夜釣りに使うLEDヘッドライト、どう選んでますか?
釣具屋に陳列されている某ブランドのように、「プロが使ってる」とか、言葉巧みなイメージ戦略にハマり、実質はすぐ壊れる安物OEM製品をぼったくりな値段で買っただけという、その度にがっかりしてきたのは何を隠そうこの僕自身でした。
そんな僕が初めて心から納得し、感動すら覚えた製品が、ドイツのメーカーLED LENSER(レッドレンザー)社の物でした。
ナイトフィッシングで使用する上で、極めて合理的で高性能なヘッドライト「レッドレンザーH8R」を紹介します。
Contents
レッドレンザーって知ってる?
LED LENSER(レッドレンザー)ってメーカー知ってますか?
Ledlenser社は、ドイツのゾーリンゲンに本社を持つ、1993年創業の比較的新しい懐中電灯専門メーカーです。
有名プロと契約し、ガンガンに宣伝している某メーカー製品と違い、レビューも少なく、フィールドで会うアングラーでも使用している人を見たことがありません。
僕も最近まで知りませんでしたが、レッドレンザー製品はそのデザインの美しさと技術力の高さで、200以上の国際的な賞を受賞しています。
また、最大で7年間のメーカー保証を付けられるのは、その技術力と品質に絶対の自信を持っているからに他なりません。
レッドレンザーH8Rを選んだ理由
僕が、夜釣りに使うヘッドライトとして製品に求める事は、主に以下の5つです。
- 水中の情報をしっかり把握できる光量
- とっさの操作で迷わないシンプルな操作性
- フォーカス機能
- 長時間首に掛けても疲れない軽さ
- 壊れにくいこと
そして、これらの条件を満たしてくれそうだったのが、H8Rという製品でした。
Ledlenser H8Rのスペック
LED | 1 x Xtreme LED |
光束 | 最大 600 lm – 最低 10 lm |
照射距離 | 最大 150 m – 最低 20 m |
点灯時間 | 最大 120 h – 最低 10 h |
使用電池 | 1 x 18650 3.7V(容量11.84 Wh) |
防水性能 | IPX4 |
防塵性能 | IPX5 |
ヘッド直径 | 36mm |
重量(電池込) | 158g |
製造国 | 中国(自社工場) |
Ledlenser H8Rの特徴
レッドレンザーH8Rの特徴を簡潔に表現するなら、「高性能かつシンプルで実用的」
そのH8Rに採用されている技術と特徴を紹介します。
明るく見やすいリフレクターレンズ ~The Advanced Focus System~
スポット照射に向いたレンズと、広範囲照射に適したリフレクターの長所を組み合わせた、特許技術Advanced Focus System(AFS)という集光システムを採用。
点灯パターンの設定を変更可能 ~Smart Light Technology~
自分専用に機能を絞ったライトプログラム(照射モードのローテーションパターン)をあらかじめ設定することが可能。
瞬時にフォーカス調整が可能 ~Rapid Focus~
ヘッドライトの焦点を調整する際、レッドレンザーのリフレクターレンズはLEDに対して相対的に動きます。片手で操作可能で、光錐を瞬時に調整できる仕組みになっています。
合理的で美しいドイツの工業デザイン
シンプルで軽く使いやすい。機能美というように、良い道具はその外観に表れる。数々の世界的賞を受賞した美しいデザイン。
安心の最長7年保証
技術に対する自身の証。通常でも5年間。ユーザー登録をすると7年間の保証は他に無い。某人気メーカーの製品は、購入した4機全てが数ヶ月以内に故障したのには、もうトラウマなんです…
Ledlenser H8Rをレビュー
レッドレンザー製品は取り扱っている実店舗が少なく、実機に触れられる機会が少ないのが残念なところ…
ネット通販で購入を検討する際に参考になるよう、詳細をレビューしていきます。
製品開封時の印象
レッドレンザーのヘッドライトは、梱包がしっかりしており、箱も質感がいい。
箱の中で、しっかりと固定された本体。
アップル製品を髣髴とさせるような拘りを感じさせてくれます。
H8Rの付属品
内容物は
- 本体
- マイクロUSBケーブル
- 専用電池
- 説明書
- 保証書
非常にコンパクトでスタイリッシュなデザインです。
取り外しやすいバッテリーボックス
バッテリーボックスは横長の形状で、クリップで止められています。
クリップからは簡単に着脱可能ですが、激しく振っても外れることはありません。
誰が見てもわかる、UNLOCKの位置にひねれば電池を取り出せます。
専用の18650リチウムイオン充電池が一本付属。
※電池の仕様(3200mAh/3.63V/11.616Wh)
充電は、マイクロUSBにて。
USB3.0での高速充電が可能です。
マイクロUSBポートの上部にはインジケーターがあり
- 充電時:赤
- 充電完了:グリーン
- バッテリー残量低減:赤点滅
また、ライト点灯時は赤く点灯し、背面認識灯としての役割もあります(※ウェーディング時の認識灯としては光量不十分です。別途フラッシャーを使用して下さい)。
シンプルなスイッチと照射モード
スイッチは本体の上部に一箇所のみのシンプル設計。
照射モードは3段階。
初期設定では、押す毎に「Hi➔Mid➔Low➔Off」と切り替わり、点灯中に時間を置いて押すと、どのモード時からも一発でOffに。
この点灯パターンは、スイッチの長押し操作によりユーザーの好みに変更することが可能です。
運搬中の誤作動防止のためのバッテリーロック機能もこのスイッチで行うため、とにかくシンプル!
魚とのファイト中のとっさの操作で、スイッチがごちゃごちゃしていない事がどれだけ有り難いか…
照射範囲と角度調整
本体の角度は5段階。
前部のシルバーの部分が絞りになっており、回す事で片手で即座に照射範囲の調整が可能。
最初はちょっと固いですが、すぐ馴染みます。
ユーザーへの細かい配慮
ヘッド部、バッテリーボックスのベルト面にはスポンジが貼ってあり、さりげない配慮が嬉しい。
バッテリーを含めた重量が僅か158gなので、ヘッド上部のバンドが不要な軽さ!
シンプルで着脱が楽だし、ネックライトとしても使用可。
ベルトにはD環を装備。吊るしておくのに便利。
他社製品との比較テスト
単品で見ても比較の対象が無いと、それがどれ位のレベルの物かがわかリにくいと思い、他機種との照射比較実験をしてみました。
比較対象となるのがこちらの製品⇓
RMITO・ヘッドライト
Amazonで販売されている、CREEのT6LEDの採用で1200ルーメンを謳ったヘッドライト。
カタログ値的には、高性能でシンプル、そして低価格なのが魅力です。
レッドレンザーH8Rの購入前の、短い期間だけメインで使用していた物ですが、その前にメインにしていたゼクサスZX-700よりも軽く、明るく、しかも安いので、そこそこ気に入っておりました。
まず、見た目の比較から。
H8Rの方がかなりコンパクトなのに、レンズとリフレクターを含めた光源の面積は大きい。
軽量で、質感にも優れています。
デザインに関しては、個人の好みの問題だと思うので、早速照射比較をしてみます。
ワイド照射
両者ともフル充電状態にし、ワイド照射での比較です。
同じ距離で、最大限絞りを開放した状態ですが、H8Rの方が圧倒的に広範囲を照らしてくれています。リフレクターレンズ採用のレッドレンザーならでは。
しかも、範囲が広いのにRMITOより明るい。H8Rのカタログ値は600ルーメンですが、1200ルーメンを謳うRMITOは…。まぁ、価格的にそんなもんでしょうが…
同じ範囲での光色比較
両者の絞りを合わせて、同じ幅での比較です。
光の色は白昼色で、青みがかったRMITOより断然見やすい。
スポット照射
今度は、フォーカスを最小まで絞ったスポット照射での比較。
光が集約されるので最高に明るい状態ですが、より遠くまでしっかり光が届くのはどちらでしょう…?
左:H8R 右:RMITO
H8R圧倒的!
遠くまでしっかり明るく、視認性に優れています。
アフターサービスについて
故障の際の修理など、アフターサービスについて何かとネックになりがちなのが海外製品の弱点…
レッドレンザーは、日本国内にも拠点を持っているため、安心して使用ができます。
修理相談窓口
レッドレンザージャパン株式会社 カスタマーサービス
〒130-0002 東京都墨田区業平4-9-3 押上駅前ビル5F
TEL.03-5637-7872
【受付時間】10:00〜17:00(土日祝日・弊社休日を除く)
FAX.03-5809-7264
【24時間受付】
※詳細は公式HPへ
まとめ
レッドレンザーH8Rの良いところをまとめると
- とにかく明るく見やすい
- 連続使用時間が長い
- シンプルなのでとっさの操作で迷わない
- 158gの驚異的な軽さで、長時間使用でも疲れない
- デザインが美しい
- 安心の最長7年保証
と、釣りに使うヘッドライトとしては、こんなにバランスの取れた製品はなかなか無いです。
しいて不満点を挙げるなら「機能の少なさ」ですが、多すぎる機能はスイッチも多くなり、操作が複雑になります。何度操作ミスでランディング時に魚を逃したことか…(ZX-700がそうでした)。
実際にH8Rを購入し、感動しました…
何度もライト選びで失敗してきた僕が行き着いたのがコレです。
本当に買って良かった…LED LENSER H8R
ちなみに、釣り用ヘッドライトに赤色を求めるユーザーは多いと思いますが、専用のカラーフィルターも発売されています。
既に、1000ルーメンの上位モデルH14R.2や、2000ルーメンのフラッグシップ機XEO19Rも気になっています