いよいよ本当に魚っ気の無い釣りブログになってきた今日このごろ。
いや、全く釣って無いわけではない。でも、釣れない時の方がなぜか面白い釣行記になるもんで、いっそこのままでいいかなとも思ってしまう。いや、いいわけない(笑)
爆風が吹きすさぶ中、近所の荒川に出撃してきました。果たして今回こそ魚の顔は見られるのでしょうか…
風を考慮したポイント選び
3月も半ばであるこの日、日中は5月並の気温まで上がり、上着を着ていると汗ばむ位になった。
そして、この時期は三寒四温という位、暖かい日と寒い日を繰り替えしながら徐々に暖かくなっていくのだけど、この暖かい日と寒い日の境目は気圧配置が入れ替わるために必ずと言っていいほど強い風が吹く。
強風だと釣りがしにくいし、寒いし、家をでるのが億劫になる。大多数のアングラーはそうだと思う。なので、ポイントが空いているのがいい(笑)
風の強さにもよるけれど、立っているのもままならない状態でなければ、こんな強風時、特に南西の風が長時間吹いた時はチャンスだ
この日は朝から一日中南西の強い風が吹きつづけていた。
昨日は荒川にメダカサイズのハク(ボラの稚魚)の群れも確認していた。そう、実は昨日も来たのだけど、終始流れが寄らずに終了…一緒に行っていたワカさんだけは、マグレでフッコをゲットしているが…
あくまでマグレだ
これだけ強風が吹き続けているのだから、あのハクたちはきっと岸際に吹き寄せられているはず。そして、上げの太い流れも押されて加速し、近くまで寄るのではないか?と推察。
そう、こんな感じに⇓
そう思って、昨日ホゲ散らかした荒川下流域の左岸を選び、風に立って向かうことにした。
さぁて、目論見通りに行くのだろうか…?
荒川下流シャロー明暗部にin
この日のタイドグラフはこんな感じ
ポイントに着いたのは上げ6分、水位的にはもう十分。しかし、思った以上に風が強くて普段の川とは思えないくらいザバザバと波立っていて、足元も水をかぶっているような状態。
立っているのも気を抜くとバランスを崩しそう…
「これはさすがに強すぎたかな…」と思いながら、せっかく来たのでとりあえずキャストしてみる。
しかし、試しに投げてみたガルバは、左正面から45度に吹き付けてくる風に押し流され、あっという間にはるか右側に(たぶん)着水。
そう「たぶん」だ。正直言って、この風じゃさっぱりわからん!!
ラインも、しっかりサミングをしているのに、完全に「つ」の字のような状態になってしまう…ロッドも風で煽られて、水中の感覚なんかまるでわからない。
苦行だ(笑)
「これはさすがに釣りにならないでしょー、、」と思いつつ、諦めの悪い僕はなんとかならないか考えてみる
強風時にシャローで使えるルアーを考える
飛距離の出るルアーとして愛用しているシマノのトライデントは、確かに飛ぶっちゃ飛ぶんだけど…風ではらんだラインに引っ張られて水面を滑ってしまい、まるで泳がない。
こんな状況で使えるルアーって…
- この風でもある程度飛ぶこと
- 水面を滑らず、ラインテンションを保てるようにしっかり水を噛むこと
- シャローなのでレンジが入りすぎるルアーはダメ
- 水面近くをスローに引きたい
- ベイトは小さいだろうから、あまりシルエットを大きくしたくない
ルアーボックスをガサガサと漁りながら考える
出た結論がコレ⇓
アイマのロケットベイト95(クリアークラウン)
というか、もうこれ以外見つからない…
これでダメなら帰ろう…そう思い、風で膨らむラインを考慮して立ち位置を考える。
着水点がよく見えないので、橋桁の上にルアーを乗っけてしまわないよう、歩行者の有無を確認してからサイドハンドでキャスト。キツめにサミングをとっているはずなのに、それでもラインは膨らんでしまう
何回かキャストしなおしてようやく明暗のラインをトレースできるような位置に着水!
このまま行けば美味しいところを通せるはず…
ザバザバでどこを通っているか見えないし、かろうじてロケットベイトのブルブルした動きが伝わってはくるけれど、コントロールはできない。ルアーがどの辺を泳いでいるかは勘でしかない…
そうして、明暗のライン上をほぼ並行にトレースしている(はずの)ロケットベイトが、手前の橋脚に差し掛かかり(おそらく)、ほぼ90度の角度で暗部を飛び出しこちらに向かって来る瞬間(たぶん)…
それは来た…
「ドンッ…」
と、重量感のあるバイトがロッドに伝わる!
アワセを入れ、リールを高速で巻いてラインを張り、さらに追いアワセ。
そして、橋脚裏に逃げ込まれないよう上流側へと体を移動し、新しく購入したモアザンエキスパート93L/M-Sのバットパワーに任せて強引に寄せに入る。
案外あっけなくすんなりと寄せられては来るが、エラ洗いせずスピードの無い重い動きに良型を確信!
でも、近頃はすっかり弱気になってか、慎重になりすぎた挙げ句バラす傾向にあったので、このまま一気に足元で水面に出た瞬間をネットでキャッチしてやろうと思い、リーダーの結束部が水面から出た瞬間にネットを出す!
が、、
風でネットが煽られクルクルと横を向いてしまう…orz
シーバスは既に浮上したが、ネットのフレームは水面に対して垂直になっていてこれじゃ入らない。
一旦ネットを水中に突っ込み、水の抵抗でフレームの体勢を整える。
そして、ワタワタしつつ右に左にいなしてラインテンションを保っていたシーバスを、よっこらしょと強引にそこに引きずり入れた…
テールフック一本!ギリギリのキャッチ…
ふうーっ…
思わず安堵のため息が声になって漏れる…
サイズは期待していた程ではなかったけど、ここ最近の貧果に対する苦悩を払拭するには十分の75cm!
いやー、嬉しい!
何より、自分の経験を元に探し、状況に合う釣り方を考えて出せた魚。やっと、自分の釣りができたことが最高に気持ちが良かった。
大きさよりも、数よりも、1匹の価値を追い求めることが自分の愉しみなんだと再確認。
いやー…気持ちいいね~!
この1匹に満足して納竿といたしました。
今回使用したロケットベイトについて
今回使ったアイマ(アムズデザイン)のロケットベイト95
リップ付きジグミノーという、あまり聞き慣れないカテゴリーに入るルアーです
実は2015年に発売されていたにもかかわらず。単なる食わず嫌いで買っていなかったよ…
でも、釣具店を物色している時に、「今回みたいなシチュエーション用に、もしかしてコレいいんじゃない?」と思って連れて帰り、ボックスに入れておいたんですよね。
95mmで22gのサイズは、湾奥シーバスで最も良く使われているであろうMLクラスのロッドでちょうど振り抜けるウエイト。
あまり重すぎると振り切れないし、キャスト精度をコントロールするのが大変。湾奥用タックルだと20g位の重さは扱いやすいバランスです。
後方固定重心の細身のシルエットは、飛ばないわけがない。
よく見るとテールフックの方が大きいのね…
リップで水を噛んでくれるから浮き上がりつつ飛び出さず、絶妙にレンジのコントロールがしやすいし、水流の変化も感じやすい。
アクションは、ハイピッチなローリング系で、捕食者の攻撃にテンパって斜めに水面付近を泳いでいるカタクチイワシにそっくりだ。
ロケットベイトは現在4種類
このロケットベイトですが、重い「Heavy」バージョンと、逆に軽い「Light」(限定)、それから、少し小さいサイズの「75」の4種類が出ている。
今回オリジナルモデルを今更ながらやっと使いだしたけど、他のバージョンも買ってみようと思います。
Rocket Bait 95 Heavy
95mm/30gのヘビー
デイでの干潟やサーフでの広範囲のチェックや、波の荒い磯場で水面を滑らさずトレースするのに良さそう。ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュにも実績が高いみたい。
Rocket Bait 95 Light
95mm/15.5gのライト
今回の状況だと、こっちのほうがよりハマったんじゃないかという気がする。ナイトで、よりスローに引きたい時にはこっちの方がよさそう。ジグミノーというより、シンペンに近いそうだ。しかも限定…そりゃー買うわな(笑)
Rocket Bait 75
75mm/13gの75サイズ
これも、今この記事を書いている春先のベイトが小さい時期にはさらに良さげ。買うしかないよねー、、
TACKL DATA
ROD:DAIWA・morethan EXPERT AGS 93L/M-S
REEL:DAIWA・CERTATE 3012H
LINE:TORAY・SEABASS PE POWERGAME 1号
LURE:ima Rocket Bait 95