2月4日、シーズン最盛期を迎えたシーバスジギングをやりに、夫婦で深川吉野屋(※牛丼の吉野家ではありません…)に乗って来ました。
ちなみに、初めて挑戦する方向けにと書いた前置きが長いです。
釣行記は目次から下に飛べますので、「わかっとるわい!」という方は下の方からどうぞ…
Contents
シーバスジギングとは?
※シーバスジギングについて詳しくは別記事にて解説しています⇓
【シーバスジギング入門】釣り方・タックル・おすすめジグ・船宿まで徹底解説水温の下がる12月の後半から3月頃までは、東京湾のシーバス達にとっては産卵の季節でもあり、群れの大半は内房や三浦半島方面へと南下している(と、言われている)。
なので、オカッパリではなかなか釣ることが難しい季節なのですが、この時期の深場には産卵を終えたシーバス達がたっぷり溜まっている。
その深場にいるシーバスを、船からメタルジグというルアーを落として誘うのが、シーバスジギングという釣り。
いい時は、ジグをただ落として巻くだけで、誰にでもお手軽にシーバスの強い引きを味わうことができるので、初心者にもおすすめ。女性でも子供でも楽しめます。
もちろん、間口は広いけど、実はとても奥が深い釣りでもあるので、上級者でも楽しめる(僕なんかがシーバスジギングを語るのは、おこがましいのだけども…)。
シーバスジギング船は、12月末からゴールデンウィーク位まで多くの船宿から出ていて、手軽に乗合に行ったり、仲間内で仕立て(貸し切り)をチャーターしてワイワイやったり、楽しみ方がいろいろあるのもいいところです。
シーバスジギングに必要なタックル
シーバスジギングに使うタックルの詳細や具体的な釣り方については別記事にしたので、ここではざっくりと…
シーバスジギングのタックル
- ロッド:ライトジギング用6~7ft
- リール:小型ベイトリール
- メインライン:PE1~1.5号
- リーダー:フロロ20~30lb
ロッドは、6~7ft位で80g位のジグを操作できるベイトロッドと、PEライン1号~2号が100m巻けるベイトリールがあればOK!
僕も専用の物は持ちあわせておらず、Whiplash factoryのバスロッドRAW DEALER R703RSとダイワの鯛ラバロッド紅牙69XHB-Sを流用。
リールはテイルウォークのエラン73HRとダイワZ2020SH BLACK LTDを使用しています。
フォールでバイトを取ることが多いのでベイトタックルの方が断然有利なんだけど、スピニングでも可能です。
ジグは、60gを中心に40~80g位の物を各色
スナップは強度のある物を使ってくださいね。
タックルよりも大切な装備類
初めてなら、タックルは船宿のレンタルを使えばいいと思います。
なので、それより重要になる物がレンタル出来ないウェアやツール類です。
真冬の海を、冷たい風を切って走る船の上は想像以上に寒い!とにかく防寒をしっかりすることが大切。
絶対に必要になる装備類
- レインウェア
- 長靴(スパイク付は不可)
- サングラス
- 帽子
- フィッシュグリップ
- プライヤー
- 酔い止め薬
です。
飛沫がかかったり、足元は散水されているのでレインウェア(上下)と長靴を。風よけの意味もあります。
水面で暴れたシーバスから外れたジグが顔に吹っ飛んで来るかも…失明防止のためにもアイウェアと帽子は必ず。
そして、魚から針を外す際に必要なのがフィッシュグリップとプライヤー
シーバスはブラックバスよりも暴れる上に、鋭いエラやヒレがあります。コレが無いと怪我しますよ(バス待ち危険…)。
僕が使用している物とは違いますが、入門用に最適なリーズナブルなセットも出ています。
タックルはレンタルでもいいですが、この辺は最低限用意して挑みましょう。
※シーバスジギングについてさらに詳しくはこちらへ⇓
【シーバスジギング入門】釣り方・タックル・おすすめジグ・船宿まで徹底解説
東京湾奥で評判の名船宿「深川吉野屋」の利用手順
今回は、東京深川の人気船宿「吉野屋(よしのや)」の乗合にお世話になりました。
吉野屋は、江東区木場駅2番出口から乗船所まで徒歩5分という、都心から最高にアクセスしやすい(というか、都心にある)評判の船宿です。
基本的には、前日までに予約をして伺います(予約方法は、この記事の最後で説明)。
吉野屋の場合、受付は出船時間の30分前(今回の場合は6時30分)まで。
釣座は先着順なので、余裕を持って着いておきたいところ(6時頃から受付しているそうです)。
乗船場所に直接集合。車を専用駐車場(無料)に入れたら、受付で乗船名簿を記入して料金を支払います。
受付ではヒットルアーや仕掛け等も売っています。
レンタルタックル(有料)や、もちろんライフジャケットも貸し出しています(無料)
<レンタルタックルも充実>
受付を済まし、番号札を受け取ったら、奥にある船に乗り込みます。
本日のシーバス船は大盛況で2艇出し。
第七吉野丸にお世話になりました。
<第七吉野丸>
トイレや広々としたキャビンも備えている大型の遊漁船なので、女性でも安心して利用できる。
ちなみに、お湯も常備してあるそうなので、船上でカップラーメンも食べられます(笑)
受付で受け取った札は、出航前に船長が回収しに来ます。
なんだか電車の車掌さんの乗車券確認みたい…
出船は7時!
吉野屋は、木場の運河の奥まった場所にある狭い水路から出ている。
出船時には、他の船も横を通るのだけど、その隙間は実に10cmしか無い…
それでも、かすりもせずに通過していく操船技術には脱帽ものです。
運河の中を縫うように、頭上スレスレの低い橋や水門をいくつも通過していく。
ちなみに、こういった遊漁船は船べりにロッドを立てられるようになっているのだけど、吉野屋の場合は最初から立てておくと確実にぶつかるのでご注意を…
普段上を通行している橋を下から眺めたり、大都会の建造物を普段見られない位置から眺めながらの航程は、さながらアトラクションのよう。
ここでしか見られない景色に感動。
ビッグサイトや、ゲートブリッジ、頭のすぐ上を通過する羽田空港の飛行機を眺めながら、出船から30分ほどで最初のポイント「風の塔」に到着。
いよいよシーバスジギング開始です!
シーバスジギングスタート!釣果はいかに?
風の塔は、川崎と木更津を結ぶ東京湾アクアライントンネルの巨大な換気口。
東京湾の真ん中にポツンとそびえる建造物なのだから、魚たちにとっても格好の着き場になる。シーバスジギングでは最も有名なポイントの一つです。
目立つもんだから、当然他の船もここに集結する。時には、隣の船にフリッピングで届くような距離まで接近する超過密状態になることも…
常時そんな状態だから、魚も当然スレているが、それでもストック量も半端ない。
ここでは、セイゴサイズを中心にポツポツとヒット。
う~ん…カワイイ(笑)
ヒットジグは、imaのGUN吉(ガンキチ)60g
GUN吉は、その名の通りガンジギ(岸壁ジギング)用に開発されたジグなんだけど、テール重心で沈みが早く、ただ引きでもテールを振ってよく泳ぎ、シャクリ時には切れの良いダートを起こしてくれるので使いやすい。
価格も、60g前後のジグの平均価格が1,000円前後なことを考えると、リーズナブルな価格設定が嬉しいです。
フックにはカルティバの段差フック48(2/0号)を使用
OWNER(オーナー) アシストフック DH-48 段差フック48 2/0号 11613
テールに重心のあるジグの場合、フォールでのバイトを拾いやすくするためにリヤ側にフックをセット。
ちなみに僕は、実釣前に針のカエシを潰してバーブレス化しておきます。
比較的バラしやすいジギングゲーム。なので、カエシはそのままで使う人が多いかと思います。
でも、僕はあえてバーブレスにしています。
魚へのダメージ軽減もそうですが、もしうっかり刺さったら自力では抜くことはほぼ不可能で、病院行きに…。同船者にも迷惑がかかってしまうので。
釣果より安全を第一で。
とはいえ、実は「まぁ、そうそう刺さるような事故は無いだろう」とも思っていたのだけど、後で知ったのですがヨメは一度針をガッツリ刺してしまっていたそうで…(その場で言ってよね…汗)
カエシをしっかり潰しておいたおかげで大事に至らず済み、ヨメも黙って何事も無かったかのように釣りを続けておりました…(それでも痛かっただろうに…)
そんなシーバスジギング初挑戦のヨメも早々に一匹確保に成功!!
セイゴサイズだけど、もうこれで満足したらしい…
ヨメが使っているタックルは、僕が高校生の時に買ったベルズのスペシャリスト66MHに、シマノの初代スコーピオン1500。懐かしいでしょ?
こんな間に合わせのバスタックルでの手軽にできちゃうのがシーバスジギングのいいところです。
しかし、この場所では後が続かず移動。
ポイントはあちこちにあるので、船長の判断で活性の高い群れを探してテンポよく回っていきます。
東京湾のど真ん中に停泊している巨大なタンカーも定番のポイント。
近づくと、船というよりもはや巨大な壁だ…
これが刑務所の壁だったら、到底脱獄など考えまい…
多少の波でもびくともしない。何だか、海底からしっかりと設置してある建造物のようです。
ちなみに、船長は魚探を見てポイントごとに「水深27m~。下から7mに反応あり」みたいな指示をしてくれるのですが、
普通に考えたら魚は船の底にベッタリ寄り添っているのは想像がつくけど、なんでそんな深いの?って思っていました。
答えはここに…⇓
このタンカーの底は20m近くもあるんですよ…
この巨大なタンカーは、大きすぎてかつてはスエズ運河を航行できず喜望峰(ケープタウン)まで迂回しなければならなかった程の大きさから「ケープサイズバルカー」といわれるサイズの船になります。
東京湾奥航路の水深が大体27m前後になっているのは、このタンカーが航行できる最低限の深さを確保するために浚渫されているからなんですね。
でも、考えてみたらこの巨大なタンカーから東京湾の海底までは、石油など積荷の積載量にもよるけども、せいぜい5~10mしかない。
2階建ての家屋の高さの平均が6mだから、それくらいしか余裕がないわけ。
ちなみに、タンカーの大きさと海底までの間に2階建ての家を入れてみたイメージを作成してみたんですが…こんな感じになります⇓
赤い破線の円の中が、2階建の家屋です。
東京湾が浅く感じる!
タンカーがいかに巨大な物かということが伝わりますでしょうか…
それだけ巨大な構造物なのだから、立派なストラクチャー!魚にとっても安心して身を寄せられる場所になるんですね。
こんな感じのタンカーや貨物船などを幾つか巡り、ここでヨメが本日の船内最大サイズをゲット。
なんか横でワタワタしてると思ったら、これはヤラレました(笑)
ヒットジグは、ヤマリアのメタルフリッカー60g
ヤマリア メタルフリッカー 東京湾シーバスSP 60g ZPF(ピンクフラッシュ)
元々安い上に、シーバスジギング用の特別仕様である「東京湾シーバスSP」は、フックもあらかじめセットされていてコスパは最高!そして、よく釣れます。
巻くだけで泳ぎ、センターバランスタイプのジグなので、フォールでもひらひらとアピールしてくれるので、シーバスジギング入門に最適なジグです。
このポイントでは、周りもポツポツとヒットしている。
しかし、シーバスジギングというと、とにかく誰にでも簡単に飽きるほど釣れる事も多いのだけど、この日はなんだか苦戦していてあまり釣れていない。
探見丸スマートでスマホが魚探に
ちなみに、今回初めてこんなものを使ってみました。
シマノの探見丸スマート!
これは、探見丸親機の搭載されている船であれば、Wi-Fi通信によりリアルタイムに手元のスマートフォンアプリで水中の反応を確認できるという便利な代物。
以前は、子機を購入して接続する必要があっただけに、誰でも手軽に無料で使えるようになったのは嬉しい限り!
ここ、吉野屋も導入しています。
スマホに表示される画面はこんな感じ
もう、釣れない時に「魚がいなかった」という言い訳ができない(笑)
このタンカーでも魚探反応は盛り上がっていて、誰もバイトも無い中でここに固執して長時間費やしたのは、確実に魚がいるという事実と、口を使うタイミングを計っていたからなのかもしれない。
ちなみに、この探見丸アプリを使用している間、ずっと通信が行われ、画面の輝度も全開になっている状態のため、バッテリーの消費が激しいです。
一日使うにはモバイルバッテリー必須です
船は、アクアラインを中心としたエリアを転々と移動を繰り返します。
こんなバース周辺もポイントになる。
まるで海に浮かぶ要塞のよう…
鳥山も撃ったが…
タンカー脇でこんな状況なのに、全くの不発…
こんな感じで各所転々とし、最後にまた風の塔に戻りポツって15時30分沖上がりとなりました。
今日は終始ポツポツでした。渋かった!
自然が相手だから、ハイシーズンのシーバスジギングといえども、時にはこんな日も…。
だけど、探見丸スマートのおかげで確実に魚はいることはわかったので、今後活性が上がって爆釣が楽しめるタイミングに期待ですね!
ちなみに、釣ったシーバスはキープして美味しく食べることもできますが、今回は全てリリース。
釣れる時は飽きるほどの数が釣れるので、釣れ過ぎたら食べる分だけキープして、後はリリースしてあげましょう。
その際に、魚体を乾いた素手で触らないようにしてあげて下さい。冷たい水の中に住んでいる魚は、人間の体温だけでやけどして深刻なダメージになることがありますので…
船をお得に予約する方法があります!
吉野屋は、もちろん電話やWEBでも予約ができるのだけど、実はもっとお得に利用する方法があります。
今回利用したのが、釣り船の予約サイト「釣割(ちょうわり)」⇓
この釣割から予約すると、釣割ポイントというのが付きます。(今回の場合は1500P)
そして、釣割ポイントは貯めるとクレジットカードのポイントのように、釣り具・家電・商品券など様々な商品に引き換えができます。
中でもお得なのが、大手釣り具量販店のキャスティングとのポイント交換プログラム。
5000釣割ポイントで3200円分のキャスティングポイントに交換できるんです!
3200円分のキャスティングポイントを貯めるには、通常だと32万円分の釣り具を買わなければならないのですが、釣割だと吉野屋利用だけでも三回乗船分位のポイントで交換できるってこと。
そして、買った釣り具でまた船に乗って、より楽しく釣りができるし、何より釣り業界が活性化してくれるのは嬉しいかぎり。
ちなみに、こうやって人に紹介することでもポイントが付きます。
あなたが僕のブログ経由で釣割を利用して船に乗ったら、僕にも貴方にもポイントが入る仕組みです。
かと言って、船宿への直接予約の方が安いとかもない…(むしろ、釣割で予約したほうが割引やポイントが付く)
なので、提携している船宿ならば利用しない意味がわからない。
釣割の利用方法はカンタン
釣割では、提携している船宿の各プランを24時間いつでも予約できます。
従来のように、一般的な生活時間とちょっとズレている船宿に配慮して電話するとか、考えなくても良くなったのがありがたい。
気が向いた時にスマホやPCから予約状況を確認してサクッと予約。
予約が完了したら(初回利用に限り)翌日船宿から確認の電話がかかってくるので、わからないことがあればその時に確認してしまえばスマートですね。
タイドグラフや、随時更新されている釣果情報なども、釣りものやエリアを決めるにあたっての情報収集サイトとしても役に立つし(船宿の釣果情報閲覧は非会員でも可能)、中でも、前日募集で激安で乗船できる「前日割」や、ポイントが通常の2~3倍も付与されるプランもあったりと、とにかく利用しないのは勿体なさすぎます。
吉野屋は、シーバスジギングだけでなく、食べて美味しいお手軽なLTアジ5目釣りや、シロギス、タチウオなど様々な釣り物もある。
吉野屋以外にも長崎屋や林遊船、鴨下丸など、もちろんシーバス以外でも有名な船宿は大体釣割に登録されているので、まだ利用したことの無い方は要チェックですぞ。
深川吉野屋
〒135-0042 東京都江東区木場6-15-11
※予約方法や、釣果情報など詳細は上の釣割バナーからご確認ください