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【ダイワ20ルビアスLT3000S-CXH購入】各部重量と実釣インプレ

2020年に待望のフルモデルチェンジをしたダイワの新製品スピニングリール20ルビアスLT3000S-CXHを購入しました(2020年3月)。

各部重量計測とファーストインプレッション、そして、一ヶ月ほどメインで使ってみた使用感などをインプレしていきます。

ダイワ20ルビアスLT3000S-CXHを購入

これまで、シーバスでの繊細さが要求されるシチュエーションや、エギング等に愛用してきた12ルビアスもいよいよガタが目立つようになりまして…

7年あまり頑張ってくれた12ルビアスを退役させ、今年待望のフルモデルチェンジとなった20ルビアスへとバトンタッチすることに。

15ルビアスの2004も所有していたので、12・15モデルと比較しつつ、20ルビアスの細部のインプレと、各部重量の計測を行います。

20ルビアスLT3000S-CXHのスペック

巻取り長
93cm
標準糸巻量ナイロン12ib 150m
PE1.5号-200m
自重235g
ギヤ比6.2
最大ドラグ力10kg
ベアリング(ボール/ローラー)9 / 1
ハンドル長55mm
ハンドルノブ形状HG-T
価格39,900円

20ルビアスの素材構成

  • ボディー:ザイオン(モノコック)
  • ローター:ザイオン
  • メインギア:超々ジュラルミン(冷間鍛造)
  • ピニオンギア:真鍮(高力黄銅)
  • メインシャフト:アルミ
  • スプール:アルミ
  • ハンドル:アルミ

20ルビアスのベアリング配置箇所

  • ピニオン部✕2
  • ドライブギヤ✕2
  • オシレートギヤ✕1
  • ラインローラー✕2
  • メインシャフト✕1
  • ハンドルノブ✕1

付属品

  • 取扱説明書(日本語、英語、中国語)
  • 調整用ワッシャー
  • ユーザー登録カード
  • SLP+チラシ

※その他スペック等詳細はこちらの記事にて解説しています⇓
【ダイワ20ルビアス徹底解説!】軽量高剛性リールの大本命

20ルビアスLT3000S-CXHの各部重量

各部の重量を測ってみました。

※家庭用スケールのため、若干の誤差はご容赦ください。

総重量

総重量は182g

カタログ値は180gですが、許容範囲内の誤差でしょうか。

15モデルの相当番手である2510PE-Hと較べて25gも軽くなっています。

スプール重量

スプール重量は31g

薄肉化されたアルミスプールは、元々軽かった15ルビアス(樹脂製)の34gよりさらに軽くなっています。

本体重量(ドラグノブ含)

本体重量(ドラグノブ含む)は133g

15モデルが143gだったので、10g程度軽量に。

ハンドル重量

ハンドル重量は18g

15ルビアスが28gだったのですが、ハンドルだけで10gも軽くなっています。

見た目からして細いです。



20ルビアスの細部に迫る

ボディー

ガンメタのボディーに、アクセントにゴールドの入ったシルバーの金属パーツ。

主張しすぎず、どんなロッドにも合わせやすいデザイン。

ザイオンモノコックボディーは、イグジストやセルテートとも異なる専用設計。ハンドル取り付け部は、左側のみにアルミ製エンジンプレートが採用されています。

剛性を重視したセルテートより、軽さが売りのルビアスのキャラクターに合わせた設計とのこと。

ボディー下部にあった逆転ストッパーは排除され、水の侵入経路が減った事でより防水性能が向上しました。

マグシールドは、従来同様メインシャフト(ピニオンギア部)へ採用されています。

今までルビアスの製造は日本国内でしたが、20モデルは海外生産に移行するそうで。

初回生産分のみが日本製となっているそうです。

ハンドル

細身になり、軽量化されたアルミ製ハンドル。

ハンドルノブには1BBが内蔵されています(1BB追加可能)。

ローター

ローターは、フラッグシップモデルである18イグジストと同じ新型ザイオンエアローター。

ラインローラーは標準で2BB仕様(マグシールドBBではありません)。

メインシャフトは、軽さを重視したアルミ製。

スプール受けはプラスチックのカラーなので、BB化によるドラグ性能の向上をおすすめしたいですね。

※関連記事:20ルビアスBBチューン徹底解説↓

【実践!20ルビアスのフルベアリング化】交換手順を徹底解説

ローターナットはBB内蔵で、ピニオンギアとメインシャフトが独立支持構造となっているリニアシャフトです。

高負荷時のパワーロスを抑え、スムーズな巻き上げが可能に。

ローターは、内部も細かく肉抜きされています。

スプール・ドラグ

ドラグノブは大径化され、とっさの操作がやりやすくなりました。

スプール上部の構造が変わり、ドラグに水が入りにくい形状になりました。

従来のスプールは、イグジストやセルテートとの互換性がありました。

20モデルではType-αとなっており、18カルディアや19バリスティック等と互換性を持っています。※適合スペアスプール

スプール内の軸受け部分はメタルカラーです。

よりスムーズなドラグを求めるなら、BBチューンをおすすめ。

ドラグワッシャーは、このような構成です。

ちなみに、12モデルのドラグ(ATDチューン済)はこちら↓

12モデルより外周径が大きくなっています。

ワッシャーが大きくなった事で、ドラグ力にも余裕が生まれますね。



20ルビアス実釣インプレ

20ルビアスLT3000S-CXHを、発売から一ヶ月あまりメインで使用してみました。

ルビアスは12、15モデルと使ってきたので、その使用感も踏まえてのインプレッションです。

巻き心地

ロッドにセットして持ってみると、とにかくまぁ軽いです…

キャストフィールは、LT化されたダイワのリールに共通する感じで、LC-ABSスプールによるラインの整流効果を感じます。飛距離は従来比5%UPらしいけど、実測できていないので不明。ライントラブルは、今のところ皆無です(勿論、スプール高調整必須ですが)。

巻き心地は、ギア製法に差別化の図られたイグジストやセルテートと比べると、意識すれば僅かに粗を感じるものの、十分にシルキーと言えるレベル。

軽量でバランスがいいローターは、僅かな回転ブレも無く初動も軽い。ストップ&ゴーを多用するような釣りでは大きなメリットになります。

パワーと巻き感度

旧モデルでは高負荷時にボディーやローターがヨジレる感触があったのだけど、20モデルではゴリゴリ巻いてもギクシャクする事が無く、グイグイと魚を寄せて来れる。モノコックボディーと大径化されたギアの恩恵を感じますね。

しかし、ハイギアモデルではギア比がさらに上がった事もあり、軽い力で楽に巻けるというわけではありません。むしろ抵抗感は増しています。

そのおかげで、流れの変化やルアーの挙動など、旧モデルやセルテートでは感じられなかったレベルの物まで伝わってくるようになった。

巻き抵抗による感度に、軽さゆえの感度。これらが相まって総合感度は格段に向上しているので、繊細な情報を必要とする釣りには大きな武器になると思います

ドラグ性能

ドラグは15ルビアスから採用されているATDですが、使用感や性能はまるで別物です。

実釣で70cm台後半までの魚は何本かキャッチしていますが、このドラグは実にいい!

旧モデルではローターの撓みでドラグ挙動にムラが生じていた感がありましたが(特にDS4ローターの12モデル)、20モデルではドラグの滑り出しからスムーズで、その後も引きの強さに応じて必要な分だけシームレスにラインを送り出してくれます。

従来のように、挙動の不安定さをカバーする為に必要以上にドラグを緩める必要が無くなり、リールを信頼して強引なファイトも臆せず出来るようになりました。


まとめ

20ルビアスを総括すると、

軽く、高感度で、滑らかで、強い。

筆者はシーバスメインですが、バチ抜け、港湾でのシャッドや小型バイブ、河川での繊細なドリフトゲームには非常に向いていると思います。

ハイエンドモデルと比べても差はごく僅かしか感じられず、これだけの性能が実売3万円前後で手に入るのが凄い!2020年、最もコストパフォーマンスに優れたリールと言っても過言ではないと思う。

しいて難点を挙げれば、分解出来ないモノコックボディーとマグシールドおかげでセルフメンテが出来ないというところでしょうか。逆に言えば、ざっと水洗いしてラインローラーとハンドルノブに注油する位で済むので、ズボラな人にはいいかもしれませんが…(;´∀`)

ダイワのリールは、ルビアスから上のモデルの耐久性が非常に良くなっているので、釣行回数の多い方や、長く使える買い物をしたい人にもオススメのリールになりますね。