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荒川下流でシーバス釣りをする上で知っておきたいルールがある

僕達アングラーが釣り場として普段利用している河川敷。

この河川敷を利用するのは、もちろん釣り人だけではありません。

スポーツ、愛犬のお散歩、花火で遊ぶ、河原で気持よくお弁当を食べたりお昼寝をしたりと、利用方法は様々です。

釣りが禁止になるフィールドも増えている昨今…釣りをする上で守るべき公のルールはあるのかと調べてみました。

河川事務所が定める利用ルールがあった

河川敷は国土交通省が管轄しています

エリアによって河川事務所というものが分かれていて、僕がよくホームにしている荒川下流域の管轄は、荒川下流河川事務所が担当しています。

そこが発表している資料がありました。

このルール自体は平成26年からあったみたいですが、まだつい最近改定されて発表されたばかり…

「釣り禁止になっていたらどうしよう…」

と、ドキドキで資料を開いてみました。

それがこちら⇓

「新・荒川下流河川敷利用ルール」とは?

新・荒川下流河川敷利用ルールとは、誰もが安全で快適に荒川下流部の河川敷を利用することができるように、荒川下流河川敷利用ルール検討部会により定められ、平成26年3月から運用しているもの。

※荒川下流河川敷利用ルール検討部会とは、江東区、江戸川区、葛飾区、墨田区、台東区、荒川区、足立区、北区、板橋区、練馬区、川口市、戸田市、河川財団及び荒川下流河川事務所で構成されています。

記載されている事を簡単にまとめてみると

1.法律で禁止されている行為

  • ゴミを捨てるな
  • たき火禁止
  • 愛犬のお散歩はリードにつなぐこと
  • 自動車・オートバイは侵入禁止

2.危険・迷惑行為

  • バットやゴルフクラブは指定場所以外使用しないでね
  • バーベキューは指定場所でやってね
  • ドローン飛ばすのは制約があるよ
  • 騒音出さないでね
  • 22時以降は音の出る花火はダメよ

3.マナー

  • 自転車での通行は、歩行者優先でね
  • 河川敷道路に自転車や荷物を置かないでね
  • 河川敷道路でキャッチボールとか、通行を妨げることはしないようにね

と、まぁ、考えてみれば至極当然で常識的なことばかり書いてありました。

ひとまず、今回の改定で「釣り禁止」なんて項目が追加されてなくてよかった…

法律に関しては、主に「河川法」、ペットの散歩については「動物の愛護及び管理に関する法律」、ドローンには「航空法」というものが関係してくるようです。



釣り人にも関係することは?

この中で、僕たちアングラーが関係してきそうな部分を考えてみると、主に次のような点です。

河川敷にバイクや原付を乗り入れる。

ポイントの移動には、原付は便利ですよね。ただし、河川法によりオートバイや原付の河川敷への乗り入れは禁止されています。

河川敷へのゲートも、原付ぐらいすり抜け出来そうな感じですが、面倒でも川沿いの道路を通って移動しましょうね。

ゴミの不法投棄禁止

画像参照元:fimoニュース

ルアーのパッケージやコンビニ弁当のゴミ等を捨てないのはもちろんです。ルアーのパッケージなど捨てようものなら、明らかに犯人は釣り人なわけですから、ほんのちょっと捨てるだけでも釣り人全体が悪く見られてしまいます。

あげく、ほかの関係ないゴミまで釣り人のせいにされ、「釣り人を締め出そう」という動きが強まるわけで、、

ならば、逆に拾って帰るくらいがいいですよね。

釣行時には、コンビニ袋を一つ携行しておくと何かと便利です。

ただ、ラインクズとかタバコの吸殻なんかの細かいゴミを捨てる時には、いちいちゴミ袋を出すのも億劫になりがち…

そういう場合には、こういうアイテムがあります。ベストやバッグに付けて持ち歩けるので便利です。

たき火禁止

まぁ、あまり綺麗とはいえない荒川に関しては少数だと思いますが、休日のレジャーとして、仲間でワイワイ火でも囲みながら釣りを…っていうのはダメみたいです。

さすがに荒川河川敷でキャンプファイヤーやる人はいないだろうけど、バーベキューでも指定場所以外はダメとのことです。

ドローンでの撮影は原則禁止?

最近You Tubeへの動画投稿もかなり凝っている方は増えましたね。

釣り番組のロケでも、必ずと言っていいほどドローンでの撮影シーンがあります。

河川敷でのドローンの使用は、航空法というものが関係してくるようなのでご注意ください。

ただし、条件付きで使用が可能な場合があります。

利用目的について公共性が高く、飛行エリアの安全が確保でき、要件を満たす場合は、飛行することが可能となります。

だそうです。

その要件に関して、詳しくはこちらをご確認下さい。

バカ騒ぎしない

大きな魚が釣れたら嬉しくて叫びたくなったり、仲間内でワイワイと一緒になって楽しみたい気持ちはわかります。

でも、すぐ近くに民家がある場所なんかでは、深夜はヒソヒソと楽しみましょうね。

釣り竿とゴルフクラブは違うけど…

この利用ルールの中でちょっとヒヤッとしたのがこの項目

バットやゴルフクラブは指定場所以外使用しない

確かに、不特定多数の人がいつ通行するかわからない河川敷では振り回すと危険なものだとは思います。

でもこれって、するどいカエシのある針が付いたルアーを振り回すシーバスフィッシングって、これらと同等に危なくないですか?

テラスになっているような場所なんかは、お散歩やジョギングですぐ後ろを通る人もいます。

気をつけるのはすぐ後ろだけではなく、橋の近くで釣りをする場合はもっと危険があります。

これは、まだ意外と知らない人も多い「隅田川釣り禁止エリア」の問題にもつながります。


隅田川では、実際に多くの場所が投げ釣り禁止に…

画像参照元:ifmoニュース

キャストしたルアーが、橋の上の通行人に飛んできたなどの苦情(実際に事故は起きている?)があったおかげで、実際に隅田川では多くの場所が投げ釣り禁止(すなわち、シーバスのルアーフィッシング禁止)となってしまいました…

参考 隅田川でのルアー釣りの禁止要望東京都報道発表資料

東京都は、「釣り人がわざとやったことではない」としたものの、そもそも事故が発生しないように釣り自体を禁止するという措置がとられました。

このままでは荒川や中川をはじめ、全国の川や海も同じ轍を踏みかねません。

橋脚や、橋の明暗部はシーバス釣りにとっては格好のポイントです。

確かに狙いたくなりますが、ラインの高切れでルアーだけ飛んで行く不慮の事故も考えられます。

まだ禁止になっていない場所で「明暗やるな」とは言えませんが、せめて水中の魚に夢中になりすぎず、慎重に通行人の動きを確認してから余裕を持ったキャストができるようにしたいですね…

このルールに違反すると?罰則はあり?

この「新・荒川下流河川敷利用ルール」に違反した場合の気になる罰則規定ですが、国土交通省荒川下流河川事務所のFAQには、次のようにありました

違反者に対しては、その行為の中止するよう注意や指導、呼びかけなどを行います。

法律で禁止されている行為において常習的なものや悪質なものは、警察に通報しますが、それ以外の危険や迷惑を及ぼす行為は、荒川下流部のルールを知ってもらうための周知啓発を引き
続き行うとともに、河川巡視や警察 沿川自治体との連携を強化していきます。

つまり、「罰則は特に無く、注意のみ。ただし、違法行為や悪質なものは警察に通報」とのことです。

ただし、罰則規定が無いからといって、迷惑行為や危険行為を繰り返していたら、隅田川のように東京都が釣り禁止措置に乗り出すことも十分考えられます。(というか、まじヤバイっす…)

イヤですよね…荒川が釣り禁止になったら…


まとめ

この素敵な釣り場をいつまでも…

この「荒川河川敷利用のルール」は、荒川下流河川事務所のもので、適用される範囲は河口から笹目橋までとなっています。

ですが、書いてあることは常識的なことばかりで、どこの釣り場でも同じですよね。

都市部にある湾奥河川は、案外夜遅くまで釣り目的以外の人も通行したりしています。

「釣り人のせいでゴミは増えるし、危ない!」

などと嫌われるより

「釣り人がゴミを拾ってくれるからいつも綺麗だし、マナーもいいから夜遅くに女性一人でジョギングも安心してできるよね」

と言われるようになったら、素敵じゃないですか?

草の根運動でも、そんな素敵な釣り人が増えたらいいなと思います。

※その他詳細は国土交通省のホームページで確認できます⇓

参考 新・荒川下流河川敷利用ルール国土交通省関東地方整備局