リールを買う時にハイギアとかローギアとかあるけど、どっちを選べばいいんだろう?
よく言われる、「巻きの釣りならローギア」というのは本当に正しい?
リールのギア比について考えてみます。
- ギア比の意味
- ギア比の違いによる特性
- メリットが多いハイギア
- ローギアを選ぶ理由は?
Contents
ギアとは
Gearとは
伝動車の周囲に歯形を付けて確実な動力伝達を可能にした機械要素のこと
日本語での歯車のことで、読み方は「ギア」や「ギヤ」どちらも正解。
発音としては「ギア」に近いと思うが、JIS規格では「ギヤ」と定められている。
ちなみに、道具一式のことも同じつづりでギアと呼ばれます。
リールのスペック表に見る「ギア比」の意味
リールのハンドル1回転辺りの糸巻機構部分(ベイトだとスプール、スピニングの場合はローターですね)の回転数の比率を表しています。
例えば「ギア比6:1」というリールがあった場合、ハンドル一回転辺り、糸巻機構部(スプールorローター)が6回転するということ。
なので、スプール(ローター)回転を表す左側の数字が大きいほど「ギア比が高い」とされ、ギア比が高いリールの事を「ハイギア」といいます。逆に左側の数字が小さい(つまりギア比が低い)リールは「ローギア(パワーギア)」といいます。
同じスプール径なら、ハンドル一回転あたりの巻取り量は、ハイギアの方が多いということになりますね。
ハイギアとローギアの特性
自転車のギアを思い出してみましょう
変速機のついた自転車に乗ったことがある方はわかるかと思いますが、ギア比が高いと一漕ぎでより多く進みますが、漕ぎ出しが重くて発進が大変になりますよね。
逆に、ギア比が低いと軽く漕ぎ出せますが、ひとこぎであまり進めません。
この特性は、自転車もリールも基本的には一緒です。
ハイギヤ:ハンドル一回転で沢山巻き取れるが、巻き出しの抵抗が大きい。
ローギヤ:巻き出しの抵抗は軽いが、ハンドル一回転で巻き取れる量は少ない。
「巻きの釣りにはローギア」と言われるけど…
従来は、特にブラックバスでのディープクランクやビッグブレードのスピナーベイトを使用した巻きの釣りなどには、ローギアのほうが良いと言われていた時代がありました。
確かに、引き抵抗の負荷は軽減されますが、その分より早く、より数多くハンドル回さなければならないです…回収するまでに結構かったるいし、結局は疲れてしまうんですよね
それに、引き抵抗の負荷が軽減されるということは、流れやルアーの挙動変化等で生じる抵抗の変化等の情報も減ってしまい、わかりにくくなってしまうということ。
つまりローギアは「巻感度が悪くなる」。巻きの釣りに、これは大きなデメリットです。
迷ったらハイギアを選ぼう!
ハイギアかローギアか迷った場合、きちんと目的意識があってチョイスするならいいのですが、よくわからなければ、ほとんどの釣りにはハイギアを選択したほうがメリットが多いんです。
ハイギアのリールをおすすめする理由
巻き感度が高い
ハイギヤは、ローギアよりも巻き抵抗が強くかかります。
それによって、ちょっとした流れの変化やルアーの挙動の変化をハンドルにかかる抵抗で感じることができる。つまり、巻き感度が高いということがかなり大きなメリットに。
楽に速く巻ける
当然ながら、ハンドル一回転あたりの巻取り量が多いので、ローギアリールと同じスピードで巻いたら、より速くルアーを引いてこれます。
同じ速さで引くなら、落ち着いてゆっくり巻けるということ。
実はゆっくり安定して巻ける
意外かも知れませんが、ハイギヤは繊細なスローリトリーブにも使えます。
よく、ローギヤだとゆっくり安定して巻けるとも言われますが、釣りを始めて間もない人にありがちなのが、ハンドルを巻く度に無意識の内にロッドを持っている手まで動いてしまっているというケース…
手元では少ししか動いてないつもりでも、ロッドティップは大きくブレてしまうので、結局安定して巻くことは難しい
それより、ハイギヤを使って、ハンドル一回転をどれだけ滑らかに回せるかということに注力することをオススメします。これは難しいようで案外すぐ慣れるし、超繊細なスロー巻きを必要とするエリアトラウトなどでは、これができるかどうかだけでも釣果に大きな差が出ます。
巻き合わせがしやすい
早く巻けるということは、リールの回転でフッキングする「巻き合わせ」もしやすくなります。巻き合わせ時に、ローギアなら皮一枚、ハイギアならしっかり刺さっていたかもしれません…
ルアーや糸ふけの回収が早い
ミスキャスト時はもちろん、オフショアでナブラ撃ちをする際には船をすぐに移動する必要がある。ナブラが沈む前に1チャンスあるかないかの時間勝負になることもあるので、船長が「上げて!」といったらすぐに回収しないと待ってくれないこともある。
特に、船がまだ動いている内に前方へとキャストしなければならないようなシイラ釣りでは、ハイギアでないとそもそもルアーが動かない事態になることも…
特に、最近ではSH(スーパーハイギア)とかXH(エクストラハイギア)等といった物も出ているので、このような、できるだけハンドル一回転あたりの巻き取り量が多い物の方が有利となります。
バラシ低減に貢献
泳ぐスピードの速い魚とのファイト時に、魚の動きに追随しやすくなる。
これを追えないと、ラインテンションが抜けてバラす原因になるので、一瞬でもテンション抜けをさせないよう、早巻きができるリールの方がバラしにくい。
ローギアリールを選ぶ理由
ハイギアのメリットは確かに大きいのですが、もちろんローギアが活きるシチュエーションもあります。
ビッグファイトにはローギア
ジギングでの青物や大型根魚などを相手とするような、それほど速い巻取りを必要としないパワーゲームではローギア(ノーマルギア)の方がおすすめ。
巻取りにかかる負荷が少ないので、リールを使ってゴリ巻きしなければならないようなパワーファイトには有利です。
特に、マグロ等の超大物を相手にした場合は体力勝負となるので、もうヘトヘトでも最後の力を振り絞ってほんの数十センチ魚との距離を詰められるかどうかが勝負の鍵となるような場面では、ローギアのありがたみが身にしみるはず。
ハイギアだとハンドルを巻くのに力が要るので、そのような極限状態では巻く力が残っていないという状況も出てきます。
ギアにフォーカスしたスピニングリール選び
ハイギアとローギアはそれぞれ向き不向きがありますが、まとめると、ジギング等のスピードを必要とせず、かつパワーファイトを求められる釣り以外にはハイギアを選ぶことをオススメします。迷ったら参考にしてみてください。
最後に、ギアにフォーカスしたオススメスピニングリールを紹介!
シマノ サハラ
NEWサハラは、この価格でHGNコンセプトのギアを採用しているのが驚き!
超々ジュラルミンドライブギア、超高強度真鍮ピニオンギア、そして巻き上げ力の高いX-SHIPと、心臓部であるギアに注力された入門機です。
ダイワ 18フリームス/18カルディア
ダイワ スピニングリール 18 フリームス LT2000S-XH
LTコンセプト(ライト&タフ)のエントリーモデルのフリームスとカルディア
ダイワのエントリーグレードではアキレス腱だったギアの弱さを払拭し、剛性や耐久性が高められている。回転も、この価格帯とは思えないほどに滑らかです。
ダイワ セオリー
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17 セオリー 2004H (2000サイズ)
ギアの強度ではなく、あえて「巻き感度」にこだわってオススメしたいのが17セオリー
LTコンセプトではないものの、ジュラルミン冷間鍛造デジギアⅡを採用。このクラスの中ではギア精度が高く、シルキーな巻き心地はカルディアやフリームスより一段上。
フリームス/カルディア/セオリーの詳しい違いはこちらの記事⇓
【ダイワLTコンセプト】18カルディア/フリームスと17セオリーを徹底比較!ダイワ セルテート
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 16 セルテート HD 3500SH
シマノでは、入門機であるセドナでさえ採用されている超々ジュラルミンのドライブギアが、ダイワでは上級機種であるこのクラスからの採用となります。ボディーやローター等も含めたトータルでの剛性がものすごく高く、ハードな使用における耐久性も抜群。決して安いリールではありませんが、長い目で見たらコスパがとても高いことがわかるはず…
特に、この16セルテートから登場したHDモデルは、新開発されたモノコックボディー採用で特大の頑丈なギアが採用されており、通常モデルとは全く別物という位、さらなる巻き上げ力と剛性を獲得しています。
シマノ ヴァンキッシュ
シマノ (SHIMANO) スピニングリール 16 ヴァンキッシュ 2500HGS
究極の巻きの軽さとシルキーさを求めるなら、マイクロモジュールギアが採用されているヴァンキッシュが究極です。コアソリッドシリーズのステラと並び、クイックレスポンスシリーズのフラッグシップ機としての位置づけです。
よりシビアな巻き感度が求められる釣りには、ステラよりヴァンキッシュをオススメします。
ダイワ イグジスト
ダイワのLTコンセプトのフラッグシップとして2018年最も注目を浴びている新商品でしょう。マグネシウム合金のモノコックボディーと、そこに格納された特大のタフデジギアによる巻き上げ力の高さ、軽さ、滑らかさ、剛性…とにかく全てを兼ね備え、シマノで言うところのステラとヴァンキッシュ双方のいいところを併せ持ったようなリールです。
シマノ ステラ
シマノ リール スピニングリール 18 ステラ C3000XG
2018年、新しくなったシマノのフラッグシップモデルであるステラ。
更に進化したマイクロモジュールギアⅡにより、医療用機器を彷彿とさせるほどの精度の高さと究極の滑らかさを持ったスピニングリールの最高峰です。
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