プロアングラー安田ヒロキ氏とアジングへ行ってきました(2020年8月9日)
情報過多で迷ってしまっている初心者に送りたい、「悩めるアジング初心者の為の、軸となるテクニック講座!」
この日の釣行の様子と共に、解説してまいりたいと思います。
安田ヒロキとアジングへ
先輩ミュージシャンであるタカさんに影響され、この夏ドハマりしてしまったアジング!
でも、初戦はズタボロ…
そして二回目は13時間駆けまわって、めでたくアジング童貞の卒業に成功したものの…
その釣果は、豆すぎる豆一匹という結果(;´Д`)
その後も積極的に出撃をし、何とかマトモなサイズをゲットするには至ったのですが…
ジグヘッドやワームの種類多すぎ!どれがいいの?
YouTube動画の見様見真似の釣り方、本当にこれでいいの?
一箇所で回遊を待つべき?それともランガンして探すべき?
これはもう、自分で試行錯誤するより上手い人に聞いた方が良さそう!
というわけで、プロアングラーである安田ヒロキ氏にご同行を願う事に…
安田ヒロキ Hiroki Yasuda
横浜出身で東京湾がホームグラウンド。デイゲーム、ナイトゲーム共に得意とし、多彩なアプローチには定評がある。バグラチオン の高速巻き”バグる!”を発表し、現在注目度が高いアングラー。好きなもの:寿司、ラーメンなど。嫌いなもの:すぐバグる人(だって釣れちゃうんだもん)
1990年生 神奈川県在住※APIA ウェブサイトより引用
安田氏と出会ったのは、たまたま某河川で釣りをしている時のこと。
丁度、氏が開発したバグラチオンを使った早巻きメソッド「バグる」が大流行してる最中で、直接それをレクチャーしていただく機会に恵まれたんですよね。
※バグるについてはこちらを↓
【安田ヒロキ直伝!】バグラチオンを使った正しいバグり方講座
正直なところメーカーやテスターに対してあまりいい印象を持っていなかったんだけど、アングラーとしての氏の姿勢、安全や環境問題に対しての意識の高さ、そして礼儀正しく人懐っこい人柄に触れるうちに、気づいたら何だかすっかりファンになってた(笑)
シーバスアングラーとしてのイメージが強い安田氏だけど、Twitterでの連日のアジング爆釣報告が気になってコメントしたら同行してくれる事になり、こうやって釣行が実現した次第(;´∀`)
さて、安田ヒロキ連日爆釣のアジングメソッドとはいかに…?
アジングのタックルセッティング
PM8時、安田氏の当時の職場であった代官山のショップにお迎えに行き、道中ラーメンなんかを食べながらのんびり横須賀エリアへ…
今回僕が用意してきたタックルは、以下のとおり
ロッド:ダイワ・月下美人Air AGS 510ULX
リール:20ルビアスLT2000S
ライン:バリバス・エステル0.3号
リーダー:山豊テグス・フロロショックリーダー3lb
元々エリアトラウト用に購入したアジングロッドだったので、実際にアジングに使う事を意識して選んだタックルではなかったのよね…
それを、ようやく本来のターゲットに使っているという(笑)
一方、気になる安田氏のタックルは…
ロッド:APIA・GRANDAGE LITE55
リール:シマノ・19バンキッシュC2000SSS
ライン:YGKよつあみ・D-PET 0.3号
リーダー:YGKよつあみ・AMBERCORD FC 4.6lb
安田氏が使用しているグランデージといえば、アピアのお手頃価格帯のシリーズ
まず、49gという驚異的な軽さに驚く。だって、僕が使用しているAGSのロッドより11gも軽いんだぜ…?
使わせていただいたけど、微細な操作がやりやすいショートレングスで、ハリがある分感度も申し分ない。贔屓目無しに、とても実売2万円台とは思えない程の性能だと感じたよ。
メインラインには色付きのエステルラインを使用。
ラインはやっぱりエステル!PEだと風の影響が大きくなるし、水に浮いてしまうからディープレンジを探りにくい…
中でも視認性の高い色付きラインを選ぶことで、フリーフォールでの着底やフォール中バイトがわかりやすくなるし、ライントラブルの防止にもなるので色付きエステルがおすすめですね。
そして、これにやや太めのフロロリーダーを矢引き分位の長さにセットしている。
アンバーコード アブソーバーウルトラストロング FCリーダー 30m 4.6lb
長め太めのリーダーセッティングの理由を尋ねたら、「水中でリーダーを立たせたいから」とのこと。
リーダーがしっかり立つ事で流れの抵抗を感じやすく、ジグヘッドの状態を把握しやすくなるみたい。それに、吸い込まれやすくする効果もあるんだそうな。
ちなみに、オススメのワームはTiCT・ギョピン1.7インチ
安田氏とは利害関係なしの、契約外メーカーの品です(笑)。色々ありすぎて迷ってしまう人は、まずこれを信じて使ってみるといいかも。
さらに、アピールを上げたい時は34のキメラベイトもオススメ
これなら、ギョピンよりも抵抗が大きいボディー形状なので、フォールスピードを遅くできる。
カラーはクリア系が基本!クリアや、クリアベースでラメの入ったカラーを中心にして、その他カラーはスレの進行を抑えるためにローテーションするとのこと。
これを、34のストリームヘッドにセット
重さは1gを基準に、ポイントの深さや流れの速さによって0.6~1.8g位までを使い分けます。
このジグヘッドをおすすめする理由を聞いたら、アジは捕食時に一度口の中に吸い込んで吐き出すそうで、このジグヘッドの形状が口の中から出る時に自然と掛かるように設計されているからなんだってさ!
バイトが無い!待つ?それとも…
最初に入ったのは、常夜灯と水深があり、ベイトとなる小魚やプランクトンが溜まりやすいポイント。
早速釣り始めるが、バイトは無く厳しそうな感じ…
この疑問に対する安田氏の答えは「移動」だった。
アジは、案外居るところには長時間居座ったりするものらしい。なので、反応がなかったら居る場所を探してランガンした方が効率がいいとのこと。
最初のポイントに早々に見切りをつけ、一気に北上して次のポイントへ…
最初のポイントは横風が当たってやりづらかったけど、風向きを考慮して入った次なるポイントは丁度風裏で見事に無風!
1g前後を扱う繊細な釣りであるアジングには、風は大敵!だから、風裏となる場所を選ぶことも重要なポイントだったりする。
迷った時の基本アクション
最初のポイントよりも更に水深のある場所…夏季のアジは泳層が深い事が多く、まずボトムを攻めるのが定石みたい。
魚は足元にも居るのだけど、出来るだけ広いゾーンをトレースできた方が有利になる。
僕が動画で覚えたアジングの基本アクションはこんな感じ
しかし、この方法では水深のある場所だと着底までにジグヘッドがかなり手前まで来てしまうので、本当にこれでいいのかがずっと疑問だった…
そこで、安田氏の基本動作を教えてもらうと
と、まるで逆(;´∀`)
この時期(夏季)の場合はボトム中心とのことで、カーブフォールはあまり使わないとのこと。確かに、フリーフォールなら長い距離をトレースできるようになるもんね。
早速、教わったとおりに「着底→リールを巻きながらのシェイク→ピタッと止めてカーブフォール」という動作を繰り返し、体に馴染ませていく…
とりあえずボトムを基本に練習して、あとはレンジを変えながら同じように試してみる。
しかし、この場所もアジはお出かけ中だったようで、安田氏にすらバイトが出ない(´ε`;)ウーン…
次の場所選択に困ったところで、安田氏に知人から連絡が入る…
ヒロキ
え…まじ?
船のオーナーさんからお誘いをいただき、なんと、急遽船に乗ることに(;´∀`)
上達の近道!ボートアジングへ
大移動したものの再度南下することに…
横浜ベイサイドマリーナへと向かいます。
船のオーナーS氏のご厚意により、急遽ボートアジングに出ることになってしまいました(有難ひ…)
なんと、仙台で仕事から帰ってきた足で、そのまま釣りに行きたくなったという。
もの凄いバイタリティーですわ(;´∀`)
丁度潮止まりの時刻だったけど、船はマリーナを出て常夜灯周りを中心にランガンしていきます。
水深は10m前後ある所ばかり。1.5~1.8g位のやや重めのジグヘッドで、魚探の反応を見ながらボトムを中心に攻めて行く…
すると早速魚からの反応があり、ロッドに重みが乗った!
本日初の獲物は…
カサゴでした(;´∀`)
一方、安田氏は早々とアジをゲットしています。
サスガです(゚д゚)ウマー
僕も、アドバイスに沿ってボトム着底後にシェイクしながらリフトし、ピタッ!と止めてカーブフォールさせる…
すると、ココンッ!というメバルとは違うバイトが!
ついにアジゲット!!
やはり最初は、魚が居るかどうかわからないような状況で疑心暗鬼になりながらやるより、確実に魚の居る場所でやった方がいいかも。
純粋に、ワームやジグヘッドのセレクト、アクション、バイトの感覚やアワセのタイミングと言った技術的な事だけに集中できる。
オカッパリだと、それ以外に先ず「魚を探す」というスキルが必要になるし、未熟な腕では本当に魚が居るのか居ないのか見極めることすらままならないもんね…
それにしても、この日はボートでも食いが渋く苦戦( ;´Д`)
あちこち小移動を繰り返しながら、ポツポツと数を重ねていくという感じ。
でも、カサゴやソイといったゲストのおかげで退屈すること無く楽しめたし、バイトの違いも体感出来たしね。
豊富なゲストも、この釣りの楽しみの一つだと思う。
ただ純粋に目の前の魚と向き合えるボートは、オカッパリでホゲを重ねるよりも確実に習得スピードが早いんじゃなかろうか?
気がつけばあっという間に朝に…
何だかんだ10時間位お付き合いいただいてしまいました(;´∀`)
おかげで、アジと出会うための考え方やテクニックの一つの型みたいな物が分かったし、とりあえずどこに行っても一人で判断するための土台になったかなと思います。
ちなみに、持ち帰ったアジは、なめろう、塩焼き、アジフライにして頂きました
東京湾居つきの金アジは、脂をたっぷりと蓄えてトロトロフワフワ(人´∀`).☆.。.:*・゚
食べるという目的で釣りをするなら、どんな魚よりも美味いと思う!
安田さん、そしてボートを出して下さったSさん、本当にありがとうございました!!
まとめとお知らせ
巷に溢れすぎる情報に翻弄されている初心者アジンガーが、最初の一匹を手にし、安定して釣果をあげられるようになる為のヒントになれば幸いです。
おかげ様で、その後は僕もオカッパリでも安定して釣る事ができるようになりました
もちろん他の釣り方がハマるケースもあると思うけど、迷った時にこの安田式メソッドに立ち返る事で、ブレずに釣りをする事が出来るようになったかなと思います。
ちなみに、安田氏はアジングの動画も出していますので、そちらもご参考に!
この動画が出てから時間が経っているので、進化した安田ヒロキとちょいちょい違う点があったりするけども(;´∀`)
他にも、バイトの出方によるワームセレクト方法や、ベイトによるアクションの違いなんかも教わったのだけど、それはまた別の機会にでも…
そして、その安田氏ですが、、
この度、LEGARE(レガーレ)というメーカーを立ち上げるに至りました!
イタリア語で「結ぶ・繋ぐ」と言った意味の言葉で、魚との繋がり、道具との結びだけでなく、アングラー同士の繋がりや結びつきも大切にしていきたいとの願いが込められているそうです。
既にルアーの開発は進んでいるようで、今後の動向に注目ですね。
応援してマス(๑•̀ㅂ•́)و✧