量販店のワゴンセールで、海外ダイワのスピニングリールが投げ売りされていたので購入してみました。
アメリカ向けモデル「RG3000H-AB」の実力やいかに…
REGAL-AB(RG-AB)とは
今回ワゴンセールで購入したこのREGAL-ABというリールですが、ダイワUSAのサイトにはRG-ABという名前で掲載されています。
参照:Daiwa USA
このリールは、日本のダイワでは正式に発売されていないモデルです。
一応リーガルというモデルはあるのですが、最初からPEラインが巻いてある最安価格帯のまるで違うモデルです。
参照:Daiwa
外観や価格帯から察するに、日本国内モデルの15レブロスに相当するモデルになるでしょうか…?
参照:Daiwa
上の15レブロスの画像を見る限りは、色が違うだけに見えますが…
RG-ABのスペック
RG-ABに採用されている技術ですが、やはり基本的には15レブロスと同じようです。
- エアローター
- エアベール
- デジギア
- ツイストバスター
- ABS
- 10BB(9BB+1RB)
やけにベアリングの多い15レブロスといった感じでしょうか?
Daiwa USAのHPで確認すると、RG-ABは3サイズしかありません。
モデル番号 | ベアリング | ギア比 | 巻取り長さ (インチ) | 重量 (オンス) | 標準巻糸量 (Lb/ヤード) | 最大ドラグ |
RG2000H-AB | 9BB、1RB | 5.6 | 29.5 “ | 7.9 | 6/135,8 / 110,10 / 90 | 4.4 |
RG2500H-AB | 9BB、1RB | 5.6 | 33.2 “ | 8.8 | 6/210,8 / 170,10 / 140 | 8.8 |
RG3000H-AB | 9BB、1RB | 5.6 | 37.4 “ | 10.6 | 8/240,10/200,2002/12/170 | 13.2 |
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RG-AB徹底解剖
今回購入したRG3000H-ABを少しだけ分解して、各部を見ると共に重量も計ってみました。
日本のリールのように紙箱に入っているわけではなく、こんなプラスチックのパッケージ(ブリスターパック)に収まっています。
本体以外、調整用ワッシャーはおろか説明書すら入っていない。
手で開けられないので、ハサミにて開封。
外観は、どう見ても色違いの15レブロスです…
ハンドルは折りたたみ式(共回り式)ですね。
製造国はベトナム
重量を計ってみました。
カタログ値は300gですが、計りでは298gと表示。
まぁ、個体差もあるし、家庭用のスケールを使用しているから誤差はあると思う…
スプールは72g
重っ…
スプールを外して軸受け部分を見ると、ボールベアリング(以下BB)が2個入っている。
この部分、日本国内仕様のダイワ汎用スピニングリールでは、イグジスト以外はセルテートですらカラーになっているのに、なぜこのリールには入っているのだろう…?
せっかくなのでスプール内部も確認
ドラグワッシャーはこんな構成。
ATDやUTDではなく、いわゆるトーナメントドラグというやつ?
スプール内部にはベアリングは無し。チューンナップも出来ない構造でした。
続きまして本体+ドラグノブの重量
185gです。
ローターを外してみます
ローターは61g
エアローターというが、重量的には全然エアじゃない。
素材の表記は無いけれど、15レブロスの仕様と、その重量からDS4と推測。
ローラークラッチの蓋はプラスチック感むき出しのチープな感じ。
マグシールドではありません。
本体重量は112gです。これも重量的にDS4かな?
軽く本体のカバーも開けて中を見てみる、どこの家庭にもあるプラスドライバーで4箇所のネジを外すだけです。
BBはドライブギヤを支えるのに2個、ピニオン軸両端に2個、オシレート部に1個。
あろうことか、写真撮り忘れました…
続いてハンドル部分です
ハンドル重量は41g
材質はアルミですが供回り式のため重い。
しかし、ここは15レブロスと大きな違いが!
15レブロスのハンドルノブはカシメて留めてあるため、ハンドルノブの交換が出来ない構造。
しかし、RG-ABのハンドルノブは交換可能なネジ止めで、しかも2BB入り!
セルテートですら入ってないのに…
ここまでで9BB+1RBと、全てのBBを確認しました。
ということは…
回転の悪いラインローラーを分解してみると、
そこにはBBではなくカラーが入っていました…
フラッグシップ機にしか採用されていない部分にBB入れといて、なぜここに無い(笑)
むしろ、ここにこそ欲しかったんだけどなぁ…
これはアメリカと日本のユーザーの考え方の違いなんだろうか?
というわけで、一応RG-ABのベアリング採用箇所をまとめると
- スプール軸受け×2
- ドライブギヤ×2
- ピニオンギヤ×2(レブロスは1BB)
- オシレートギヤ×1
- ハンドルノブ×2
以上の箇所にBBが搭載されていることがわかりました。ちなみに、赤字は15レブロスには無い部分です。
ベアリングがソルト対応の防錆のものかどうかは不明です。
RG-ABファーストインプレ
まだ実釣で使用していないのですが、巻き心地はハイギヤな上にローター自重の影響で巻き出しがちょっと重く感じますが、この価格帯にしては全くブレもなく非常に滑らかです。
ドラグ機構が廉価版らしい感じですが、なぜかスプール軸受けのBBも入っているし、ドラグの出に関しては滑らかなんだろうと期待。
マグシールドがありませんので、海水での使用にはマメなメンテが必要となりそう。
とはいえ、分解は通常のプラスorマイナスドライバーで簡単にできるので、信頼性に乏しくメンテ出来ないマグシールド機よりいいのかもしれない。
ネット通販で見ると、レブロスより高い価格になっているので、コレクターズアイテムとして考えるか、実用機としてはワゴンセール品を見つけたら買いかなと個人的には思います。
この価格帯で実用機をお探しならば、僕ならこの秋に発売されたレガリスLTを買いますね。
※レガリスLTについては別記事にて↓
【ダイワ18レガリスLT】入門に最適なハイコストパフォーマンスリールを徹底解説!まとめ
今回運良くワゴンセール価格で購入できたので、レブロスを上回る性能が安く入手できて満足度は高いです。主にシーバスでのヨメ用として活躍してもらいます!
ただ、国内正規販売していない商品のため、故障やメンテなどでダイワのアフターサービスを受けることが出来ないそうですので、購入される方はよくご理解の上でお買い求めくださいね。
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