気のある入門向けモデルです。
そのレブロスが2020年1月モデルチェンジ!
進化のポイント
- LT化で軽くタフに
- ドラグ性能の向上
- 飛距離アップ
実は、ダイワUSAでは既に発売されていたのですが、日本国内向けに仕様とラインナップに変更を加えての発売となりました。
この新型レブロスについて、細部まで見ていきましょう。
20レブロスのスペック表
20レブロスは、トラウトやアジング等に使える1000番から、ライトショアジギングに適した6000番まで。
入門用として、様々な釣りに対応できるよう、幅広いラインナップとなっています。
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 :ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量 :ブレイド(号-m) | ベアリング ボール/ローラー | メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT1000S | 64 | 5.2 | 200 | 5 | 2.5-100 | 0.3-200 | 4/1 | 8,500 |
LT2000S | 68 | 5.2 | 200 | 5 | 3-150 | 0.4-200 | 4/1 | 8,700 |
LT2000S-XH | 81 | 6.2 | 200 | 5 | 3-150 | 0.4-200 | 4/1 | 8,700 |
LT2500D | 75 | 5.3 | 220 | 10 | 12-150 | 1.2-300 | 4/1 | 8,900 |
LT2500S | 75 | 5.3 | 220 | 10 | 4-150 | 0.6-200 | 4/1 | 8,900 |
LT2500S-H | 79 | 5.6 | 220 | 10 | 4-150 | 0.6-200 | 4/1 | 8,900 |
LT3000D-C | 80 | 5.3 | 230 | 10 | 16-150 | 1.5-300 | 4/1 | 9,500 |
LT3000-CH | 84 | 5.6 | 230 | 10 | 8-150 | 1-200 | 4/1 | 9,500 |
LT3000S-CH-DH | 84 | 5.6 | 240 | 10 | 6-150 | 0.8-200 | 4/1 | 9,900 |
LT4000-CH | 89 | 5.6 | 255 | 12 | 12-150 | 1.5-200 | 4/1 | 10,300 |
LT5000D-CH | 87 | 5.6 | 260 | 12 | 25-150 | 2.5-300 | 4/1 | 10,300 |
LT6000D-H | 101 | 5.7 | 340 | 12 | 30-150 | 3.0-300 | 4/1 | 10,500 |
20レブロスの素材構成
20レブロス各部に採用されている素材は以下のとおり。
ボディーやローターの素材は従来通りのDS4。
スプールには薄肉化されたアルミが採用されました。
20レブロスの素材
- ボディー:DS4
- ローター:DS4
- ドライブギア:亜鉛
- ピニオンギア:真鍮
- スプール:アルミ
- ハンドル:アルミ
20レブロスのベアリング採用箇所
20レブロスには4BBが採用されています。
ベアリングの配置箇所は、以下の通り
ベアリング搭載箇所
- ドライブギア×2
- ピニオンギア×1
- オシレーティングギア×1
ラインローラーにはベアリングが入っていないので、軽い負荷ではほとんど回りません。ラインのトラブルやダメージ低減を考えるとBBチューンをおすすめします。
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15レブロスとのスペック比較
15モデルと数値的にどう変わっているか、同サイズ(従来の2506-Hと、相当サイズになるLT3000-CH)によるスペックを比較表にしてみました。
15レブロス2506-H | 20レブロスLT3000-CH | |
巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | 84 | 84 |
ギア比 | 5.6 | 5.6 |
自重(g) | 270 | 230 |
最大ドラグ力(kg) | 4 | 10 |
ベアリング(ボール/ローラー) | 4 / 1 | 4 / 1 |
本体価格(¥) | 9,100 | 9,500 |
スペック上で15モデルから変わったのは、重量が40g軽量化された事と、最大ドラグ力が倍以上の10kgになったこと。
その他は同じスペックで、価格は400円値上がりとなりました。
20レブロスの進化に迫る
LTコンセプトに
今回のレブロスのモデルチェンジのポイントは、LT化されたということ。
参照:Daiwa
LTとは“Light & Tough”の略で、その名の通り「軽く、強く」というコンセプト。
LT化に伴い、サイズの表記も変更されたため、従来より同じ番手では小さくなっています(例:旧3000=LT4000)。
薄肉アルミ製LC-ABSスプール
軽量化の最大の要因はこのスプールにあります。
従来と同じく素材はアルミですが、薄肉化されて非常に軽くなっています。
そして、スプールエッジに段差を設ける形状(LC-ABS)によって放出されるラインが整流されトラブルが減り、飛距離も5%ほど向上しているそうです。
細糸から太糸までしっかり止められるパーフェクトラインストッパーも採用されています。
※イマイチ認知されていない感のあるこのストッパーの凄さは、こちらの記事をご参照下さい↓

ATD化されたドラグ
そして、スプールに内蔵されるドラグはATD(オートマチックドラグ)へと進化。
15レブロスでは、お世辞にも滑らかとは言えないドラグ性能がネックになっていましたが、ATD化されたことで最大ドラグ力が大幅にアップ。
魚の動きに合わせて滑らかに追従してくれる上に、とっさの操作もしやすいように大型ドラグノブが採用されています。
ローター・ボディーはDS4
ボディーの素材には、15モデル同様にグラスファイバー強化樹脂であるDS4が採用されています。
馴染みのある形状だと思ったら、15モデルから変わっていないようです。
左が15モデル、右が20モデル↓
ローターも同様にDS4。
こちらも15モデルからの変化は無しです。
Airローターと言ってもDS4素材の特性上あまり軽くないのですが、バランスに優れており、回転はとても滑らかです。
タフデジギアの採用
ボディー外観の変化はありませんが、心臓部であるギアは亜鉛ダイカストタフデジギアが採用されました。
参照:Daiwa
従来のデジギアⅡよりギアのカット面を大きくすることにより、巻き上げトルクと回転耐久性が大幅向上しています。
軽量化されたハンドル
ハンドルは従来どおりのアルミですが、細軸化されて軽量な物になりました。
折りたたみ式(共回り式)の構造になっています。
ハンドルノブはカシメて留めてある方式のため、交換やBBチューンは出来ません。
20レブロスと19レガリスの違いを比較
大きく進化した20レブロスですが、ダイワには僅かな価格差の上位機種18レガリスが存在します。
おそらく購入の際に比較検討される方も多いと思い、その違いについてまとめてみます。
素材の違い
20レブロス | 18レガリス | |
ボディー | DS4 | DS5 |
ローター | DS4 | DS4 |
スプール | 薄肉アルミ | 薄肉アルミ |
ハンドル | アルミ | アルミ |
メインギア | 亜鉛 (タフデジギア) | 亜鉛 (タフデジギア) |
ピニオンギア | 真鍮 | 真鍮 |
LT3000D-Cによるスペック比較
20レブロス | 18レガリス | |
巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | 80 | 80 |
ギア比 | 5.3 | 5.3 |
自重(g) | 230 | 220 |
最大ドラグ力(kg) | 10 | 10 |
ベアリング(ボール/ローラー) | 4 / 1 | 5 / 1 |
本体価格(¥) | 9,500 | 10,500 |
スペック上では10gの自重の差とBB数の違いだけですが、18レガリスは上位モデルである18フリームスがベースです。
DS5(カーボン繊維強化樹脂)採用のボディー素材の違いと、ピニオンギア両端がBBで支持されていることによる剛性の差があります。小さな点では、ハンドルノブの交換の可否等も違います。
税抜きで僅か1,000円程度の価格差なので、セール等でよほど大きな価格差が出なければ、個人的には18レガリスをオススメしたいところですね。
※18レガリスについて詳しくはこちらの記事をご参照下さい↓

まとめ
実売価格6,000円~7,000円前後で購入でき、上位機種譲りの本格的な性能を持った20レブロス。
セットで販売されているような激安入門機だと、釣りを好きになるどころか、ストレスで嫌いになってしまいそうな物もあります…
まずはレブロス辺りから始めてみて、「もっとこうだったら…」という具体的な要望が出てきた時に上位モデルにステップアップするというのが理想的でオススメです。
是非手にとってみて下さい♪
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