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【極寒シーバス釣行記】氷点下の旧江戸川に忍者を見た

大寒波の影響で、東京都心も連日氷点下まで冷え込む日が続いていますね。

そんな寒い日でも、仲間はわざわざ川に浸かりに行っている。

はたから見れば頭おかしいと思われるんだろうけど、そんな日こそ釣り場が空いていいじゃないですか(笑)

しかも、仲間はしっかりと釣果を上げている。

僕が最近あまり釣りに行っていなかったのは、仕事が立て込んでいたためで、決して寒いからではないのですよ(^_^;)

このまま釣りに行かないと病気になりそうなので、千葉でのライブの帰りに釣り場に寄ってきました。場所は旧江戸川上流域。

結果を最初に言っておきますが、くだらないホゲログです。でも、勉強になる釣行でした。

旧江戸川というフィールド

数多くのランカー実績がある旧江戸川は、篠崎水門によって江戸川から分岐した葛西臨海公園までの非常に短い区間です。

しかも、篠崎水門など立ち入り禁止エリアも多く、他の川では橋の明暗部は格好のポイントになるはずが、その橋自体が今井橋・浦安橋・舞浜大橋の3箇所しかない(その中で、釣りができない橋もあります)ので、ポイントとなる場所は限られてしまっています。

ただ、そのため、ハイシーズンの旧江戸のメジャーポイントにはアングラーが集中してしまう結果となり、トラブルも多いのであまり通う気にならない。

だから、僕はアングラーの少ないこの時期にこそ足を運ぶことにしている。

狙うはランカーサイズのみ!釣れない寒中修行となるのは覚悟の上だ!

不気味なポイントにアローン状態…

仕事から直行し、ポイントに入ったのがAM1時過ぎ。

釣り場に着くと、日曜の深夜ということもあり、流石に誰もいない。

常連さんが誰かしらいるだろうと期待していただけに、ちょっと、いや…かなり寂しい。

この辺は神社やお寺が多く、お墓も多い。そして、すぐ裏には人が住んでるのかどうかわからない古い建物もあったりと、とにかく何だか不気味なエリアだ。

過去に何かが見えたり気配を感じたり、そんな力も経験も無いのだけど、念の為にお守りにお清めの塩を持ち歩くことにしている。

無事帰れますように。

 

誰もいないので、人為的に流れができるここの人気ポイントに入る。

この川はちょっと特殊なところがあって、流れが篠崎水門の開閉に左右されるんですよね。

この水門は、普段は江戸川流域の塩害防止のために閉じられていて、日に1~2回だけ開門される。

大体下げ潮時に開かれるのだけど、この時は川幅の狭い上流域は流れの勢いが凄まじく、荒川や中川を凌ぐ程の速さだ。

しかし、閉じられている時は上流域ほど流れは弱く、まるで池のような状態になる。普段流れの中でドリフトの釣りをメインにしていると、こういう止水域の釣りはほんとに難しい。。

そんな中で、こういう人為的な流れのできる場所はとても貴重。いつもの流す釣りができるのがありがたい。

実釣開始!答えは意外なところに…

この日のタイドグラフはこんな感じ

案の定水門は閉じていて、流れはほぼ無い。

今ははバチ抜けがメインになる時期だけど、潮周り的にも、タイミング的にも全く期待していない。

まだ上げ6分といった所で、あまり沈めるとボトムに擦ってしまいそう。この寒い中、いきなり根がかりロストしてリーダーを組み直すのはイヤだ…

表層に魚の生命反応はないけど、とりあえず基本に忠実に、上から流していく。

 

ガルバ、カゲロウ、コモモと、しばらく表層を流してみるものの、気温はすでに氷点下…さすがに表層では反応は無い。

だよねぇ…

 

そこで、もっと下に落としてしまおうと思い、サスケ120裂波にチェンジ。

ルアーがダウンに入り、大きく抵抗がかかったその時

 

 

ツっ…

 

 

という、僅かな生命感が伝わってきた。

それはあまりに小さく、ベイトか体の一部に少し触れただけかという感じ。

ボディータッチだとしたら、ちょっとレンジを下げ過ぎたかな…

淡水魚も多いエリアなので、スレでかかってくる事も多いのだけど、生命感の無い水面から出た僅かな反応に、ちょっとだけ期待を託してルアーチェンジ

もう少し上を狙えるのは…

 

コレかなー

僕は、数あるルアーの中で特にお気にいりのダイワ・モアザンソラリアシリーズの中から、一番大きい100Fのロイヤルコーラルピンクを取り出した。

このソラリア100Fは、ソラリアシリーズの中では比較的レンジが入るルアーで、ロッドワーク次第では1m以上潜らせることができる。

飛距離も出るし、速い流れでもしっかり泳ぎ、時折イレギュラーなフラつきを見せてくれるので、あまりヒントのない初場所なんかでは先発選手としても使うことが多い。

詳しくは、インプレも書いているので読んでみてクダサイ⇓

【ルアーインプレッション】ダイワ・モアザンソラリア

そんなお気にいりのソラリア100Fに替えて一投目。

先ほど生命反応が出たところよりやや上流にキャストし、その場所まで流していく。

やがてその場所に差し掛かる時、しっかりと流れを受けてルアーが大きくアクションを始めると、その瞬間

 

 

トッ…

 

 

という、何かがその場で抑えこむようなバイトが伝わってきた。

明確なバイトらしいバイトではないけれど、スレの反応ではない。

 

食った!

 

そう確信し、合わせを入れると、ずっしりとした重みがロッドに伝わる。

 

デカイ!

 

水温が低いせいかスピード感は無いけれど、水中から伝わる重い首振りに良型のシーバスであることを確信!

慎重に弱らせに入る。

 

この時ネットをセットしていなかったので、テンションを保ちつつ、まだ折りたたんだ状態のままでぶら下がっているネットを取り出しセットする。

魚が足元に寄るまでに、セットしておかなければ…

 

そう思って、気が緩んだ瞬間だった…

 

隙を察知した魚は、グイグイと下流の壁際に向けて突進を始めた。

なんとかネットは間に合ったけど、急に元気になった魚の勢いを止める余裕はなかった。

 

急激な突っ込みに焦り、つい、いつもの癖で口切れを防ぐためにドラグを緩めてしまった…

 

 

これが敗因だった。

 

 

一気に壁際のボトムにダイブしたランカーと思しき魚。

どうやら、長く生き抜いてきたおかげで忍術が使えるようになっていたらしい。

 

急に動かなくなったその魚は、その瞬間に地球に変わっていた。

 

むむ…お主!変わり身の術が使えたのか…

ではなく、足元の根にルアーを擦りつけ、器用に外して逃げてしまったのだ…

 

しっかりと荒い根に刺さったソラリアは、何をやっても外すことが出来ず、そのまま帰らぬルアーとなってしまった…

 

悔しい…

 

気をとりなおして、もう一個用意してあったソラリアを再びセットし、キャストを再開する。

まぁ、しかし厳寒期の釣り。そうすぐに反応が出るほど魚影は濃いわけがない。

 

しばらく同じように攻めていくが、うんともすんとも。

シーバスはおろか、ベイトや淡水魚の反応すら無い。

やがて持ち玉を使い果たしてしまい、流れも緩んできてしまった…

 

「そうだ!こんな状況だからアレを試そう!」

 

以前ここの常連さんと話していた時に、流れのない状況の中で特殊な釣りをして釣果をあげていた事を思い出した

塩分濃度が低い止水域ならではのテクニック

 

それは、サスケ120裂波を使った釣り

裂波はフローティングなのだけど、かなり浮力の低い微妙なバランスになっていて、塩分濃度の薄いところではスローシンキングになる。

なので、かなり淡水に近い上流域では放っておくと沈んでいくし、リップがあるからさらに潜っていく。

潜り過ぎないように、ルアーが動くか動かないかのデッドスローでリトリーブしてくると、ボトム付近にある塩水くさびに乗って、ボトムからちょっと上の絶妙なレンジをトレースできるという仕組み。

僕は、裂波のコットンキャンディーを取り出しセットした。

 

裂波をアップにキャストし、軽くジャークを入れてウエイトを戻し、姿勢を整える。

ラインにややテンションをかけながら流れに馴染ませ、ルアーが立ち位置よりやや上流の位置に来たら、アクションする最低のスピードでリトリーブしてくる

 

なんだか、バチパターンの釣りをしてるみたいな感覚だ…

 

実際に、リトリーブスピードはハンドル1回転に一秒以上かけているので、さらに遅い。

一見すると眠たくなってしまいそうな程のスローな釣りだが、ルアーの挙動と流れの変化に全神経を集中するため、案外退屈する事はない。

 

そんな釣りを繰り返すこと数回…

緩い流れに乗って正面まで来た裂波が、横からの流れを受けてロッドに重みが乗った時だった

 

 

ココン!

 

 

金属的で明確なバイトが出た!

 

集中してセンシティブになっていた僕は、今江克隆ばりの電撃アワセ(古い!)を入れる!

 

 

 

 

が、

 

乗らず(泣)

 

 

またしても、数少ないチャンスをものにすることが出来なかった…

 

 

しかし!バイトが出たことでモチベーションが上がる!

その後も、カラーを変え品を変え、黙々とキャストを繰り返す。

 

気が付くと最後のバイトから一時間が経とうとしていた。

 

キャストする時に、何だかラインに違和感を感じる。

 

「ラインが絡んだかな?」

 

このままキャストしたら折れちゃうね…

 

そう思い、絡んだと思われるラインを解こうとふとティップを見ると

凍ってるやんけ、、

 

スマホを見ると時刻は既にAM5時を過ぎ、エリアの気温を見ると氷点下3℃になっていた。

きっと、川辺はもっと寒かっただろう…

 

既に手もガチガチで思うように動かないし、指は感覚が全く無く、まるで自分の物では無いかのようだ…

 

ロッドは折れなかったけど、心は完全に折れてしまい、納竿としました。


【まとめ】今回気づいたこと

今回、魚を獲れなかった原因は、足元の根を回避するために強引にリフトしなきゃいけないところを、逆に送り出してしまったこと。

実は、パワーファイトに備えてラインも1.5号を巻いて挑んだのだけど、中川で釣りしてる時の癖と、ビビリな自分に負けてドラグを緩めてしまった…

ここは強気で行かなきゃダメ!

あと、ランガン中以外はタモはセットしておかなきゃね…

めんどくさがりが、この結果を招くことに。

 

この教訓を活かして、また冬の間にリベンジに行こうかと思いマス。

 

ちなみに、根掛かりを外せずにラインを切らなきゃいけない時、どうやってますか?

 

「スプールを押さえ、ロッドとラインを一直線にして後ずさり…」

なんてやると、リールのローターやメインシャフトが歪む原因になります。

 

そんな時に、僕はコレを使っています⇓

第一精工から出ているカラビナキッターという物で、ラインを巻きつけて引っ張ればリールに負担をかけずにリーダーや結束部からラインを切ることが出来ます。

カラビナ型なので、バッグのベルトなんかに掛けておけるから携帯性も良いし、値段も安い。

一個持っておくと便利ですよ。

TACKL DATA

 

ROD:DAIWA・morethan BRANZINO AGS 87ML

 

REEL:DAIWA・CERTATE 3012H

 

LINE:TORAY・SEABASS PE POWERGAME 1.5号

 

LURE:Daiwa morethan SOLARIA100F