東京湾奥屈指のシーバス釣りフィールドである旧江戸川。
この旧江戸川を中心に、新しく橋が建設される計画が検討されているようです。
これは湾奥アングラーにとって朗報となるか?
新しい橋の情報をまとめてみます。
Contents
旧江戸川に新しい橋ができる!
旧江戸川は、篠崎水門(江戸川水閘門)から始まりディズニーランドの辺りで東京湾に注ぐ、全長約9.3kmという非常に短い河川です。
その名の通り、かつては江戸川の本流だったわけですが、1919年に江戸川放水路が作られ、放水路側が本流となっため、その後は現在の名称になっています。
10kmにも満たない短い川とはいえ、橋が極端に少なく、現在は国道357腺の舞浜大橋と、新大橋通りの今井橋、葛西橋通りの浦安橋、の3本しか橋がありません(鉄道橋を除く)。
今井橋から上流は、江戸川本流にかかる江戸川大橋まで橋がなく、しかも京葉道路という自動車専用道路であるために、歩行者は篠崎水門の上を通るか、そのさらに上流の市川橋まで迂回する必要がありました。
新しい橋の建設検討は災害対策のため
この橋の新設案が検討されるようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけでした。
この震災の時には、橋の間が距離がありすぎるため、帰宅を諦める人も多かったようです。それに、災害時の避難や物資輸送にも支障が出るおそれがあるためだとか。。
確かに、歩行者専用橋や自動車専用道路を通行できない原付バイクなどで東京都江戸川区から千葉県に移動するとなると、今井橋の上流で渡れるのは江戸が本流の市川橋となり、実に8㎞も迂回しなきゃならない不便さ。
そこで、新橋梁の建設が検討されているとのこと。これはありがたい!
新しい橋の建設予定地
旧江戸川の新橋梁建設が検討されている場所は2箇所
- 清砂大橋通りの延長にあたる、江戸川区東葛西から浦安市堀江付近にかけて
- 柴又街道の延長にあたる、江戸川区江戸川から市川市押切付近にかけて
江戸川の新橋梁が検討されている場所は一箇所
- 江戸川区上篠崎から市川市大洲付近にかけて
こちらは、接続道路建設も伴うもよう
現時点では、自動車での移動においてでも、とにかく各橋までの距離がありすぎて、物凄く不便を感じています。
それがやっと改善されるかもしれない。
ポイントのランガンがしやすくなる!嬉しいですね(笑)
旧江戸川新橋梁の完成予定は?
しかし、まだこの話は動き始めたばかり。
事業化目標は2025年とのことです。
着工して開通するまでは10年以上先の事なんでしょうね。
首を長くしすぎてキリンになってしまうわ…
旧江戸のシーバスポイントが増える?
シーバス釣りにおいて、橋は誰の目にも止まる超一級のポイントです。
橋脚は身を潜める為のカバーになり、橋の上の道路の照明によって餌となる小魚が集まりやすく、橋桁の下にできる暗がりではその小魚をまちぶせしやすい。
そんな橋が増えるので、楽しみでもあるのですが、懸念される事が二つ。
まず、浦安橋のように橋周辺施設への立ち入りが出来ないように作られてしまう事。
それと、現在隅田川の多くの橋がそうなってしまったように、釣り禁止になってしまうこと。
立ち入りできない造りになってしまったら仕方がないですが、釣り禁止になるかどうかは、これからの全てのアングラーの意識にかかっていると言えますよね。
できることは、マナーの徹底くらいしか無いのだろうか…
隅田川と豊洲の新しい橋はどうなった?
そういえば!
隅田川といえば、勝鬨橋のさらに下流に新しく橋ができるのはご存知でしょうか?
隅田川河口部に新しく建設中の橋「築地大橋」です。
この築地大橋、実はもうとっくに完成しているのですが、道路として開通出来ない事情があり、現在はまだ通行できない状態です。
開通の遅れは、築地市場移転問題が原因
その事情というのが、築地市場移転問題の影響です。
築地大橋のかかる場所は、まさに築地市場の敷地内にあり、その先の道路も、築地市場が移転しない限り建設を進めることができません。
そして、このあおりを受けて開通を待たされている橋は他にも…
同じ環状2号線の豊洲大橋と朝潮運河橋りょうです。
この豊洲大橋と朝潮運河橋りょう、そして、その前後の道路もとっくに完成していて、現在はオリンピック村の建設用工事車両だけが通行を許可されていますが、一般に開通することができないのはやはり築地市場の関係です。
ここだけ開通させてしまっても、結局築地で迂回させられてしまうため、周囲に渋滞を引き起こして交通が混乱するという事情もあるようです。
築地大橋と豊洲大橋の開通はいつ?
これらの橋が開通するには、築地市場の移転が不可欠な状態となっています。
したがって、2018年10月11日に開場するとされている豊洲市場への移転が完了し、築地市場の取り壊し後に道路を建設して初めて開通できることになる。そのため、開通時期の詳細は未定となっています。
2020年の東京オリンピックでは選手村と競技施設を繋ぐ重要な役目を担うため、それまでに開通させたいようです。
まとめ
開通すれば、虎ノ門から有明までが繋がる事になり、その先の中央防波堤から東京港臨海トンネルを通り、平和島方面へのアクセスも抜群に良くなります。
オリンピック期間にかかわらず、晴海通りの渋滞緩和のために、早期開通してくれるといいですね。
僕ら釣り人にとっては、スムーズなポイント移動ができるようになることはありがたい!
そして、SOLAS条約をはじめ、さまざまな理由で壊滅的に釣りができる場所が減ってしまった東京湾奥に、新たなポイントが増えることになれば嬉しいですね…
そのためにも、アングラーの価値を高めるべく、たとえ草の根運動レベルでも、素敵なアングラーを目指していこうじゃないですか!
と、なんかよくわからないけど、良いこと言って無理やりまとめとします。