今年もやってまいりました春マサシーズン!
約一年ぶりになる外房ヒラマサジギングに、Musician’s釣り部のオフショア担当“D-Suke”と、大原港松鶴丸より出撃!
一年前の雪辱を晴らせるのだろうか…?
結果から言うと、腕パンパンです!
縁起の悪い二人の組み合わせ
我々釣り部に伝わるDの伝説…
※Dとは→詳しくはこちら
脈々と受け継がれるDウイルスは、現在部長である若さんが受け継ぎ、なかなかの猛威を振るっている。
しかし、何と言っても今日はその元祖DであるD-Suke氏と、二代目になっている僕という、最凶コンビでの釣りだ。
予約をしようとした船がお休みとか、仮に予約できたとしても、途端に船が出ないほどの風が吹き荒れて出船中止とか、、
あわよく出船できたとしても、「昨日まで良かったんだけどね〜」は日常茶飯事である。
決して、釣りの前日までに楽しみにワクワクと準備なんかしてはいけないのである。
とりあえず、第一関門の「目当ての船を予約する」ミッションはクリア
予約した後に若干風の予報が上がってきているが、まだ許容範囲内だ…
このまま大人しくしていればいい…
うん。ワクワクなんかしてないし…
全然釣れないと思うし
嫌々リーダー組んでるし…
あー嫌だ…
眠れなかったのは、ワクワクしていたからじゃない。
釣りなんか全くやりたくもねぇ…
あー、いやだなー(棒)
…
そんなこんなで、嫌々ながら何とか港へと到着。
どうやら船は出るらしい。
ふぅ…第二関門通過…
本日の船「松鶴丸」
この日お世話になったのは、大原港の松鶴丸(しょうかくまる)さん。
外房のヒラマサ釣りでは定評のある人気船だ。
参考 ホームページ松鶴丸この日のタックルは、ロッドは松鶴丸のレンタル。
なんと、メロン屋工房のファナティックジギングを貸し出している(リール付レンタル2000円)。
調べてみたら、なかなか手を出せない高級品だ…
レンタルタックルというと、通常は最低限のクラスで、しかも使い込まれたボロボロの物だったりする。
高価なロッドたがら、気軽に買える物ではないけど、タックルは使ってみないと真価はわからない。
メロン屋工房のファナティックジギングが気になっている人は、まずこちらで試してみるのもいいかもしれない。60MLSと63MLSがありました。
リールは持ち込みのキャタリナ4500にPE4号、リーダーはフロロ60lb
ドラグ設定は入念に…
ドラグを設定して、「えっ?こんなにキツイの?」という締め具合に驚く。
大体5kg位の設定だけど、シーバスじゃランカーでもこのドラグを出せないだろう…
準備は万端!さぁ、出港だ!
後は、魚がいるかどうか…
わっ…わくわくなんてしてないんだからねっ!
ヒラマサジギング開始!
広大な太平洋をひた走る。
出港から一時間かかり、浅い根周りに到着。
水深14〜20m位で、一番浅い所は波がぶつかってこんな状態になるところも。
岸からかなり離れているのに、小型船ですら座礁しそうな位に、海の真ん中に突如浅瀬が現れる。
自然の造形ってすごい!
早速釣り開始…
外房は潮流が速いので、この日用意してきたのは重めの150g〜200gのジグ。
その中で一番軽い150gをセットしてシャクリを開始する。
が、すぐに悟った…
「この状況じゃジグ重すぎ…というか、キャスティングでしょ、コレ…」
そして、さらに悪い事に、連日の睡眠不足からくる体調不良のせいか船酔い発生…
この日は、外房にしては穏やかな方。
今まで船酔いで苦しんだのは中学生の時位だし、念のために酔い止め薬も飲んでいる。
しかし、気持ちわるい(笑)
釣りに集中すれば良くなるだろうと思ったが、元々弱っているので一向に回復する気配が無い。
それでも、ひたすらシャクリ続ける。
苦行だ…
せっかくの機会。わざわざお金もかけて船に乗っているのだ。楽しみたい!
が、この状態で魚が掛かっても、もはやファイトをする自信がない。
「あぁ、神様…釣れなくてもいいから、無事に帰して下さい…」
釣りをしていて、こんな事を思ってしまうのは滅多にない。
じっとしていると吐きそうなので、僕は、まるで神への儀式のごとくロッドを振り続けるしたなかった…
魚は沢山いる!が…
この日の乗船者は少なく、僕を含めて3名だ。
僕とD-sukeの他には、ミヨシに完全武装の高級タックルをズラリと揃えた上手そうな人がいるだけ。
時折、中乗りさんと親しげに話をしながら釣りをしているが、どうやら某メーカーのテスターさんらしい。
さっきからずっとトップを投げていたが、その人が叫ぶ
「わー!ワラワラと追ってくるけど食わねぇ〜」
どうやら魚は沢山いるらしい。
しかし、プロの人ですら食わせられないのだ。僕らに釣れるはずなどない…
待望の魚が!
もう何回流しただろうか。
アタリ一つ無いままに、刻一刻と時間は過ぎ、それでも僕は、相変わらず儀式を繰り返している。
根掛かってジグをロストしても、もはやノットを組み直す気力もないし、そんな事していたら吐きそうだ。
でも、中乗りさんが笑顔でシステムを組み直してくれる。
あぁ…ありがとうございます(泣)
終始笑顔で、船長も中乗りさんも本当に気持ちがいい人だ。
人気なのも頷ける。ウデだけじゃだめよね…
しかし、船長の絶妙な操船も虚しく、誰も釣れないまま刻々と時間は過ぎる。
段々と太陽の位置が下がり、辺りはオレンジ色になってきた頃だ。
「ヒット!!」
来た!ヒラマサだ!
いや、
勿論僕ではない。ミヨシのプロに…
なかなか上がってこない。何だかデカそう…
僕らはルアーを上げて観戦モード。
船長も船を動かしフォローに回る。
強烈な引きに、体ごと持っていかれそうになるのを必死で耐えている。
やがて、魚体が見えてきた…デカイ!
浮いた所を船長がすかさずネットイン!
船内に歓声が上がった。拍手してお祝いする。
14kgオーバーの大ヒラマサ!
画像参照:松鶴丸ブログより
産卵間近なのか、腹がパンパン!惚れ惚れする美しさ…
ヒットルアーはメロン屋工房TWZ200F
画像参照:松鶴丸ブログより
この見事なヒラマサを釣り上げたのは、メロン屋工房テスターの宇部さんという方でした
しっかり蘇生してリリースされていました。
いやー、凄い!
オフショアは奥深い!
オフショアの釣りをやった事が無いと、
「お金払って魚のいる所に連れてってもらうんでしょ?そんなの釣っても自慢にならないじゃん」
って思う人もいるかもしれません。
でも、この日魚が着いていたのが、水面に顔を出しそうな岩礁の手前にある瀬の部分。
船を近づけたら座礁してしまうので、ギリギリのラインを船長は流す。
そこで、持つだけでも嫌になるような頑丈な重たいタックルを軽やかに扱って、20cmもある巨大なトップを僕らの3倍はかっ飛ばし、揺れの大きいミヨシで水面を滑らさず、潜りっぱなしにさせずの絶妙なアクション…
ヒットさせたら、根に突っ込むヒラマサの突進を体で止め、ラインブレイクさせずにキチンと獲る。
滑らかで無駄のない動作は、見ていても惚れ惚れする。
タックルも、その時の状況に合わせてスプール交換でラインの巻量まで調整するこだわり。
だからこそ獲れた魚であって、完全に実力の差を思い知らされました。
オフショアすごい!奥深い!
ただ…こりゃ、お金かかるなぁ…
そんなこんなで、その後も結局何の反応も得られずに終わったオフショアヒラマサ釣行。
いやー、腕パンパンですよ。
ジグのシャクリすぎで←
あの重たいタックルを扱い続ける体力も必要だ…
オフショアを本気で楽しむなら、体力作りからになりそうです。
オマケ
でも、これで終わりではない。
帰港から二時間後には、僕らは隅田川にいました(笑)
あー、ホッとするねぇ(笑)
しかし、何の反応もない!
シーバスにも嫌われ、徹底的に神に見放された釣行でした。
いや…実力だな。
またリベンジしたい!