「湾奥のプリンス」との愛称で知られるシーバス界のトップアングラー大野ゆうき氏
氏の技術もさることながら、東京湾でシーバスを釣るために非常に理にかなったタックルをプロデュースしています。
数あるその商品達を、実際に使用してみての私感を含め、一挙に紹介していきます。
Contents
大野ゆうき氏プロフィール
参照:大野ゆうきFacebook
東京湾奥をメインフィールドとし、その卓越したテクニックと甘いマスクで「湾奥のプリンス」と称される。
シーバスの年間漁獲量は1トンを超すとも噂され、実力人気共にナンバーワン!
無償でメーカーのテスターとして開発協力しているプロが多い中、釣りだけで生計を立てている数少ないアングラーの一人(その年収は一千万円以上とも…)。
複数メーカーとテスター契約を結んでおり、数多くのルアーやロッド等のプロデュースを手がけていますが、どれも様々なシチュエーションに対応すべく、それぞれの環境で最大限の性能を発揮できるように考え抜かれた精鋭達!
大野氏プロデュースの製品さえ持っていれば、東京湾奥でのシーバス釣りにおいては全ての状況に対応することができると言っても過言ではありません。
本記事では、この大野ゆうき氏プロデュースの商品をまとめてみました。
大野ゆうき監修ルアー
2018年現在、大野ゆうき氏がテスター契約しているメーカーは…
ダイワ、ima(アムズデザイン)、メガバス、オルタネイティブ(ムカイフィッシング)、マングローブスタジオ、邪道(バレーヒル)、TORAY(東レ)、mazume、Zeque(旧Zeal Optics)、オーナーばり(C’ultiva)
と非常に多く、それぞれのメーカーから開発をプロデュースしたルアーが発売されています。
これら大野ゆうき印のルアーを紹介していきましょう。
シンキングペンシル
マングローブスタジオ・マリブ(68/78/92)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格 | |
マリブ68 | 68mm | 9.2g | ST-46 #10 | 水面直下〜60cm | タイトS字 | 1500 |
マリブ78 | 78mm | 11.8g | ST-46 #6 | 水面直下〜80cm | タイトS字 | 1550 |
マリブ92 | 92mm | 21g | ST-46 #4 | 水面直下〜120cm | タイトS字 | 1600 |
大野ゆうき氏プロデュースルアーの代表作として名高いのが、このマリブです。
「シーバスが好む動きを研究しつくされたルアー」と賞賛される程のルアーで、東京湾奥のシーバス釣りには欠かせない存在で、「マリブ一個有れば釣りが成立する」という声も…
シンキングペンシルですが、小さなリップが付いており、安定した水平姿勢とレンジのキープ力、流れの変化の掴みやすさと、どれも最高水準で実現しており、このルアーを使いこなすことがシーバスフィッシング上達への近道だと断言します。
マリブには68、78、92と3つのサイズバリエーションがありますが、サイズは違っても同じアクションが出せるようセッティングが調整されており、それぞれ潜行レンジが異なります。先ずは78を基本に、ベイトに合わせたシルエットやレンジの違いで使い分けると良いでしょう。
ちなみにこのメーカー、不定期でまとめて生産された後はしばらく生産しないようなサイクルになっているので、一挙に市場に出回った直後に買って置かないと欲しい時に在庫がない事もしばしばです。買える内に買いだめしてきましょう。
ダイワ・モアザンガルバ(73S/87S)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | 価格(税抜) | |
ガルバ73 | 73mm | 12.8g | ST-46 #8 | 水面直下〜20cm | 1580 |
ガルバ87 | 87mm | 19.3g | ST-46 #3 | 水面直下〜20cm | 1700 |
ややファットなボディーに小さなリップが付いたシンキングペンシル。
非常に浮き上がりが早く、スローリトリーブでも水面〜水面直下をキープし、引き波を立てながらのスイングアクション。ボイル攻略には欠かせないルアーです。小さなリップのおかげで水噛みが良く、横風が強い時などでも水面を滑らずに泳いでくれます。
ガルバシリーズには73S、87S、120Sと3種類のサイズバリエーションがありますが、重さやサイズこそ違えど、使用するレンジは同じです。
73S→87S→120Sとサイズが大きくなるにつれ、スイングアクションのピッチがゆったりになっていきます。
73Sは、ハクや小さめのサッパを偏食している時。87Sはイナッコなどベイトサイズがやや大きい時や、より飛距離を稼ぎたい時に有効です。
また、シャローでベイトを追っている時には、トップウォータープラグ的に水面をドッグウォークさせる使い方も有効。
特に、フローティングのペンシルには出きらないような時には、ガルバの水面に出るか出ないかのアクションが非常に効果的なので、デイゲームの際にも持ち歩きたいルアーです。
ダイワ・モアザンガルバスリム(80S/110S)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | 価格(税抜) | |
ガルバスリム80S | 80mm | 10g | ST-46 #10 | 水面直下〜40cm | 1650 |
ガルバスリム110S | 110mm | 22.5g | ST-46 #4 | 水面直下~40cm | 1980 |
ガルバシリーズ三作目となるのが、細身のシルエットにマグネット式重心移動を備えたガルバスリム80Sです。
他のガルバシリーズとは違いローリングの入ったアクションで、タイトでミノーライクな泳ぎが特徴。浮き上がる力はやや弱く、レンジが少し入るセッティングになっており、他のガルバシリーズでは水面まで出きらない時や、少し早めのリトリーブで落ち着いたアクションを出したい時に使いやすいです。
細身のシルエットは、エンピツサヨリなど捕食している時は勿論ですが、バチパターン時に荒れた水面でもしっかりアピールをしたい場合にも有効です。
※110Sは4月発売予定です
ダイワ・モアザンガルバストロング120S
サイズ | 重量 | フック | レンジ | 価格(税抜) | |
ガルバ120 | 120mm | 45g | ST-46 #1 | 水面直下〜20cm | 2100 |
ガルバシリーズ最大のガルバストロング120Sは、そのボリュームあるシルエットとゆったりとしたS字アクションで、コノシロやボラを捕食している大型シーバスをターゲットにされています。
45gもあるため、しっかりとしたキャストにはそれなりのタックルが必要ですが、垂らしを長めにとりフワッと投げる事によってMLクラスのロッドでも使用は可能です(気をつけないとロッド破損につながりますが…)。
ガルバストロングはオフショアでのシイラ釣りにも激烈効果的なので是非試してもらいたいです。この夏、沢山のシイラを連れて来てくれました。
詳しくは別記事にて↓
【ガルバストロング120S発売!ファーストインプレ】ダイワのモアザンガルバシリーズに対ランカー用期待の新作が登場!!ima・アルデンテ(70S/95S)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
アルデンテ95 | 95mm | 7.1g | #10 | 0〜1cm | ゆらぎロールアクション | 1500 |
アルデンテ70 | 70mm | 4g | #12 | 0〜1cm | ゆらぎロールアクション | 1500 |
バチパターンを強く意識した引き波系ルアーがアルデンテです。
シンキングですが、浮き上がりが非常に早く、デッドスローリトリーブでも水面をキープできます。
お腹にある起伏により、複雑な引き波と微かなゆらぎアクションが発生するように作られており、バチ抜けの時には欠かせないルアーです。
小型の70Sの方が動きが大きいので、クルクルバチを偏食している時や、引き波を立てて泳いでいるハクなどを模した使い方もできるようになっています。
カラーで迷ったら、個人的にはカルボナーラがイチオシ!
ダイワ・キャロット72S
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
キャロット72S | 72mm | 4.4g | #10 | 0〜10cm | スイングアクション | 1350 |
頭部に金属製のツノを持った、珍しい造りのシンキングペンシルです。
バチ抜け用シンペンですが、アルデンテよりピッチの高いスイングアクションが特徴です。
水面直下での尻振りスイングアクションで少し早めの動きに反応しやすい時や、ロッドを立ててより早めにリトリーブをすれば、金属のツノの部分で水面を切り裂くような繊細な引き波を発生させる事も出来ます。クルクルバチを捕食している時には特に効果的です。
同じくバチ抜け用シンペンのアルデンテ70Sとは、動きやレンジ、流速の違いなどで使い分ける事ができます。
ミノー
邪道・ごっつぁんミノー(89S/125F)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
ごっつあんミノー125 | 125mm | 15g | #6 | 80〜100cm | ウォブリング | 1800 |
ごっつあんミノー89 | 89mm | 8g | #6 | 0〜40cm | ウォブンロール | 1680 |
ごっつあんミノーには89Fと125Fの二種類のサイズが存在しています。両者とも同じような形状をしてはいますが、それぞれが異なったコンセプトにより設計されたルアーです。
小型の89Fの方は、タダ巻きでの使用に特化された設計になっており、ウェイトは後方固定重心。
泳ぎだしが安定しており、アップクロスでの使用でも使いやすく、また、ダウンに入れて水の抵抗を強く受けた時も泳ぎが破綻しにくいという、素晴らしい基本性能を持ったミノーです。
飛距離はあまり望めませんが、近距離での食わせの能力は非常に高く、プレッシャーの高いシャローレンジ対策に是非持っておきたいルアーです。
対して125Fは、89Fロッドアクションに機敏に反応するセッティングになっています。
ストレートリトリーブ時には30~100cmのレンジを時々ゆらぎの入るウォブンロールアクションで泳ぎ、ラインを張り気味にしてロッドを煽ると、まるでリップレスミノーのごとき「スーパーうっちゃりダート」と言われる横っ飛びダートアクションを見せてくれます。
固定重心の89Fと違い重心移動を備えてはいるものの、これも飛距離はあまり出ないのが弱点です(ちょっとコツが要るみたい)。
邪道・グラバーHi(68S/89S/115S)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
グラバー68 | 68mm | 11g | #8 | 水面直下〜100cm | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | 1680 |
グラバー89 | 89mm | 13.5g | #6 | 水面直下〜100cm | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | 1800 |
グラバー115 | 115mm | 23g | #2 | 水面直下〜1.5m | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | 2000 |
グラバーHi(Hiは、“high-speed”の意)の名の通り、超高速リトリーブまで対応したちょっと特殊なシンキングミノー。
高速リトリーブ時には、“脱軌道系アクション”と言う通り、ハイピッチなウォブンロールの中に、時折フラつきを見せて自動的に食わせの間を作り出してくれます。
激流の中にダウンにいれても泳ぎが破綻する事がない程の安定した遊泳力の高さを活かし、バイブレーションではボトムを擦ってしまうようなどシャローでも表層レンジをキープします。
デイゲームにおける、シャローを広範囲に探るサーチベイトとして最適!
また、特におすすめしたいのがナイトでのスローリトリーブ。
低速では、ゆらゆらとスイング系のアクションになるため、シンキングペンシルのような使い方ができます。
マリブより下、トラビスより上の絶妙なレンジを埋めてくれるのがグラバーHiです。
最小サイズの68Sは、より低速でも動きが出るようになっており、このシンペン的使い方を強く意識した設計になっています。
さらに、僅か11gの重量にもかかわらず風にも影響されにくく抜群の飛距離を誇るため、ボックスに1つ入れておくと重宝しますよ。
ima・モルモ80
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
モルモ80 | 80mm | 12g | #6 | 0〜20cm | ウォブンロール | 1800 |
「小さくても、遠くの水面直下をスローに安定して引ける」というコンセプトで開発されたのがモルモ80です。
80mmのファットなボディーに極薄の楕円型のリップが特徴的な形状で、アップでもダウンでも動き出しが良く、引波が出るほどの水面直下を安定して引くことが出来るルアーです。
ただ、飛距離は言うほどでもなく…どうしてもリップが抵抗になる為か、同じフローティングミノーではソラリアに遠く及びません…
使いどころとしては、特にイナッコを捕食している時に、引波が出る位のスピードで水面直下をスローに使うと効果的です。
ダイワ・モアザンソラリア(70F/85F/100F)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
ソラリア70 | 70mm | 8.4g | #8 | 0〜50 | スローピッチウォブンロール | 1650 |
ソラリア85 | 85mm | 11.3g | #5 | 0〜50 | スローピッチウォブンロール | 1700 |
ソラリア100 | 100mm | 16.4g | #3 | 0〜100cm | スローピッチウォブンロール | 1780 |
筆者が愛してやまないフローティングミノー!リップレスタイプで、やや体高がある形状ですが、飛距離はかなり優秀です。
ウォブンロールの中に時折フラつきが入り、自動的に食わせの間を作り出してくれます。
ベイトパターンのみならず、意外にもアミを偏食しているシーバスにも効果的です。
ダイワ・モアザンスライ(95F/110F)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
スライ95F | 95mm | 6.8g | #8 | 0〜水面直下 | V字波紋&超タイトウォブンロール | 1350 |
スライ110F | 110mm | 14.2g | #6 | 0~水面直下 | V字波紋&超タイトウォブンロール | 1650 |
スライ95Fは、バチ抜けやハクを意識した細身タイプの引波系フローティングミノーです。
ストレートリトリーブでは極小のローリングアクションを伴い、特にスローに引いた時は背中のコブによって押し上げられた水流によって複雑な引波を発生させます。
メーカーは飛距離を謳っていますが、そんなに飛びません。ただ、食わせの能力はピカイチです。特にバチ抜けの時期には、欠かせないルアーとなりました。
そして、2019年1月に追加された新サイズ110Fは、バチ抜けを強く意識した95Fよりもサヨリなどのベイトパターンに使いやすいセッティングになっており、年間を通して使用できるようなルアーになっています。
ダイワ・モアザンスライストロング156F
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
スライストロング156F | 156mm | 38g | #2 | 0〜30cm | V字波紋 &タイトウォブンロール | 2300 |
2018年9月ストロングサイズが追加されました。
こちらはバチ抜け用ではなく、コノシロやボラ、大型のサヨリなどのベイトを捕食している時に出番ですね。
ダイワ・モアザンベイソールミノー
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
ベイソールミノー | 73mm | 9.3g | #8 | 30〜120 | ハイピッチタイトウォブル | 1650 |
食わせる力を最重視させるため、あえて飛距離を犠牲にした設計となっているタダ巻きに特化したシンキングミノーです。
水深30cm~120cmのシーバスが定位しやすいレンジを泳ぐ絶妙な設定。
重心移動付きのミノーでは真似できない泳ぎ出しのレスポンスの速さは、接近戦の狭いピンの勝負を可能にし、また、ウェイトボールの音が無いため、イマイチ食い気が上がらずミドルレンジに浮いているスレたシーバスにも口を使わせる事ができます。
リップ付きのミノーであるため、あまり早い流速では泳ぎが破綻したりバタついてしまうため、河川の流れが緩い時や、港湾部での使用が特に有効です。
オルタネイティブ・BR@ST(ブラスト65/78)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
ブラスト | 78mm | 10g | STBL-41TN♯6 | 80〜160cm | ハイピッチタイトウォブル | 1800 |
ブラスト65 | 65mm | 7g | STBL-41TN♯8 | 60〜140cm | ハイピッチタイトウォブル | 1700 |
湾奥のカリスマ村岡昌憲氏との共同プロデュースで設立されたブランド「オルタネイティブ(ムカイ)」によるルアーの第一弾がこのブラストでした。
先に紹介したベイソールミノーと同じくらいのサイズやレンジですが、アクションのコンセプトが異なります。
ベイソールミノーと同じくハイピッチタイトウォブルのアクションですが、タダ巻き安定志向のベイソールに対し、ブラストはロッドワークにもセンシティブに反応し、留めの利いたダートを見せます。
非常に狭い食わせのピンにおいて、リアクションで食わせる釣りにも有効です。
特に、足場の高い所で足元まできっちり引きたい時など、港湾部での釣りには持っておきたいルアーです。
オルタネイティブ・フラグマ90F
サイズ | 重量 | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
フラグマ90F | 90mm | 10.5g | 0〜30cm | タイトウォブンロール | 1800 |
使いやすい水面直下型フローティングミノーです。
非常にタイトなウォブンロールアクションが特徴で、ボイルはしているものの派手な動きにスレたシーバスに効果的。
引き波が出るか出ないか位のスローなリトリーブが、このルアーの一番おいしい動きが出せます。
飛距離はそこそこ…
バチパターンでの使用も可能な繊細なミノーです。
バイブレーション・他
ダイワ・モアザンミニエント(57S/70S)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | 価格(税抜) | |
ミニエント57S | 57mm | 11.5g | #10 | 50〜200cm | 1350 |
ミニエント70S | 70mm | 20g | #6 | 80~300cm | 1650 |
小粒でも抜群の飛距離を持ち、タダ巻きバイブレーションとしての基本性能の高さは勿論ですが、特筆すべきは「スローな沈下速度」「ロッドワークに反応するダートアクション」です。
橋脚などのストラクチャーに沿ったタイトなフォールや、護岸際でのダートなど、デイ・ナイト問わず様々な釣り方に使用でき、氏が「港湾部ではミニエント一個有れば潰しが効く」という程、湾奥での釣りには必須アイテムとなっています。
サイズ展開は57Sと70Sの2種類あり、どちらも同じようなアクションをするようになっています。レンジや流れの速さ等で使い分けをしましょう。
ダイワ・モアザンフルエント
サイズ | 重量 | フック | レンジ | 価格(税抜) | |
フルエント82S | 82mm | 26.5g | #5 | 100〜500cm | 1650 |
「フル遠投」をもじってネーミングされたという経緯があるとおり、横風の影響を受けにくい高い遠投性能を持ったバイブレーションです。
デイゲームでの広範囲のサーチはもちろん、特にナイトでの「レンジが深いけど鉄板では重すぎる」絶妙なレンジを担当でき、ルアーが振動しない位のスローリトリーブではS字アクションを出すこともできます。
その形状とネーミングから、ミニエント57Sの大型版と思われがちですが、ミニエントのようなダートアクションを出す使い方は出来ず、あくまで飛距離を活かした広範囲のサーチや、深いレンジでのシンプルな使い方に特化されているバイブレーションです。
現在はカタログ落ちしてしまいましたが、ネットショップではまだ在庫が残っているところがあるようです。
オルタネイティブ・モンキーロックバイブ
サイズ | 重量 | レンジ | 価格(税抜) | |
モンキー69 | 69mm | 15.5g | 60〜300cm | 1600 |
ミニエントの拡大版といったら、フルエントではなくこちらのモンキーロックバイブの方が適切かもしれません。
ミニエントと同じく、ロッドワークを加えた時のダートアクションが特徴で、ミニエントより早い沈下スピードを活かし、流速が早い時や、もっと下のレンジを探りたい時にはモンキーロックが活躍します。
特に、河川でボトム付近でのリフト&フォールや、ダートを繰り返しながらのドリフトは、食い気の無いボトム付近のシーバスのリアションバイトを誘うのに物凄く効果があります。
このルアーをダートに特化した使用をするなら、テールフックと交換するタイプの「サルのしっぽ」というバランサーが発売されています。
ダートやフォール時に、テールフックでラインを拾ってアクションしなくなる(エビる)トラブルを減らすことができるのでおすすめです。
ima・ガウル(SW230V/SW320V)
サイズ | 重量 | フック | レンジ | タイプ | 価格(税抜) | |
SW230Vガウル | 100mm(ボディ64mm) | 23g | フロント#10/リア#12 | 80cm〜300cm | シンキング | 1550 |
SW320Vガウル | 105mm(ボディ73mm) | 32g | #10 | 100cm〜500cm | シンキング | 1650 |
広範囲に魚をサーチするのに適した従来のスピンテールから、ストラクチャーをタイトに狙ったりする時にも使いやすく進化した、軽い引き抵抗とトラブルの少なさを特徴としたスピンテールジグです。
その独特なボディとブレードの形状からも、工夫を重ねて開発されたルアーであることが伺い知れます。
壁打ちなどの接近戦はもちろん、従来通りのサーチルアーとしても活躍します。
メガバス・トラビス7
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | 価格(税抜) | |
トラビス7 | 70mm | 13.5g | #10 | 100〜500cm | スローなゆらぎ | 1780 |
バイブレーションのような形状ですが、スローリトリーブではシンペンのようなスイングアクションで泳ぐルアーです。
従来ではバイブレーションしか使えなかったような深いレンジを、シンペンのアクションでスローに流したい時に大活躍します。
特に、レンジも深く、底バチやアミがメインベイトとなる冬の時期にはマストアイテムです。
メガバス(Megabass) TRAVIS 7(トラビス7)
大野カラーがある
複数メーカーと契約している大野ゆうき氏には、メーカーを跨いで採用されている独自のカラーがあります。
ハッピーレモン・コーラルピンク・マッシュベイト、レモンソーダミント等が代表的ですが、どれも良く考え抜かれたカラーで非常に良く釣れます。
カラー選択で迷った時には、是非大野カラーを選んでみましょう!
邪道には「ゆうきスペシャル」というカラーもある。
これもよく釣れるカラーです。
大野ゆうき監修ルアー諸元表とレンジ表
邪道の潜行深度表をモチーフにして、大野ゆうきプロデュースルアーのレンジ表を作ってみました。
表記のレンジは、メーカー公表値以外に筆者の私感を含めての表示です。
巻スピードや流れなど、使用する環境により有効レンジは変化しますので、あくまで目安としてお考えいただければ幸いです。
サイズ | 重量 | フック | レンジ | アクション | タイプ | 価格 | |
マリブ68 | 68mm | 9.2g | ST-46 #10 | 水面直下〜60cm | タイトS字 | シンキング | 1500 |
マリブ78 | 78mm | 11.8g | ST-46 #6 | 水面直下〜80cm | タイトS字 | シンキング | 1550 |
マリブ92 | 92mm | 21g | ST-46 #4 | 水面直下〜120cm | タイトS字 | シンキング | 1600 |
ガルバ73 | 73mm | 12.8g | ST-46 #8 | 水面直下〜20cm | シンキング | 1580 | |
ガルバ87 | 87mm | 19.3g | ST-46 #3 | 水面直下〜20cm | シンキング | 1700 | |
ガルバ120 | 120mm | 45g | ST-46 #1 | 水面直下〜20cm | シンキング | 2100 | |
アルデンテ95 | 95mm | 7.1g | #10 | 0〜1cm | ゆらぎロールアクション | シンキング | 1500 |
アルデンテ70 | 70mm | 4g | #12 | 0〜1cm | ゆらぎロールアクション | シンキング | 1500 |
キャロット | 72mm | 4.4g | #10 | 0〜10cm | スイングアクション | シンキング | 1350 |
ごっつあんミノー125 | 125mm | 15g | #6 | 80〜100cm | ウォブリング | シンキング | 1800 |
ごっつあんミノー89 | 89mm | 8g | #6 | 0〜40cm | ウォブンロール | シンキング | 1680 |
グラバー68 | 68mm | 11g | #8 | 水面直下〜100cm | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | シンキング | 1680 |
グラバー89 | 89mm | 13.5g | #6 | 水面直下〜100cm | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | シンキング | 1800 |
グラバー115 | 115mm | 23g | #2 | 水面直下〜1.5m | 高速・ハイピッチタイトウォブンロール 低速・スーパースローゆらぎ | シンキング | 2000 |
モルモ80 | 80mm | 12g | #6 | 0〜20cm | ウォブンロール | フローティング | 1800 |
ソラリア70 | 70mm | 8.4g | #8 | 0〜50 | スローピッチウォブンロール | フローティング | 1650 |
ソラリア85 | 85mm | 11.3g | #5 | 0〜50 | スローピッチウォブンロール | フローティング | 1700 |
ソラリア100 | 100mm | 16.4g | #3 | 0〜100cm | スローピッチウォブンロール | フローティング | 1780 |
スライ95 | 95mm | 6.8g | #8 | 0〜水面直下 | V字波紋&超タイトウォブンロール | フローティング | 1350 |
スライ110 | 110mm | 14.2 | #6 | 0〜水面直下 | V字波紋&超タイトウォブンロール | フローティング | 1650 |
ベイソールミノー | 73mm | 9.3g | #8 | 30〜120 | ハイピッチタイトウォブル | シンキング | 1650 |
フラグマ90F | 90mm | 10.5g | 0〜30cm | タイトウォブンロール | フローティング | 1800 | |
ブラスト65 | 65mm | 7g | STBL-41TN♯8 | 60〜140cm | ハイピッチタイトウォブル | シンキング | 1700 |
ブラスト78 | 78mm | 10g | STBL-41TN♯6 | 80〜160cm | ハイピッチタイトウォブル | シンキング | 1800 |
ミニエント57S | 57mm | 11.5g | #10 | 50〜200cm | シンキング | 1350 | |
ミニエント70S | 70mm | 20g | #6 | 80~300cm | シンキング | 1650 | |
フルエント82S | 82mm | 26.5g | #5 | 100〜600cm | シンキング | 1650 | |
モンキー69 | 69mm | 15.5g | 60〜300cm | シンキング | 1600 | ||
トラビス7 | 70mm | 13.5g | #10 | 100〜500cm | スローなゆらぎ | シンキング | 1780 |
SW230Vガウル | 100mm(ボディ64mm) | 23g | フロント#10/リア#12 | 80cm〜300cm | シンキング | 1550 | |
SW320Vガウル | 105mm(ボディ73mm) | 32g | #10 | 100cm〜500cm | シンキング | 1650 |
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大野ゆうき監修ロッド
参照:Daiwa
モアザンエキスパートAGS87LML
初の大野ゆうきプロデュースロッドとなった初代ブランジーノアーバンサイドカスタム87LMLから数えて三代目の後継機種がこのロッドです。
モアザンシリーズの特徴である、高感度でトルクのあるSVFナノプラスのブランクス素材と、AGSガイドによる軽量高感度はもちろんですが、特筆すべきは8.7ftのレングスと、グリップの絶妙な長さの設定です。
これにより、誰でも容易に精度の高いキャストを可能にしてくれます。おそらく、これ以上にキャストが上手くできるロッドは無いと思う位です。
8.7ftの長さは、東京湾奥のあらゆるフィールドにマッチし、これ一本あればかなり幅広い釣りが出来ます。
パワーはLMLというMLよりちょっとやわらかい位なので、特に港湾部での釣りや、バチ抜け、小型~ミドルサイズのミノー主体の干潟ウェーディングなどには持って来いです。
流れの早い河川での釣りには少々パワー不足ですので、その場合は87MLMや94ML等をおすすめします。
モアザンエキスパートAGS94LML
9.4ftのロングレングスに、LとMLの中間であるLMLのパワーの、ちょっと特殊なロッドです。
ハイパワーの94MLと比べ、ムチのように曲がるソフトなブランクスを活かし、大型河川でのバチ抜けや、広大な干潟でのフローティングミノーを中心とした釣りには非常にハマると思います。
モアザンブランジーノAGS87MLM
初代ブランジーノアーバンサイドカスタムを強化した2代目ブランジーノの87MLをさらに強化した後継機が3代目の87MLMです。
87MLでは対応しきれなかった重量級ルアーにも対応でき、秋の大型狙いや、流れの速い河川でも余裕のあるファイトが可能になりました。
適合ルアーウェイトが重い方にシフトした分、さすがにバチ抜けの時などに多用する軽いルアーは使いづらくなっていますが、87LML等と状況によって明確な使い分けができるように強くシフトされたものです。
モアザンブランジーノAGS94ML
大型河川やサーフでの使用に特化したハイパワーロングレングス仕様が94MLです。
飛距離が必要だったり、重めのルアーが中心となる釣りにはこの94MLが活躍します。
モアザンエキスパートAGS77ML
大野ゆうき氏プロデュースのシリーズでは一番短いのが77ML。
ブランジーノ77MLとして登場したこのモデルも、2019年にエキスパートシリーズとして青のコスメを身に纏いモデルチェンジされました。
シルバーテラスというサブネームを持ち、「運河のテラスをシーバスの銀鱗で埋め尽くしたい」というように、小規模の運河でのテクニカルな釣りには非常に扱いやすいレングスとパワーになっています。
また、ボートシーバスでの使用にも適しており、特に足場の高い大型船での釣りや、飛距離が必要なオープンエリアや、距離のあるバースの奥まで入れたい時なんかに重宝します。
モアザンAGS87MLB
ダイワ(Daiwa) シーバスロッド ベイト モアザン AGS 87MLB 釣り竿
大野ゆうき氏監修の唯一のベイトロッドが、このモアザンAGS87MLB
スピニングの旧アーバンサイドカスタム(ブランジーノ87ML)より少し柔らかめにし、軽いウェイトのルアーもキャストしやすいようにセッティングされています。
スピニングよりも手返し良くキャストできるベイトリールの特性を活かし、ショートキャストでランガンしていくスタイルに向いています。
大野ゆうき氏使用リール
大野ゆうき氏プロデュースではありませんが、開発時のフィールドテストには参加し、氏がメインとしているのが18イグジストです。
中でもLT4000-CXHの使用頻度が高いようで、氏の監修ロッドもこのLT4000番(旧3000番代)にマッチするように設計されています。
大野ゆうき監修ライン
TORAY・SEABASS PE POWER GAME
まだ、シーバスでのPEラインの使用がメジャーでなかった頃、ソルトでの使用に特化した4ブレイドPEとして村岡昌憲氏監修のもと発売されたシーバスPEを、大野ゆうき氏も監修に参加してブラッシュアップされた8ブレイドPEがシーバスPEパワーゲームです。
コーティング剤を使用する際にどうしても受ける熱によるダメージを避け、あえてコーティングを廃したノンコーティングのライン。
PE素材本来のしなやかさに加え、ナイトゲームでの視認性の高い白色で、トラブルが少なく非常に使いやすいラインです。
安定した品質の安心感もあって、ロングランのヒット商品となっています。
発売から10周年となった今日、アニバーサリーモデルとして、デイゲームでの視認性を高めた赤色を採用したシーバスPEパワーゲームデイタイムも発売されました。
大野ゆうき監修ツール
SEASCAPE スタンディングネット
大野ゆうきプロデュースのシースケープブランドで発売されている大型ランディングネット。
ヒットした魚をスムーズにランディングできるよう、地面に立てて置いたり、柵に立てかけておいても倒れないようにフレームの先がフラットな形状になっています。
また、横方向からもスライドさせて魚を入れられるようにサイドもベンドした形状になっており、キャッチ率の向上に大きく貢献すること間違いなしです。
その特殊な形状から大量生産が難しく、今後の商品供給があるかが微妙とのこと。
お求めの方は、早めに入手した方が良さそうです。
SEASCAPE Spinning Rod Holster
大野ゆうき氏は、車に折りたたみ式自転車を積み込んでランガンするスタイルで知られていますが、その際のロッドの携行に使用しているのがこのスピニングロッドホルスターです。
以前僕も使用していましたが、内部のネジがロッドに傷をつけるのが難点でした…
現在は生産されていないようです。
mazume レッドムーンウエストバッグ III
氏のランガンスタイルを支えるのがこのウェストバッグ
「大野ゆうきは振り返らない…」というキャッチコピーの通り、余計な動作がなくルアーチェンジなどが行えるように徹底して機能性を追求した造りのウェストバッグ。
専用のインフレータブルポーチ(膨張式救命浮輪)もスマートにセットできるような設計になっています。
大野ゆうきの書籍・DVD
【DVD】アーバンサイドパラダイス
大野ゆうき氏は数多くのDVDに出演していますが、まずは何と言ってもコレ!
そのテクニックの全てを見ることが出来ます。
【DVD】Bay Steps
テレビ朝日のポータルサイト「BITE」のコンテンツとして人気だったBayStepsがDVD化されました。
一般的な釣りDVDと違った視点で制作されており、非常に見応えがある内容です。
【書籍】シーバス釣り超思考法
大野ゆうきが、シーバス釣りを初めて26年の集大成として執筆した初の書籍。
この本を読んで大野ゆうきの考え方を身に付ければ、年間1トンのシーバスが釣れるようになるかもしれません。
大野ゆうき監修のアパレル・その他
&.SCAPE
大野ゆうき氏の愛用しているウェアと言えば、エンドースを受けているMAZUMEやダイワの物が多いですが、氏が立ち上げたブランドが&.SCAPEです。
参照:&.SCAPE
日常での着用を意識したおしゃれなデザインがいいですね。
楽天やアマゾンでの流通はしていないようなので、お求めは公式サイトの方へ。
参考 公式ショッピング&.SCAPELINEスタンプ【365日ルアーフィッシング♪】
釣り仲間とのトークに使いやすい、愛らしいデザインの大野ゆうきLINEスタンプです。
筆者もよく使っています(笑)
[365日ルアーフィッシング♪] https://line.me/S/sticker/1105357さいごに
非常に数多くの商品をプロデュースしている大野ゆうき氏。
さすがに、全て自分の言葉で纏めるのにはちょっと苦労しました(;´Д`)
紹介した物以外にもプロデュース商品はありますが、既に入手が出来ない物や、氏が中心となって開発されたものではない物は省きました。
ルアーなどは、まだ僕が知らずに掲載していない物も有るかもしれません…
ご存知の方がいらっしゃいましたら、そっとメッセージにてお知らせいただけましたら嬉しく思いますm(_ _)m
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