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【ダイワ2018秋の新製品】ラテオボートシーバス72MHS購入と使用インプレ

ダイワのシーバス用として人気のロッド「LATEO(ラテオ)」に、この秋新たにボート用モデル「ラテオボートシーバス」がラインナップに加わりました。

そのラテオボートシーバスの中から、ランカーシーバスに照準を定めた72MHSを購入したので、インプレッションです。

【コスパ抜群!】ラテオボートシーバスについて

参照:Daiwa

コストパフォーマンスに優れた、お手頃な高性能ロッドとして人気の「LATEO(ラテオ)」シリーズ。

ラテオとは、学名でのスズキを意味する通り、シーバス釣りに特化したモデル。

現行のラテオシリーズ自体は2013年のモデルチェンジから継続して販売されていますが、2018年9月に新たにボート向けモデルが追加されました。

実は、HVFカーボンを使用したボートシーバスロッドでは、ソルティストBSというモデルが出ているんですが、実は使用されている技術や素材はほぼ同じ物…

ただ、全体的にソルティストBSより「長め、強め」のラインナップになっており、より近代的なニーズに合わせた展開になっていますね。

ラテオボートシーバスのスペック表

アイテム全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー重量
(g)
適合ラインカーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
ナイロン(lb)PE(号)
63MS1.9121001001.6/9.47-358-160.8-1.59725,000
67MLS2.0121051001.6/9.45-256-160.8-1.29626,000
69MS2.0621071031.6/9.97-358-160.8-1.59727,000
72MHS2.1821141151.6/10.910-4010-251.0-2.09728,500
610MB2.0821081151.5/10.910-358-161.0-2.09626,500
73HB2.2121151352.2/12.910-6010-301.2-2.09029,000

ラテオボートシーバスに採用されている技術

軽量かつハイパワーのブランク(HVF・X45・V-JOINT)

カーボン繊維を束ねる接着剤であるレジンの量を減らし、カーボン繊維本来の特性を強く活かす事に成功したHVFカーボンシートを採用したブランク。

「軽量かつ高感度、そしてしなやかで粘り強い。」

ショアモデル上位機種であるモアザンシリーズには、さらにレジンを減らしたSVFが使用されていますが、魚を掛けた後のしなやかさと粘り強さが要求されるボートシーバスにおいては、こちらのHVFの方が合っていると感じます。

このHVFカーボンシートの巻き上げには、縦方向と横方向の繊維の組み合わせに加え、45°の斜め方向のシートを重ねる事により、ねじれ剛性に優れたX45を採用。接続部分はV-JOINTです。

魚を自然と浮かせるトルクと、ロッドのブレを抑える事での操作性(キャスト精度など)の向上に貢献。

ステンレスフレームSiCガイド

スピニングモデルには、信頼のおけるSicリング搭載のKRガイド

ベイトモデルには、ティップ側にKRガイド、バット部にはPLNSGガイドが配置されています。

エアセンサースリムシート

スピニングモデルのグリップ部分には、最新ハイエンドモデルであるモアザンエキスパートにも採用されているカーボン繊維入りの軽量高感度なエアセンサースリムシート

細身で、手の中にしっくり収まって軽くホールドできるグリップは、操作性向上はもちろん、長時間の使用での疲労軽減にも繋がります。


ラテオボートシーバス72MHSの使用インプレ

このラテオボートシーバスシリーズの中から、ランカー便での大型ミノーやオープンエリアでのバイブ遠投用として72MHSを購入し、実際に使用してみました。

  • 全長:2.18m
  • 継数: 2本
  • 仕舞: 114cm
  • 自重:115g
  • 直径:(先径)1.6mm(元径)10.9mm
  • 適合ルアー:10-40g
  • 適合ライン:(ナイロン)10-25lb (PE)1.0-2.0号

ラテオBS72MHSに組み合わせるリール

大型狙いでの使用のためセルテート3012Hを組み合わせてみましたが、先重り感は無く扱いやすいバランスです。

パワー重視の使用なら3000番(LT4000番)、軽快さ重視なら2500番(LT3000番)でいいと思います。

遠投性と操作性の丁度いいバランスの長さとパワー

7ft2inchの長さは、水面まで近い小型艇でも、ロッドを下に向けたジャーキング時に水面を叩かないギリギリの長さで操作性がいい。

さらなる飛距離やパワーを求めればもっと長い方がいいのだろうけど、より幅広いシチュエーションにも対応し、攻撃的にどんどんアクションを加えていけるような、よく考えられたセッティングだなと思います。

ガイドセッティングは、コストの妥協をすることなく煮詰めたと言う通り、キャスト時のトラブルや不自然な負担のかかり方をするような曲がり方などは全くなく、ストレスフリーに釣りに集中する事ができる。

MHというパワーに設定されてはいますが、全体的にボートでのパワー表記はショア用の物よりだいぶ柔らかいです。イメージとしては、モアザンで言うML位に思っていた方がいいかもしれませんね…

軽くてシャキッとしているけど粘り強いHVF特有のフィーリングは、他社製のロッドに慣れてる人は、このフィーリングに慣れるのに少し時間がいるかもしれません。

魚を掛けてからは、しっかりためればHVFの粘りで魚がヌンッと浮いてくれる感覚。

70位までの魚には余裕を持って対応できるけれど、もっとデカイのを専門に狙うならば、それなりにファイト時間はかかると思われます。

小型青物にも対応と謳っているけど、まともに対応できるのはせいぜいイナワラクラスまでか…

ワラサ、シイラ、カツオ等では、仲間内の仕立てで時間をかけてファイトできる環境ならば使えなくもないかなという感じですので、そのクラスをガチで狙うにはパワー不足。乗合では同船者に迷惑かけちゃうかなと…


72MHSの使用に適したルアー

一応MAX40gまでのルアーに対応しているようですが、実際に快適に使用できるウェイトは10-28g位の範囲かと。

このロッドには、ルドラ等の大きめのミノーや重めのプラバイブが最適だと感じます。

35gのリアルスティールスリムも問題無く投げる事はできましたが、リトリーブ抵抗が大きくかかり、魚もいつの間にか乗っているというような感じです。

オートマチックにバイトを絡めとって行くならいいのだけど、バイト感度やアワセを入れるマージンがあまり残されていないので、積極的にバイトを掛けて行くスタイルならばもう少し硬いロッドの方がいいかもしれません。

ラブラックスAGS BS72MHSとの違い

上位機種にあたるラブラックスAGS BSにも、アイランドクルーズ遠藤キャプテン監修である72MHSが存在する。

ラテオボートシーバス72MHSは、それの廉価版といった感じです。

ラブラックスAGS BSと同じHVFのブランクに同じ長さ、同じパワー表記だけど、二本を比べてみるとラテオのほうがやや柔らかく感じる。ガイドの重さによる違いは勿論、ロッドのジョイント方式も異なる。

ラブラックスはスピゴットフェルール(印籠継ぎ)で、ラテオはフェラライトフェルール(並継ぎ)。これは、おそらくグレードの違いによるコストの差だと思われます。

ただし、後発になるラテオの方は新しいエアセンサーシートが採用されており、グリップ性はこっちのほうがいいです。

勿論、高いラブラックスの方がいいに決まってるけど、そう何回もボートシーバスに行かないなし、オカッパリみたいに微妙な流れの変化などの繊細すぎる情報をあまり必要としないボートでは、ラテオで何も不満は感じないレベルでした。


まとめ

ラテオボートシーバスは、実売価格2万円程で購入できるシリーズです。

たまにしか乗らないボートならこれ以上お金かけるのは勿体無い気がするし、安いラテオでも上位機種と大差のない必要十分な性能がある…

コストパフォーマンスの良さは二重丸で、満足度は非常に高いです。