2018年初釣行に行ってきました。
お相手はこの方
おなじみホモ谷くんだ
なんだかんだ、昨年末からの釣行はホモ谷くんと一緒のことが多くなった。
こうなると、こっちもそっちの気があるのか疑われてしまいそうだ…
念のため、彼のことを知らない人のために説明しておくが、「ホモ谷くん」というのはMusician’s釣り部で呼ばれているアダ名であって、本当のソレではない。グレーだが…
冗談はさておき、ホモ谷くんは、前日になんとなく声を掛けてみたにもかかわらず、こうやって来てくれる、フットワークが軽くて、行動力溢れる素敵なヤツなんです。
Contents
毎年恒例の内房シーバス釣行
この時期、東京湾のシーバスの大半は産卵のために南下している。そして、時期を同じくして沿岸に押し寄せるのがトウゴロウイワシ(藤五郎鰯)だ。
<画像引用元:HONDA釣り倶楽部>
トウゴロウは、イワシという名前のように姿かたちはイワシっぽいのだけど、イワシの仲間ではなく、実はボラの仲間に近い。

トウゴロウをたらふく食べたシーバス(過去に釣ったもの)口の中はトウゴロウでびっしりだ
このトウゴロウイワシの群れについているシーバスを探して、内房の港めぐりをするのがこの時期の恒例行事になっているんだけど、今回はあまり時間が無かった中のスキマ時間釣行…
本当は下げにこそチャンスがあるのだけど、それはかなわず…ホモ谷くんをピックアップして、東京を出発したのは23時近くだった。
ベイト探しの旅に
東京を出てから約一時間で、富津金谷インターを降りる。最近は館山道のおかげで内房が近くなったのがありがたい。
ここから、漁港廻り各駅停車の旅が始まる。ベイトとなるトウゴロウイワシがいるかどうかを見ていくのだ。
ベイトはどこに?
まず最初に覗いた漁港は、生命感なく静まり返っている。
そんな場所は、竿も出さずに「次行こ!つぎ~!」という具合に、テンポよく探していくのだ。
「どこかに、たんまりと溜まっているはず…」この時は、まだ楽観的に見ていた。
【悲報】勝山港赤灯は立入禁止に!
何ヶ所か港をめぐってみたが、どこも同じような状況。本命と期待していたポイントである勝山港へとやってきた。
勝山港は、メディアでも度々取り上げられる有名ポイントで、いつも多くの釣人で賑わっている場所だ。
しかし、ここも似たような状況で、ベイトっ気は皆無…この時期、こんなに何もいない勝山を見たのは初めてだ。
正直あてにしていただけに、ホゲの二文字が脳裏をよぎる…
トウゴロウがダメなら、ヒイラギパターンでボトムをやればいいかと思い、赤灯のある堤防の様子を見に行くが、そこはフェンスに鍵が掛けられ、閉ざされてしまっていて入ることができなくなっていた。
港内で釣りをしていたアングラーの話によると、(これも、地元アングラーからの又聞きの情報なのだそうだが…)
やはり、昨年漁業関係者と釣り人の間でトラブルがあったそうだ。
それは、釣り人が投げたジェット天秤が漁師さんの頭を直撃し、三日間意識不明となる大変深刻な物だったそうで、それから、赤灯のある堤防は閉鎖されてしまった…
命に関わるような事故が起きてしまった事で、こうなるのは当然の措置だろう。
しかし、航路を船が通る時にキャストしたらどうなるかくらい、常識的な感覚でわからないのだろうか?
そのジェット天秤を投げた人の想像力の無さと、人としてのポテンシャルの低さに呆れてしまうばかり。
内房屈指の好条件を備えた釣り場がまた一つ無くなってしまったのは凄く残念なことですが、それでも、港内全域を釣り禁止にしなかった漁業関係者の方々の寛大な対応には感謝しかないです…
漁港は漁師さんのもの。それで生活をしている漁業関係者の方の施設に、僕らは遊びでお邪魔させてもらっている身。
いつまでも皆が楽しく釣りができるように、そのことを忘れないようにしないといけません。
その後もベイト探しの旅は続く…
勝山を出た僕らは、更に南下をする。しかし、どこに行っても風が強い…
岩井袋なんかは、突風で立つことすらままならい状況だったし、他の港も風で釣りにならないような状況、だけど、風裏になるような港はこの辺りにはない。
そして、どこに行っても、この時期大群でいるはずのトウゴロウの姿を見ることはできなかった…
月だけは異様に明るい。
そういえば、ニュースで2日はスーパームーンとか言ってたっけ…
途方にくれていても仕方ないので、上げの潮に乗って入って来るベイトに希望を託して待つことに。
どうせ待つしかないなら、より地形的条件のいいあそこしか無いよね…
ということで、今まで辿って来た道を戻ることに。
トウゴロウが来た!
戻ってきた某港。
まだ一回もキャストすらしていなかったので、タックルをセットし、とりあえず始めてみる。
しかし、やっぱりまだ生命感はなく時間だけが過ぎていく感じだ。
ホモ谷くんは黙々と釣りをしている
この完全なノー感じに、いっそ風裏になる南房まで大移動してみようか…そんな相談をホモ谷くんとしていたその時、ふと水面を見ると小魚の群れが入ってきたのが見えた。
トウゴロウだ!
そして、その下にはベイトの隙をうかがう80クラスの魚体も確認出来た。この日初めて見たシーバスだ!
悶絶ボイルのはじまり
トウゴロウびっしり!
その後もベイトとシーバスの影は増えていき、ついにボイルが始まった。すでに風前の灯となっていた僕らの「やる気」だが、再び火が着いてキャストを再開する。
しかし、相手は難攻不落のトウゴロウボイルだ。毎年いろいろ思いついて試すのだが、ことごとく撃沈してきた。
いつも釣れ方は、なんだか事故的な感じだったし、それでも、目の前で繰り広げられるグッドサイズなシーバス達のボイルを何とか攻略してやろうとムキになって、ついつい、こうして足を運んでしまうのだ。
今度こそ、攻略法を見つけ出したい!そう思い、ルアーをローテーションしていく
エスクリム99Fのタダ巻き…
ちょっとレンジを下げて、ラパラCDA7でベイトの下を…
スーさんでベイトの塊を通し、群れから逸れた個体のようにトウィッチさせながら出す…
マニックフィッシュを一度沈めてから、上昇アクションを出すように少し早めに巻き上げる…
バイブでボトム付近を、リフト&フォールも…
さらには、村岡氏考案のヤルキスティックやる気無しverと…
レンジ、アクション、スピード、サイズ…手を変え品を変え他にもいろいろ試すが
うんともすんともだ
そこで僕は、今回用意してきた秘策を繰り出す事にした。
用意していた秘策とは?
秘策といっても、ただ反則級のルアーというだけなんだけども…
そのルアーというのが、これだ↓
Fish Arrow(フィッシュアロー)のFlash-J(フラッシュジェイ)だ。
これはもはやエサじゃないか!?
見てみて
どう見てもトウゴロウだ。
これならきっと騙せるだろうと考え、釣れない時の奥の手として購入しておいたのだ。
でも、これで釣れたとしても、果たして嬉しいか…?
しかし、そうも言っていられない状況に追い込まれた僕は、もはやコイツにすがるしか無かった…
ボイル直撃と待ち伏せにノーシンカーでステイさせたり
軽めのジグヘッドでスローにベイトと一緒に泳がせてみたり
もう少し重いジグヘッドで下を泳がせたりダートさせてみたりもした
しかし…
見事に何も反応が無い!
これでもダメなのか…
奥の手も通用せず、もはや為す術を失ってしまった…
禁じ手まで繰り出すが
用意してきた秘策も通用しない…
ただただ時間だけが過ぎていく…
僕は途方にくれながら、ただひたすら感情のない機械のようにローテーションを続ける。
そして、バイブレーションでベイトの群れの中を通していた時だ。
ベイトが引っかかって来た。
ヒイラギだ!
よく水中を観察してみると、トウゴロウに混じってヒイラギも泳いでいる。
…
既に手を出し尽くした僕に、もはや選択の余地は無かった…
その結果こうなりました
名づけて「ヒイラギのノーシンカーリグ」
…もとい、もはやただの泳がせ釣りである。
しかし、これで釣れなければ飽きらめもつくというものだ。というか、仮にこれで釣れてしまったら「ヒイラギパターン」になるのだろうか…
さて、ワラにもすがる思いで、ルアーアングラーのプライドなど微塵もなく踏み込んだ禁断の領域…
ベイトを追って、時折足元にも回遊してくるシーバスを待ち伏せしてみたり、ボイルに向けて投入したりもした。
しかし、シーバス達はヒイラギをガン無視していく。
そんな事を繰り返すうちに、やがて周りは明るくなり始めボイルは終息していった…
でもギリギリまで粘った
黙々とキャストを繰り返し、朝マズメのワンチャンスに賭ける
果たして結果は…
完ホゲ!
ムリっ!
この男にも、流石に今回ばかりは奇跡は起こらなかった…
内房釣行まとめ
やはり釣れなかったトウゴロウボイル。また今年も、その攻略法を確立出来ずじまいでした。
村岡さんはこんな釣り方をしている↓
この、ヤルキスティック93のフックの番手を上げて、アクションを弱く、沈みを速くするチューニングだ。
この手も試したけどね~…
しかし、今日に限ってのことなのかわからないけど、とにかくベイトもシーバスも少ないという印象。
これから先の状況がどうなるかがわからないけれど、チャンスがあればまた悶絶しにいきたいと思いマス
TACKL DATA
ROD:DAIWA・morethan BRANZINO AGS 87ML
REEL:DAIWA・CERTATE 3012H
LINE:TORAY・SEABASS PE POWERGAME 1号
LURE:いろいろ