デイゲームでシーバスを釣るためのポイント選び
水温上昇期のエリア選び
ベイトフィッシュもシーバスも、より快適に過ごせる条件を満たした場所へと集まります。特に、デイゲーム本番となる晩春~夏は水温も上がるためにエリア選択は重要です。
暑い時に魚が快適に過ごせるのは、とにかく水温が低くて酸素量が多い場所ということ。
具体的には、こんな場所
- 流れの早い、河川の中流~上流域
- 水深があり潮通しの良い港湾部
- 沖堤防
シーバスやベイトの気持ちになって、快適に過ごすせる場所をイメージしてみましょう。
どういうポイントを狙う?
エリアを絞ったら、今度はどういうポイントに立つかです。
デイトとナイトでは魚の着き場が変わってしまったりします。
昼間に魚が身を寄せる場所の条件を考えてみましょう。
シェード(影)になる場所
明るい昼間にシーバスは釣れるとは言え、やっぱりシーバスは暗い所が好き。
橋や大型船の際など、大きな影を形成するストラクチャーは必ず抑えておきたいポイント。
また、護岸では足元の壁際も外せません。
このようなテラスになっているような場所は、手前が一段引っ込んでいるような構造になっている所(エグレ)も多く、シーバスは身を潜めやすい。
壁際にはハゼなどのベイトも豊富で、獲物も追い詰めやすい。こういう場所を狙っていく釣り方は、壁撃ちと言われています。
あと、ボートでないと狙えない場所になりますが、バースの奥のシェード部分には沢山のシーバスが身を潜めています。その奥を狙っていく穴撃ちと言われるボートシーバスゲームも面白いです。
地形の変化
ナイトでもそうですが、シャローにはイナッコなどのベイトが逃げ込んでいます。
潮位が下がったタイミングでベイトが出てくるのを狙って、ブレイク(カケアガリ)にはシーバスが待ち構えているもの。身を潜め、ベイトを追い詰めやすいブレイクは絶好のポイントです。
牡蠣瀬帯
河口域などによく見られる牡蠣瀬帯は、魚の宝庫です。
牡蠣はそれ自体がクロダイのエサになり、隙間には虫類や甲殻類が豊富。それを狙って小魚が集まり、また、大きく形成された牡蠣瀬は流れの変化も作り出すため、格好の魚の着き場になっています。
ディープ(深い所)やボトム
まず潮通しが良いという事が前提になりますが、ディープ(水深のある場所)やボトム付近もおすすめ。
- 水深のある場所では太陽の光も届きにくく、水温が上昇しにくい。
- また、冷たい水は比重が重いので、深いところの方が水温が低い
また、回遊性のベイトがいない時も、ボトムにはハゼや甲殻類が常在しているため、食べ物にも事欠きません。
濁りとクリアな水の境目
風などで波立っている時、特に岸沿いには濁りが生じやすくなります。
この濁った水とクリアな水の境目は、ナイトでの橋の明暗部と似た効果をもたらしてくれるので、格好の捕食ポイントになります。
流れのある場所
人間が扇風機の風を涼しいと感じるのと同じように、流れのある場所は体感温度が低く溶存酸素量も多い。その流れの中でも、特に変化のある場所を狙っていきましょう。
河川においては、特にベイトをストックしやすい堰下や、瀬の落ち込みやヨレ、反転流などがいいポイント。港湾部では、堤防先端や護岸の角などの潮通しのいい場所が好条件です。
複数の条件が絡む場所を探そう
これらのような条件をより多く備えた場所を探してみましょう。きっと、シーバスに会える可能性が上がるはずです。
そして、いつも魚がいたはずのポイントに固執するのはNG!何より大事なのはベイトの存在です。
秋や春のハイシーズンなら広範囲に魚は入っていますが、暑い時期には条件が悪い場所はもぬけの殻になることも。逆に言えば、魚がいるエリアを絞りやすくなりますね。