バチパターンを攻略するための釣り方
How To バチパターン

さて、ここからはバチパターンで釣果をあげるための釣り方を解説していきます。
バチは、流れに逆らって泳げるほどの遊泳力はないので、それに似せてあげることを意識しましょう。つまり、流れに逆らえず、流されてくるバチを演出してあげることが、釣果をあげるコツになります。
バチパターンの基本的なアクションのさせ方
とにかく基本はスローに流すこと!
どこにどう投げてどう引いてくるかを具体的に解説していきます。
基本はアップクロス
流れの上流側に斜めに投げることをアップクロスといいます。
上流側斜め45度位の方向にキャストして、ハンドルの回転の速さは糸ふけを回収するくらいのスピードか、流れの速さプラスアルファぐらいのスピードで巻く。ギリギリルアーが水面下でゆらゆらする位のイメージ。
ルアーはほとんどアクションしないけど、それで大丈夫です。
ダウンクロスでただ流す
もう一つは、正面(~やや下流側)に投げて糸ふけだけとったら、ラインにテンションがかかった状態のままスローに巻くか、いっそ巻かずにダラーッと流れにまかせて流し、流しきったら回収するというパターン。
巻かなくても、川の流れでルアーは勝手にゆらゆらと動いてくれます。巻きすぎると、川の流れに逆らって泳ぐ事になり、シーバスに違和感を与えてしまいます。
まずはこの「アップクロス」と「ダウンクロス」の二つを覚えましょう。
ロッドは立てる?寝かせる?
バチ抜けでよく使用するシンキングペンシルの場合は、ロッドティップの位置を高くすることでルアーが斜めの姿勢になり浮き上がりやすくなるので、よりスローに引くことができます。
そして、ルアーの先端で引波を立てやすくなるので、特に引き波系のルアーを使用している時に効果的です。
逆に、レンジが低い時や、リップに水を噛ませなければならないミノーを使用している時、風が強い時等はロッドティップを下にします。
ボトムまでしっかりレンジを探ろう
引波を立てながら泳ぐタイプのバチが出ている時は、ルアーも同じように水面を引波を立てて引いてくればいいのですが、特にシーズン初期ほどレンジが低いことが良く有ります。
水面付近を流れないので、一見するとバチが抜けていないように見えるのですが、ボトム付近で大量に抜けて流れていることがあります(底バチと呼ばれます)。
重めのシンキングペンシルの他、ローリングベイトやバイブレーション等でしっかりとボトムもチェックしてみることが大切です。
ライズを狙え!
魚が水面でバチを食べる時に「チュボッ…」みたいな音が聞こえて波紋が立つことがあったらチャンスです!
バチパターンの時のライズ音は、ベイトフィッシュを捕食している時のような「バコッ!」という勢いのいい音ではありません。
なので、シーバスか淡水魚かの区別がつきにくいことも多いのですが、とにかくそのライズの出た位置の少し先にキャストして、その場所をトレースしてみましょう。
俗に言う「ライズ撃ち」。一気に釣れる確率は上がります!
ちなみに、ライズ撃ちといっても、ライズの出た場所に直接ルアーを投げ込むと魚も驚いてしまい、せっかくのチャンスが潰れてしまうのでご注意を!
違和感を感じたらとにかくアワセる!
バチ抜けのバイトは、弱々しく吸い込むような物が多いです。
小魚を捕食している時と違い、勢い良く追いかけて飛びつかなければ逃げられるということが無いし、産卵後の体力低下と低水温のためにまだ動きが鈍いんですよね。
なので、違和感を感じたらとにかくアワセましょう!
「ゴミかな?」と思っても、それがランカーサイズの鱸だった…ということも実際にありました。
バチパターンの釣りではライントラブルに注意!
ライントラブルに注意…

バチパターンの釣りは、軽いルアーをとにかくスローで引いてくるのが基本です。なので、ルアーを引いてくるのに抵抗がかからないため、いつもリールのスプールにはラインがフワッと巻かれている事になります。
このラインがキャスト時にブワッとまとめて放出されてぐちゃぐちゃになるトラブル(バックラッシュ)が、とにかく起きやすい…
ライントラブルを防ぐには?
- キャスト時に指でラインに少しブレーキを掛けて(サミングという)必要以上に糸ふけが出ないようにする
- キャスト後にロッドを煽り、ラインをしっかり張ってからリトリーブを開始する
これらを徹底し、バックラッシュを未然に防ぐことが大切です。短い時合をライントラブルで逃さないように!
定番のアイテムとして、ラインにPEにシュッ!などのスプレーを吹いておくと、ラインが滑りやすくなる上に張りも出るのでトラブルが少なくなります。飛距離も稼げますしね。