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【実践!18カルディアLT5000D-CXHフルベアリング化】ヘッジホッグスタジオMAX11BBキットの交換方法を徹底解説

先日購入したダイワ18カルディアLT5000D-CXHを、HEDGEHOGSTUDIOのフルベアリングキットで11BB化チューンをしました。

ベアリングチューンをするメリットと、ヘッジホッグスタジオのキットを選ぶ理由、ベアリング交換手順について解説していきます。

超初心者向けの内容ですので、この記事を読めば全くリールを触ったことが無い方でもフルベアリング化の作業ができる位に詳しく解説していきますよ~♪

※交換手順だけを知りたい方は、こちらから交換手順の項目に飛んでくださいませ。

18カルディアのフルベアリング化に挑戦!

ダイワ18カルディアのボールベアリング(以下BB)は6個が標準で搭載されています。

18カルディアのBB採用箇所は

  • ピニオン部✕2
  • ドライブギヤ✕2
  • オシレートギヤ✕1
  • ラインローラー✕1

となっています。

標準でラインローラーBBも入っているし、通常の使用においてはこれで十分な位だと思うんですが、今回購入したLT5000D-CXHは主にシイラ用に使うつもりなので、ノーマル状態のドラグではいささか不安が…

せめてドラグだけでもBBチューンしようかと思っていたのですが、

いっそ全部やってしまえと、ヘッジホッグスタジオから出ているフルベアリングキットを購入してみました

➔ベアリングの購入はこちら

➔交換手順だけを知りたい方は、こちらから交換手順の項目へ。

ヘッジホッグスタジオのMAXBBキットについて

リールチューニングパーツで人気のヘッジホッグスタジオでは、ベアリングキットもニーズに応じて細分化されています。

ベアリングの種類や数を選択することが可能です。

SHGプレミアムベアリング

最高の回転性能を求めたトーナメントスペックの高感度ベアリング。数あるベアリングの中からひとつひとつ手作業で選別し合格したものだけを厳選。精度が重要な高感度チューニングリールや高回転ベイトリールなどで多くの高評価を得ています。感度・精度においてHRCBを凌ぐプロ仕様のチューニングベアリング。

HRCB防錆ベアリング

特殊な製法により金属そのものが非常に錆びにくい新しい技術を採用。プレミアム(SHG)に比べ10倍以上の防錆性能を誇るソルト対応ベアリングです。もちろん回転の滑らかさはHEDGEHOG STUDIOならではのシルキー感。回転性能も耐久性もどちらも高水準で要求されるタフな釣りに最適。ソルトアングラー待望の次世代防錆ベアリングです。

※ヘッジホッグスタジオより引用

今回はオフショアでの使用が目的なので、防錆性能は重視したいところ。

なので、サビに強いというHRCBをチョイスし、「ラインローラー、スプール、ハンドルノブ」の、交換可能箇所全てが揃ったMAX11BBの一番高いキットを注文しました。

純正6BB+5BBで11BBのはずなのに、ヘッジホッグスタジオのサイトではなぜかMAX10BBと表記されている。※発売当初はMAX10BBキットだったのが、変更されて11BBになったようです。

ヘッジホッグスタジオのMAXBBキットを使うメリット

ベアリングは、サイズさえ合っていればもっと安価な物を探してBBチューンをすることができます。

でも、何故あえてヘッジホッグスタジオのMAXBBキットを買ったのか?

そのメリットについて説明します。

ベアリングの性能が高い

滑らかな回転と耐久性の高さ防錆性能など、高品質なベアリングを採用している。

機種ごとの専用品が用意されている

機種ごとに適合するサイズのBBとワッシャー類がセットで用意されており、知識が少なくても大丈夫。

※単品での購入も可能です。

初心者にやさしい

MAXBBキットには、予め交換方法の説明書や特殊工具が付属されています。

特別な知識やスキルが無くても交換可能です。

BBの交換箇所とその効果

18カルディアは、5BBを追加して最大11BBの仕様にすることが可能。

BBチューンができるのは、次の箇所です

ラインローラーの2BB化

ラインローラーを、より軽いテンションで動き出し、高負荷時にもスムーズに回るようにします。

ラインローラーの高性能化により、糸ヨレ低減と、ラインへの負担軽減効果が得られるので、これらのライントラブルによるストレスを解消できる。

スプール内とスプール受けのBB化

ドラグの滑り出しと、回転をスムーズに。

青物など、スピードがありガンガンにドラグを引き出していくターゲットを相手にするには、高性能なドラグが必要不可欠です。

ハンドルノブ2BB化

ハンドルノブの動きを滑らかにすることで、リールの回転フィールがより軽やかになります。

ノイズを減らし、ハンドルから伝わる情報量の正確性を高めます。

パワーファイトなど、高負荷がかかった時にも有効なチューンです。

➔ベアリングの購入はこちら

➔交換手順だけを知りたい方は、こちらから交換手順の項目へ。

MAXBBキット開封の儀(内容物確認)

ヘッジホッグスタジオでベアリングキットを注文すると、定形外郵便でポストに届きます。(運送保険付)

多少バラつきはあると思いますが、注文してから2日後には着弾してました。

開封するとこんな感じ

雨に濡れないよう袋に入れた状態で、ベアリングはプチプチに包まれています。

内容物

  • ベアリングセット
  • スプール軸イモネジ用六角レンチ
  • 取り付け説明書×2
  • 納品書
  • 広告

ベアリング類と六角レンチ⇓

中に入っていた書類⇓

説明書があるので安心です。

説明書は写真を用いて手順を説明してくれているのですが、型番によって違う箇所や、若干わかりにくい部分もあったので、手順を詳しく説明していきます。

➔ベアリングの購入はこちら

18カルディアLT5000D-CXHのベアリングチューン手順

それでは、ベアリングチューンのやり方を解説していきます。

先ずは必要な工具類を用意しましょう。

特殊な工具はキットに同梱されているのですが、基本的な工具は用意する必要があります。

必要な工具

  • プラスドライバー(マイナスでも可)
  • 細長く硬い棒状の物(精密ドライバーなど)
  • 0.89mm六角レンチ(キットに付属)
  • カッター的な物
  • 5000番6000番は純正部品(ドライバー)が別途必要※後に説明します

さて、早速作業に取り掛かりましょう。

最初にハンドルを外しておく

別に外さなくても作業はできますが、外さないと邪魔になってきます。

回転方向と逆に回すと外れるので、外しておきましょう。

ラインローラーの2BB化

1.ラインローラーを止めるネジを外す

ベイル(アーム)を手で抑えながら、ラインローラーを止めているネジをプラスドライバー(マイナスでも可)で反時計回りに回し、外していきます。

この時、うっかり落としてバラバラにしないよう注意してください。

2.ローラー部分を取り外す

ラインローラーを取り外します⇓

複数の部品で構成されているので、無くさないよう注意!

一番奥に金色のワッシャーが残りますが、コレも取り外します。

外しにくい場合は、カッターなどの薄くて尖った物を隙間に差し込み軽くこじれば外れます⇓

取り外したラインローラーの部品は、キッチンペーパーなどの上に並べておくと安心です。

このような構成になっています⇓

ラインローラーには、ローラー部分を挟むようにベアリングが入っていますが、標準では片側一個だけで、反対側はプラスチックのカラーです。

左側の白いカラーと金色のブッシュを、画像の下部にあるBBとワッシャー類に交換していきます。

3.交換部品を確認

使用するBBは、キットの中で小さいサイズ3個のうちで一個だけ形が違うやつ。

組み込むパーツを順番どおりに並べるとこんな感じ⇓

これは、付属の説明書の図です⇓

この向きで組んでいくのですが、ここで一つ注意!

BBにはこのように内部のボールが見えるオープンな面と、カバーされている面があります⇓

オープン面

カバー面

一般的には、オープン面でラインローラー部品を挟み込むように組みます。

つまり、オープン面が向かい合う形になりますね。形状が18カルディアのものと少々違うので、補足画像

アーム側(ネジ側)⇓

ベイル側(軸側)⇓

4.部品の組み込み

交換する部品を組み込んでいきましょう。

まずは、極小の白いローラーワッシャーから⇓

非常に小さいので、紛失や破損に注意!

次に、上の項で予めセットしておいた部品を入れます⇓

5.ネジを戻して確認

アームに戻し、ネジを時計回りに締めます⇓

指でラインローラーを回し、正常に動いていることを確認してください。

スプールと軸受けのBB化

1.スプールを外す

まずは、ドラグノブを反時計回りに回してスプールを外します⇓

2.ワッシャーを外す

スプールを取り外すと、中のメインシャフトが出てきます。

まずは、上の黒いワッシャーを外しましょう⇓

2~3枚付いていると思うので、一枚一枚外します。

外れにくいと思いますが、弾力性のある素材なので、思い切って抜いてOKです。

3.スプールメタルを取り外す

ワッシャーを外したら、その土台となっている金属(スプールメタル)の側面に小さなネジ穴があるので、付属の六角レンチを差し込んで外します⇓

反時計回りです。

こんな小さなイモネジが出てきますので、無くさないように気をつけて下さいね⇓

このイモネジを外すと、スプールメタルが外れますので、その下の白いカラー(スプールメタルカラー)と一緒に外します⇓

さらに下に金属のワッシャーが入っていますが、それは外さなくてOKです。

4.スプールメタルカラーをBBに交換

外した部品⇓

この中の、白いカラーをベアリングに交換します。キットに付属している一番大きなやつです。

後は、逆の手順で戻します⇓

ちなみに、スプールカラーとBBの間に少し隙間ができますが、それでOKです。

スプール内のカラーをBBへ交換

1.ドラグワッシャーを外す

スプール内部にあるドラグワッシャーを取り外していきます。

まずは、精密ドライバー等の細い棒で、ドラグワッシャーを止めているハリガネ(ドラグリング)を引っ掛けて外します⇓

ドラグリングを外したら、ドラグワッシャー中央のシャフト穴に精密ドライバー的な物を差し込んで、ドラグワッシャーを引っ掛けて外します⇓

2.スプールカラーをBBに交換

ドラグワッシャーを外すと、中央に金属でできたカラー(スプールカラー)が見えると思います。

番手によっては、これも針金のようなもので固定されているのですが、5000番と6000番は特に固定されていません。

そのままスプールカラーを外します⇓

キットの中で2番目に大きいベアリングを、スプールカラーを外した位置にはめ込みます。

オープン側が上です⇓

3.元に戻して動作確認

後は戻していくのですが、ドラグワッシャーには、側面に4つの突起があるので、それをスプールの溝に合わせてはめて下さい⇓

ドラグワッシャーをはめ込んだら、ドラグリングを戻すことも忘れずに⇓

スプールをシャフトに取り付け、回転する事を確認してください。

ハンドルノブを2BB化する

1.ハンドルノブを外す

ハンドルノブを外していきます。

4000番以下は、外側のカバーをクリップのような細い物で引っ掛ければ外せるのですが、5000番と6000番に採用されているパワーライトノブは形状が異なります⇓

パワーライトノブの取り外しには、専用の工具が必要になります。

しかし、カルディアにはその脱着用工具が付属されておらず、しかも、このキットにも入っていないという…

専用部品はダイワ純正部品として販売取り扱い店で取り寄せが必要です。

ヘッジホッグスタジオでも注文可能なので、ベアリングキットと同時に注文しておく事をおすすめします。※こちらの画像から商品ページへリンクしています⇓



  • 部品名:ドライバー
  • 部品コード:199585
  • 価格:200円(税抜)

僕は今回は注文していなかったため、これにハマりました…

で、どうやって外したかというとですが…一応取り外しの裏ワザを紹介しときます。

ニッパーの先をハンドルノブキャップの二つの穴に当て、時計回りの方向にひねります(逆ネジ)⇓

傷がつくので全くおすすめ出来ません。自己責任でどうぞ。

できれば前もって専用ドライバーを入手しといて下さいね…

キャップを外すと、奥にネジが見えると思います。これをドライバーで外します⇓

ネジを外すとハンドルノブが外れます。

2.ノブ内のカラーをBBに交換

交換したいカラーはノブの両端に組み込まれています。

ドライバー等で引っ掛けて外します⇓

反対側も同様に⇓

分解した部品を並べたのがこちら⇓

ノブから取り出した黒いプラスチックのカラーを、BBに交換します。

ノブのハンドル側は簡単にハマりますが、キャップ側は結構奥にあるで、ドライバー等で押し込んで確実にセットして下さい⇓

3.動作チェック

後は、ノブを取り付けてキャップを取り付ける前に動作チェックです。

ノブが軽く回らない場合は、再度外して軸奥に残しておいたワッシャーを抜いて下さい⇓

ノブが軽くクルクルと回る様になればOKです。

ノブのキャップを戻して完了。

これにて、18カルディアのフルベアリング化の作業は終了です。

お疲れ様でした。

外したパーツ類は、キットが入っていた袋に入れてリールの箱にしまっておきましょう。

ベアリング交換をしてみての感想

キットに同梱の説明書に、若干の違いや説明不足だと感じる点がありましたが、案外簡単にBBチューンをすることができました。

特に、回転に直接関わる部分であるハンドルノブのBB化は、ガタツキが無くなり、しっとりとした巻き心地へと変わるので実感しやすい部分であり、おすすめです。

また、シイラ釣りで使用してみてわかりましたが、ドラグが出た時のスプールの回転は安定して滑らかになっています。

フルベアリング化を実践して、リールがさらに快適になったのは勿論ですが、何より愛着が増した気がします。

さいごに

ノーマルの状態でも、クラスを超えた性能で非常にコストパフォーマンスが高いダイワの18カルディアですが、ベアリングチューンを行うと、上位グレードにも肉薄する性能を手にできます。

中でも、ヘッジホッグスタジオのフルベアリングキットは説明書も特殊工具も同梱されているので、初心者でも簡単にチューンナップが可能です。

万が一付属の説明書でわからなかった場合、こちらの記事が参考になれば幸いです。

※サイズによってキットが違うので、所有の番手に合った物を選んで下さい。

18カルディア LT1000S-P, LT2000S, LT2000S-XH, LT2500, LT2500-XH, LT2500S, LT2500S-XH, LT3000-CXH, LT4000-CXH, LT5000D-CXH用⇓


Amazonや楽天でも扱っています。

18カルディアLT6000D用⇓


Amazonや楽天でも取り扱い有り

また、「ラインローラーだけ」「ドラグだけ」など、要望に応じてベアリング単品での販売も有ります。

メンテナンス用オイルやチューニングパーツ、メーカー純正部品など、リールに関する事は大方扱っているので、詳しくはヘッジホッグスタジオのホームページをご覧になってみてください⇓

⇒HEDGEHOGSTUDIOのHPへ