【2018ダイワ新製品】モアザンエキスパートAGS93L/M-Sを徹底分析

ダイワの2018年の新製品というと、イグジストやカルディア・フリームスなどのLTコンセプトリールや、60周年記念限定モデルなんかが賑わっていて、実は既存のモデルにも追加ラインナップが出ているのに、いまいち影が薄い印象…

ブランジーノと並び、シーバスロッドの最高峰であるモアザンエキスパートAGS(morethan EXPERT AGS)にも、76L/ML-SMT、93L/M-S、94LML、97M、106Mの5機種が仲間入りして、すでに店頭に並び始めています。

その中で、特に気になっているのが93L/M-Sというモデル。

画像引用元:し~ザル釣り日記!a

ダイワのテスターである山内勝己さんが監修した初のロッドです。

近所のキャスティングにも入荷していたので、チェックしてみました。

モアザンエキスパートAGS 93L/M-Sというロッド

 

全長(m) 2.82
継数(本) 2
仕舞(cm) 145
自重(g) 127
先径/元径(mm) 1.1(1.0)/12.9
ルアー重量(g) 5-35
ライン ナイロン(lb) 6-16
PE(号) 0.6-1.5
カーボン含有率(%) 99
メーカー希望本体価格(円) 73,000

モアザンエキスパートAGSには、既に9フィート3インチのモデルは93MLと93ML/Mが存在していたので、同じレングスでは3本目となるラインナップです。

以前、モアザンエキスパートになる前身にモデルであるモアザンAGSの93MLや87LMXは使用していたことがあったのだけど、確かに物凄く軽くて使いやすい。

だけど、流れの強い河川の釣りではちょっと(いや、結構かな…)頼り無さを感じてブランジーノに買い換えてしまった経緯があったんですよね。

なので、後継モデルとなるモアザンエキスパートAGSにもイマイチ触手が動かなかったのだけど、今回の追加モデルはなんと言っても僕の好きなアングラーである山内勝己さんの監修だ。

画像引用元:し~ザル釣り日記!a

山内さんとは知り合いというレベルではないけれど、以前干潟でお会いした時にとても気さくに接してくださり、それ以来すっかりファンになってしまいまして(単純なもんです…)

当時山内さんがテスターを務めていたロンジンのルアーを買い漁ったりしたもんです。

そんな山内さん初監修のロッド。一体どんなモデルなんでしょうか?

morethanEXPERT AGS 93L/M-Sを分析

今回出たロッドは、バットセクションは「M」クラス、ティップセクションには「L」という、異なるパワー表記の組み合わせになっています。

そして、この93L/M-Sはさらにソリッドティップを採用しているのも特徴です。それも、ティップ部15cmだけという、極端に短い部分だけ。

おかげで独特なロッドになっています。

ティップとバットで異なるパワーを使うワケ

このバットとティップで異なるアクションの組み合わせは、嶋田仁正さんがシマノのエクスセンスシリーズで出した、「S903L・M/F Black Envelope 903 light spec」なんかが思い当たります。

確かに、これは理にかなっているんですよね。

この方式を他のメーカーが意地を張って採用しないのも勿体ない話で、ダイワも追随してくれたのは嬉しいかぎり。

使用できるルアーのウェイトが幅広くなる

軽いルアーを投げる時はティップ部の反発を使い、重いルアーの時はバットにウェイトを乗せて投げることで、キャストできるルアーの幅が5g~35gと、ものすごく広くなっています。

浸かり始めたらそう簡単にタックルチェンジに車に戻れないウェーディングには、一本で幅広く使えるロッドはありがたいです。

フッキングからやり取りまでのメリット

柔らかいティップでショートバイトも乗せやすくなり、バットのパワーでしっかりフッキング。

強い流れで走られても、Mクラスのバットがしっかり止めてくれる。

先端15cmのカーボンメガトップのメリットは?

ソリッドティップというと、柔らかくて違和感なく食い込ませられるのがメリットでしたが、この93L/M-Sは感度と操作性を重視しての採用です。

操作性向上効果

中空になっているチューブラーと違い、中までぎっちりとカーボン繊維が詰まっているソリッドティップは、情報伝達能力が高く、筋肉質で強くしなやかな素材です。

その分細くできるので、竿先が軽くなり操作性の向上にも貢献しています。

ただし、ルアーにアクションを入れようとした時、ソリッド部分が長いとパワーロスになって操作しにくくなるし、キャストの精度も落ちてしまう…

でも、93L/M-Sはティップ15cmだけにソリッドを使用することで、そのデメリットが解消され、ティップの僅かな入りを残すことで、手首から先で加える繊細なアクションを伝えやすくなることは容易に想像が出来ます。

感度への貢献

感度と言うのは、魚からの反応やボトムの情報については勿論なのだけど、このロッドに求められたのは「流れをつかむ感度」についてのこと。

この点については、山内氏がブログで詳しく解説してくれています。

「流れを掴む感度」

この流れの感度とは、良くルアーから伝わる流れの重さ

昨今の張りの有りすぎるロッドでは、感覚的なものですが時に水をきってしまい、またしなやかさだけを求めれば同じくダルさが生まれ流れがわかりづらくなってしまいます

そこで、先端だけ使用した短めのメガトップによって抵抗を受け流すと受けるの点がわかりやすく、流れへの感度がわかりやすくなりました

引用元:し~ザル釣り日記!a

これ、超重要!

そうそう、それなんですよ!

確かに、キンキンの硬いロッドでは流れによってかかる負荷を切ってしまうし(良い表現ですよね)、柔らかければブランクス全体で緩衝して情報が潰れてしまう。

その美味しいところを掴むために、絶妙な所でセッティングしてあるのでしょう。

その他の特徴

この辺は、他のモアザンEXシリーズ共通なんですが、他メーカーと比較して素晴らしいと思う採用されている技術についてご紹介

SVF COMPILE-X nanoplus

画像引用元:ダイワ

エリアトラウトに最も熱心だったころ、SVFという素材を体感してから、僕はダイワ製品が好きになった。

もちろん、他のメーカーにもいいところは沢山有るのだけど、この素材はすごい。感度、パワー、コシとしなやかさ、そしてキャスト精度のすべてを兼ね備えている…

まだエリアトラウトでは、乗せ調子のペナペナロッドが主流だった時代に、カーボン繊維を束ねる接着剤を極限まで減らしたSVFの登場は、世界を変えてしまったくらい衝撃的でした。

今でこそ、シマノもマッスルカーボンなんてものを出しているけど、このブランクスに出会った時の衝撃は忘れられない。それを東レの技術でさらに進化させたのがSVFコンパイルXナノプラスだ。

更に軽量となったAGSガイド

画像引用元:ダイワ

各メーカーがFUJIのトルザイトリングを使ったガイドを採用し始めたころ、「ダイワのAGSにトルザイトが付いたら最強なのにな…」と思っていたけど、(おそらく大人の事情があったのでしょう…)それは叶いませんでした。

しかし、ダイワは独自にCリングというものを搭載してきた!

コバルト合金の素材らしいです。従来のSICと比べて格段に薄肉化され、軽量化に貢献しています。これでAGSのメリットがさらに活きる事になったのは嬉しい限り。

そのAGS自体も、軽量でトラブルの少ないRタイプのフレームに形状が変わり、しかも、素材自体もHVFナノプラスを使っている。なんて贅沢なガイドなんだ…(※トップガイドは、チタンフレームSICガイド)

店頭で手にとってみた感触

ソリッドティップで、バットにパワーのあるロッドというと、以前使用していたモアザンAGSの87LMXが頭に浮かびましたが、ただこのロッドは、どうしてもチューブラー部分との継ぎ目にかかる負担が気になってしまい、パワーファイトにはちょっと不安感がありました。

87LMXは先調子すぎてバランスが悪かったし、バットに力が上手く分散しないので魚への追尾性が悪くて上手く曲げられず、魚の足元のツッコミや首振りでバレることが多かった。上手く特性を活かすにはレバーブレーキリール必須な感じのロッドでした。

93L/M-Sを店頭で触ってみた感じでは、ティップセクションにLパワーのブランクを使うことでスムーズにバットと繋がり、綺麗なカーブを描いていました。

とにかく軽くてハリがあるけど、硬いだけじゃない。

新しいグリップも細身で持ちやすい形状です。実釣で試したい…

モアザンエキスパート93L/M-Sは買いか?

「買いか?」と聞かれたら

 

買ってよかったです!

 

山内氏も言っておりますが、このニューモデルは河川や干潟のウェーディング主体のアングラーや、オカッパリでもバーサタイルになんでもこなせる一本だと思います。

港湾の壁打ちとか、小場所で小技を効かせるならアーバンサイドカスタムとかの方がいいだろうけど、僕がホームにしている荒川や中川のオカッパリや、干潟の浸かりにはベストマッチかと。

欲を言えば、せっかくバットにパワーを持たせるなら、さらに3DXで補強したブランジーノシリーズとして出してほしかったなと思うけど…それはさすがに贅沢すぎか、、

とはいえ、今回の新製品はかなりイイです。他のモデルも気になるものばかりなので、よく比較して考えようかな。⇒※比較検討の結果購入しました。

19日から始まるフィッシングショーでは、このモデルも展示されているはずなので、追加されたモデル達にも、もう少し注目をしてみてはどうでしょか?

このロッドの実売価格や、その他の搭載技術などについてもっと詳しく知りたい場合は、販売店の方でご確認くださいませ

※ということで、2月になって購入しちゃいました!

まだ使い始めたばかりですが、概ねこの記事の通りの印象です。宝物になりそうです♪

もっと使い込んでからインプレしたいと思います!